スピードとスリル!オートレースの迫力を楽しむには

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1周500m、最高速度150km/hで行われ、「極限のレース」とも称されるオートレース。そこは、スピードとスリルが交錯するエキサイティングな世界です。轟くエンジン音に、タイヤが道路を滑る音、響き渡る観客の歓声など、多くの人々を惹きつけてやまない魅力に満ちたオートレースの世界ですが、最近ではオート レース オッズなどとともに楽しむファンも増えてきていると言われています。

この記事では、そんなオートレースの魅力を、歴史をはじめ、基本的なルールや、初心者の方にもお勧めの観戦方法などをご紹介していきたいと思います。

歴史と進化

オートレースとは、「オートバイレース」を簡略化した和製英語で、現在、日本国内においては競馬・競輪・競艇と並ぶ公営競技の1つとされており、プロのオートレース選手達が競走車(排気量600 ccの二輪車)によって行う日本のモータースポーツ・オートバイ競技の一種として定義されています。

オートレースは、その起源を辿ると、20世紀初頭のヨーロッパに端を発していると言われています。当時、自転車レースが盛んであり、そこから発展してオートバイを使ったレースが生まれました。日本でも、1910年に不忍池で開催された自転車競争の余興としてスタートしたのがはじまりといわれています。そして、1915年には東京の目黒競馬場で正式にオートレースが開催されることとなります。こうして技術の発展と共に普及していくかと思われたオートレースですが、その後、歴史の荒波の中、戦争時には燃料の使用が困難になると同時にオートレースも全面禁止になるなど、紆余曲折を経ながらも発展していきます。

やがて戦後となると、日本では新しい娯楽としてオートレースが注目されるようになり、1950年代には国営競技として確立されました。

ルールを知っておこう

オートレースは、オートバイを使っておこなわれる周回レースです。レースでは8台のオートバイを使い、基本的には1周500m・幅30mのコースを6周走り、そのタイムを競うという内容になっています。ただし、レースによっては8周もしくは10周することもあります。タイムの速い選手が優勝という、シンプルなルールですが、反則があった場合は失格となることもあるので注意が必要です。

反則は、大きくわけると、スタート時の反則と出走後の反則の2つになります。

さらに、スタート時の反則も細かく分けると、発走合図が完了する前に発走してしまう「 フライング」、発走合図が完了した後で発走しない、または発走直後に停止してしまった「 出残り」、そして「後方スタート」「スタート戒告」などがあります。

ブレーキがない!

オートレースでは、オートレース専用のバイクが使用されます。オートレースは左回りで、終始左に傾斜させて走行します。そのため、ハンドルが路面と水平になるようにして安定性を向上させる目的で、左ハンドルのほうが高くなっています。また、ブレーキをかけることでかえって危険があることから、ブレーキがないという、極めて特殊な構造となっているのが大きな特徴です。そのかわり強いエンジンブレーキが効きます。

使用するエンジンは、スズキ製のAR600またはAR500です。AR600は一般的なオートレーサー用バイクで使用され、AR500は新人選手の養成時からデビュー後一定期間まで使用されます。

初心者にもおすすめの楽しみ方

オートレースを目一杯楽しみたいのなら、やはりオートレース場まで足を運ぶことをお勧めします。目の前で爆音をとどろかせながらオートバイクが駆け抜けていく迫力は、やはり体感してこその興奮があります。MAX150㎞のスピード、接触ぎりぎりで繰り広げられる攻防戦は、他のモータースポーツでもなかなか見られることはありません。

現在、日本国内には川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オートの5つオートレース場があり、一年を通じてレースが開催されています。また、現在、LG(ロッカーグランド)と呼ばれる地元レース場に所属している選手は全国で約400名ほどいて、ランクはS級・A級・B級と3段階に分けられています。かつて、アイドルとして人気を博した後、オートレース選手に転向して今も活躍している森且行選手など、有名な選手もたくさんいます。何回かレース観戦するうちに、あなたにも『推し』の選手ができるかもしれません。個々の選手の素顔に触れるのも、オートレースの魅力のひとつでもあります。


もちろん、レース場まで出かけていく時間がない!という方もいるのではないでしょうか。そんな方にお勧めなのが、ブックメーカーなどのオンラインを介したレース観戦です。自宅にいながらにして、スリル満点のレースを楽しむことができるでしょう。

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