元プロ査定士の教える【スポーツカー】の賢い売り方 | カーライフマガジン

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自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

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自動車査定士として、スポーツタイプの自動車とは何よりも扱いづらい商品です。
なぜなら、そのほとんどの自動車が改造されていることと、その改造もユーザーであるあなた自身の手で行われていることがほとんどであることが原因になります。

プロの自動車整備士の手で取り付けられた部品と、アマチュアであるあなたの手で取り付けられた部品とでは、ボルト一本の取り付け方一つ取ってみても大きな差があります。

プロフェッショナルである自動車整備士に改造を依頼している場合、その自動車を売却する先も改造を依頼していたカーショップへと依頼するのが一般的です。
それは、これまでの改造の経緯を全てカルテとして保存されているので、部品一つ一つまで査定対象として見てくれるからです。

では、ユーザーであるあなた自身が作り上げてきた自動車はどうしていけば良いのでしょうか。
どうすれば1円でも高く買い取ってもらえるのか、元プロ自動車査定しである私が、あなたにその方法をこっそりお伝えしましょう。

1.スポーツカーの魅力

スポーツタイプの自動車とは、レース業界で培われた技術を一般化するためにチューンダウンさせたものになります。 レース場には速度制限がないのに対して、一般公道は100km/hを上限とされています。

そのため、速度を捻出するための部分を故意に抑えつけた仕様となって市場に出回るものになります。

しかし、故意に抑えつけたということは、このしがらみさえ取り除くことができればレースカーで公道を走り回ることができるという自動車好きの好奇心を掻き立てるものとなります。 それがスポーツタイプの自動車の最大の魅力でしょう。

道路交通法の範囲内であれば、チューンダウンされたものを本来の形に戻すこと自体は違法ではありません。

しかし、その取り戻した力をすべて発揮して行動を走ることはできないでしょう。
それでも尚、スポーツタイプの自動車をチューンアップさせることは、ユーザーだけでなく社外品メーカーの夢でもあります。

2.スポーツカーは査定に弱い

スポーツタイプの自動車のユーザーのほとんどは、自分の自動車は自分で手を入れたくなるものです。 オイル交換から、それこそ重整備と言われるようなところまですべてです。

それが、スポーツタイプの自動車が自動車査定に弱い理由です。

先にも述べましたが、プロフェッショナルとアマチュアではボルトの取り付け一つでも大きな差が生まれてくるのです。 ほんの少しホーシングの角度が違うだけで、エンジンの冷却効率にも差がでます。

ホイールの選択も、サスペンションの選択やバネの締め付けトルクなども、車体へのダメージなどを考えずに選択していくことで、自動車はボロボロになっていってしまうのです。

自動車査定士としては、自動車一括査定サイトなどで飛び込んできた改造したままの自動車に対しては、基本査定価額を大きく下げる傾向にあります。 これまで述べてきたように、実態がわからないからです。 どんなに高価な部品がついていたとしても、それが新品購入だったのか中古品購入だったのかでも今後の寿命が違うので、ハッキリ言って博打なのです。

では、どうすればスポーツタイプの自動車に相応の自動車査定価額を提示させることができるのでしょうか。

3.スポーツカーだからこそ純正部品が必要

スポーツタイプの自動車を1円でも高く買い取りしてもらうためには、今まで頑張って改造してきたものを純正状態に戻すことが最良の方法でしょう。
そのためには、純正部品が必ず必要となります。

しかし、これまでに必死になって作り上げてきた愛車を純正状態にまで戻すにはかなりの時間が必要となります。
今すぐにでも売却したいと考えているあなたには得策ではありません。

ではどうすればよいでしょう。 それは、純正部品を一緒に持ち込むだけです。 自動車一括査定サイトには、改造車であるかどうかを確かめてくる項目があります。

そして、純正部品の有無も同時に確認してきますので、それに答えるだけで終了です。

正直なところ、改造部品は純正部品に戻してしまい、改造部品をコツコツと個人売買してしまった方が手元にはお金が残ります。 時間が許されるのであれば手間を掛けましょう。

時間が許されないというのであれば、その手間をプロに任せてしまうというのが一番です。

つまり、現状のまま自動車を売却してしまい、その際に純正部品も同時に買い取ってもらうということです。
どこの店舗を選んだとしても、自動車整備士がしっかりと手を入れていくことで、新たなパートナーのもとへと旅立つ準備が進められていきます。

もしくは、チューニングカーを取り扱っている店舗に売却するように店舗選びを進めることも良いでしょう。
チューニングショップの場合、店舗で使っている部品以外は取り外して売却していきますが、あらかじめ改造が施されている自動車の場合、できる限りショップの色に近づけようと楽しく仕事ができます。

逆に、純正の自動車を持ち込まれた場合、チューニングショップというのはあまり喜ばしくないのです。 自動車にはクセというものがあります。 純正状態の自動車となれば、アクセルを踏み込むなんて日常はないでしょう。

つまり、エンジンもミッションもその他駆動機関もゆるい状態での走行状態がデフォルトなのです。

しかし、改造車ということは少なくともアクセルを踏み込んだり、ブレーキを強く踏み込んだりする走行状態がデフォルトとなるため、自動車に搭載されているコンピューターが記憶しているのはスポーツ走行をしている状態だということです。
このような自動車であれば、部品同士の当たり取りなどの手間が省けるため、買い取りにも意欲的に接してくれるでしょう。

4.まとめ

スポーツタイプの自動車は、家庭持ちのユーザーよりも自動車にすべてを注ぎ込むような若者から中年までがメインターゲットになります。
多くの自動車好きから愛されるスポーツタイプの自動車は、これから先もまだまだ自動車好きの好奇心を魅了していくでしょう。

あなたの愛車が、また次の誰かに愛されていくというつながりを手助けしてくれる自動車一括査定サイトを上手に活用して、あなたの思い出の1ページを豊かなものにしていきましょう。

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