若い世代のスポーツタイヤの代名詞といえばヨコハマタイヤです。
私も何度もお世話になっております。
一昔前ではグッドリッチの名で販売されていましたが、1937年よりヨコハマへとブランド変更されています。
以前はドイツのコンチネンタルAGと合弁していましたが、2016年に解消したことにより現在ではヨコハマコンチネンタルタイヤを清算し、販売代理店としての姿勢をとるようになりました。
ヨコハマタイヤは、1963年より韓国 ハンコックタイヤとの技術供与・提携を進めており、2013年には韓国 クムホタイヤとの技術提携も基本合意を果たすなどの業績も併せ持っていて、海外格安タイヤの信頼度アップと技術力の底上げに大きな貢献をしてくれているのです。
私が格安タイヤを嫌わない理由の一つでもあります。
さて、そんなヨコハマタイヤのラインナップから、今あなたにオススメできるタイヤのご紹介をしていきたいと思います。
1.エコタイヤのマッチング
ヨコハマタイヤのエコタイヤといえばBluEarthが近年の主流となります。
しかし、BluEarthよりも以前からヨコハマタイヤではDNAブランドが低燃費タイヤの代名詞でした。
その流れは今もなお続いていることを忘れてはいけません。
DNA ECOS ES31
セダン・コンパクトカーをターゲットとして、13インチから18インチのサイズラインナップを用意しているECOSは、いま最もアツイDNAブランドです。
このサイズから考えますと、軽トラックであっても問題なく選択できるのが嬉しいポイントです。
エコタイヤとしての性能は控えめで、グリップ性能が意外にも高く前へと進む能力に長けています。
カタログ値ではウェットコンディションにあまり強くないように書かれていますが、15インチ以下の小径サイズではかなり走りやすさを感じられます。
逆に、16インチ以上の大径サイズでは、確かに踏ん張りが足りない傾向が強く、わざわざECOSを選ぶ必要性を感じません。
コスト面での優位性は高いですが、やはり小径サイズの性能を私はオススメしたいです。
小径サイズであれば、乗り心地も悪くありません。
ふらつきも目立たず、車重に負けてしまうようなこともありません。
しっかりと走ることができる小径エコタイヤをお求めであれば、ECOSは外せない選択肢でしょう。
BluEarth AE-01
主流のBluEarthの中で、最も手を出しやすい中程度のタイヤになります。
セダン・コンパクトカーをターゲットとしていますが、メインターゲットはコンパクトカーです。
13インチから16インチのサイズラインナップからも、小径サイズに重きを置いたシリーズなのがご理解いただけるかと思います。
さて、エコタイヤとして中程度だといいましたが、燃費性能が低いわけではなくウェット性能を意識したことから転がり抵抗を増やしているので、他のBluEarthに比べ燃費性能が劣るというだけのことです。
ロードノイズを抑えるために5ピッチのトレッドパターンを配しているため、静粛性にも期待していただけます。
BluEarthシリーズを通していえることですが、燃費性能向上のためにタイヤ重量の軽量化に力を入れています。
バネ下重量が軽くなるということは、燃費性能への影響だけではなく、自動車の寿命にもエコなタイヤだといえるでしょう。
燃費性能を求めたコンパクトカーには最適なエコタイヤですね。
BluEarth AE-01F
AE-01の特性をそのままに、燃費性能を更に向上させたのが進化したAE-01Fとなります。
そのため、メインターゲットは同様にコンパクトカーになります。
サイズラインナップは14インチから16インチの3サイズと縮小されました。
文字通り燃費性能を向上させたことで、転がり抵抗は最高ランクまで抑えられています。
とにかくコンパクトカーの燃費を良くしたいあなたにはオススメです。
しかし、転がり抵抗を抑えるためにはタイヤを固くする必要があります。
これは、ウェット性能が低下する原因にもなるので覚えておいてください。
AE-01とAE-01Fのどちらを選ぶべきかはなんとも言えませんが、私であればAE-01を選ぶでしょう。
BluEarth-A AE-50
運転することが好きなあなたにはBluEarth-Aで決まりです。
燃費性能だけを見れば、圧倒的にAE-01やAE-01Fの方が高性能ですが、このAE-50の特性はトータルバランスの高さです。
BluEarthシリーズの中でも、私が最もオススメするタイヤです。
