買ってからが大変!?スーパーカーの維持費っていくらかかる? | カーライフマガジン

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自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

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日産GT-R、ホンダNSX、アウディR8、マクラーレン、ランボルギーニなど、スーパースポーツカーにはどれもあこがれますよね。
たとえば、車両価格だけで軽く1千万円を越えるスーパースポーツカーを頑張ってお金を貯めて購入したとしましょう。

スーパースポーツカーを購入後、維持していくにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。 買ったとしても、維持できなければせっかく購入したスーパースポーツカーを売却する羽目になりかねません。

毎年維持するのにいったい、いくら用意しておけば良いのか考えてみましょう。

■税金、保険関連

自動車税は、毎年自動車の所有者に対してかかる税金です。 税額は自動車の排気量によって決められており、排気量が大きくなるほど税金が高くなります。

スーパースポーツカーは、排気量が大きいのが特徴なところもありますから、自動車税は高額になるのが普通です。

例えば、日産GT-Rは3.8リッターエンジンですので、比較的安くて66,500円、ランボルギーニ・ウラカンは5.2リッターなので88,000円です。

さらに6リッターを越える車にはなんと、111,000円もの税金が毎年かかるのです。
車を全く走らせなくても、置いておくだけで、毎年10万円近い税金が必要なのです。

次に、任意保険ですが、スーパースポーツカーは任意保険に入るのすら大変です。 まず、車両が高額で性能が高いために事故を起こした時のリスクが非常に高いということで、保険会社から保険への加入を断られることもあります。 いまはやりのダイレクト損保はほぼ加入を断られるでしょう。

そこで、ディーラーで紹介される保険会社に加入することになります。

保険に加入できても、保険の料率クラスは一番高い設定となり、例え20等級に達していたとしても、1年で20万円近い出費は覚悟しておく必要があります。

■消耗品の値段も馬鹿にならない

消耗品や交換の必要な部品に関してもスーパースポーツカーはスーパーです。
まず、点検整備などは指定の工場でしか行うことができません。

たとえば、ランボルギーニ・ウラカンの場合、12カ月点検1回につき20万程度は用意しておく必要があるそうです。
基本的な点検の工賃だけでなんと9万円もかかるのだそうです。

しかも消耗品であるパーツの値段もスーパーです。 とくに、車の足回りを支える消耗部品の価格は相当な物です。

たとえば、日産GT-Rのタイヤは1本およそ10万円の専用品だそうですし、交換は4本同時でなければなりません。

しかも、タイヤは1万5千キロから2万キロ走行毎に交換しなければならないそうです。 年間1万キロ走ったとして、1年半から2年に最低1回はタイヤ4本交換で40万円かかります。

高性能なエンジンを安全に路面に伝えるためであり、絶対に必要なことなのですが、1万5千キロ毎にタイヤ代40万円はかなり大きな出費であることは間違いありません。

タイヤの費用はもちろん高額ですが、ブレーキも同様です。 ブレーキパッドやローターに関しても、高性能を維持するためにはそれなりのコストがかかるのです。

たとえば、ブレーキパッドは1台分で軽く15万から20万程度の出費を覚悟しなければなりません。

ブレーキローターについても、鉄製でも1台分で40万程度、最近欧州メーカーで良く採用されているカーボンコンポジット製のブレーキローターだと軽く100万円はこえると言われて居ます。

スーパスポーツカーのパワーを受け止めるタイヤとブレーキは、きちんと手入れしてあげなければ、宝の持ち腐れどころか命に危険すら及ぼしかねません。
スーパースポーツカーは常に良いコンディションを維持するために大変なコストをかけているのです。

■最近のスーパースポーツカーは意外に燃費は良い?

このように、維持にお金がかかるスーパースポーツカーですが、燃費については、意外と良いのは、最近の環境性能重視の傾向がスーパースポーツカーにも影響しているようです。

極端な例ですが、ポルシェ 918スパイダーは4.6リッターのエンジンとハイブリッドシステムを備えており、ハイブリッドシステムを併用するとなんと燃費は28km/Lを越えるそうです。
マクラーレンP1も燃費が良く1リッターあたり12km/Lのカタログスペックを誇っています。

昔のように、スーパースポーツカーはガソリンを撒くようにして走るということはなく、おとなしく走っている分にはそれなりの燃費で走ってくれるようです。

■それでもスーパースポーツカーに乗りたいですか?

このように、スーパースポーツカーは車を購入したあとも、性能を維持するために沢山のお金をかけなければならない車なのです。

ある試算では、スーパースポーツカーを所有するためには毎年50万〜60万円のコストがかかると言われています。

そして、スーパースポーツカーに乗るためには世間から、好奇の目にさらされることや、駐車場やガソリンスタンドのスロープの心配をしなければならないなど、意外と気苦労が多いと聞きます。

もし、何かの拍子に数千万円が手に入ったとして、フェラーリや、マクラーレン、ランボルギーニを購入するでしょうか。
それとも手頃な車を購入して楽しむのが良いのでしょうか。

あなたならどうしますか?筆者なら安い車を買って、残ったお金で贅沢したほうが楽しいだろうと思います。

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