燃費性能こそシリーズ内で目を見張るものではありませんが、ロードコンディションを選ばず静粛性にも富んでいてロングライフ性能にも優れたベストなタイヤです。
14インチから20インチのサイズラインナップは、SUV以外のボディータイプに対応しているので嬉しいですね。
前モデルではウェットコンディションでの性能に若干の不安が残っていたのですが、今モデルではその不安も解消されていて誰にでもオススメできる最良のエコタイヤだといえるでしょう。
このタイヤの特徴としてトレッドパターンが細かいというものがあります。
この特徴は接地面全体に現れていて、偏摩耗に対する有効的な解決法だといえるでしょう。
タイヤの内外でも非対称のトレッドパターンを配している上に、細かく区切られたトレッドパターンを刻むことによってグリップ性能を低下させずに偏摩耗を抑制することができるのです。
大概の偏摩耗対策というのは、摩耗自体を抑制することによって実現されています。
しかし、AE-50はむしろ摩耗させることで偏摩耗対策を施しています。
ロングライフ性能は確保されているのですが、タイヤ1本1本には個体差というものがあります。
100%同じ条件を兼ね揃えているわけではないのです。
そこで役に立つのが細かいトレッドパターンの連続です。
できる限り均等に路面と密着することを前提としたスリックタイヤであっても、スポット的に設置しづらい部分というものができてきます。
細かく区切られたトレッドパターンのおかげで、そのスポット的な密着不良をカバーすることが期待できるのは安心の一言に尽きます。
BluEarthを選択するなら、是非ともBluEarth-A AE-50をお試しください。
BluEarth-1 EF20
BluEarthシリーズ中、最も高性能なエコタイヤと名高いBluEarth-1 EF20のご紹介です。
燃費性能は文句なしの最高ランク、ウェットコンディションであっても安心の走行性能、ロングライフ性能も抜群で静粛性も申し分ないとくれば文句なしですね。
さすがはシリーズNo.1の実力です。
燃費性能を重視するあなたのためのタイヤといっても過言ではないでしょう。
価格帯も決して高すぎるものではなく、安心して入れ替えていくこともできるのはポイント高いです。
さて、メリットだらけのようなこのNO.1にもウィークポイントがあるということを隠さないのが私です。
EF20は良くも悪くもエコタイヤです。
燃費を稼いでなんぼという商品になりますが、最高ランクの転がり抵抗の少なさを実現するためにタイヤ表面の温度上昇は極端に低くなり、ドライコンディションでの走行性能がそこまで良いわけではないのです。
逆に、温度変化が少ないためウェットコンディションでの走行性能については定評があります。
素材の改良によって、ウェットコンディションでのグリップ性能も向上しているのは好評価です。
サイドウォールに配されている凹凸のディンプルは、僅かな空気抵抗ではあっても削減しようという姿勢の現れです。
タイヤ内部で起こるロードノイズの反響音を、サイレントリングという独自の技術によって低減しているため、車内に響く不協和音削減に大きく貢献しています。
走行性能は悪いわけではないのですが、AE-50に比べるとパっとしません。
エコタイヤとして燃費性能重視の極みといったところですね。
BluEarth RV-02
車重のあるミニバンが与えるタイヤへの負担というのは、案外致命的な問題だったりします。
ふらつきによる偏摩耗や、乗車人数により重量配分が変化しやすい特性を考えると、耐摩耗性能はできる限り高い方が良いです。
そして、車重の重い自動車について回るのがウェットコンディションの制動距離延長です。
ドライコンディションであっても車重に振り回されてしまうミニバンですが、ウェットコンディションともなれば下手をすれば事故につながってしまいます。
RV-02は、この2つをうまく対処することで更なる進化を遂げています。
耐摩耗性能については、ミニバン専用に生み出した非対称トレッドパターンによって最も偏摩耗しやすい肩部の安定性を確保、同時に静粛性を高め車内の反響音を抑制しています。
おなじみの接地面温度の上昇を抑制することで、ウェットコンディションにおける走行性能を向上しています。
車重が重いことで発生しやすい空気圧低下にもしっかりと対応しているところが素晴らしいです。
特許取得技術であるAIRTEXの採用(扁平率50シリーズ以下)により空気の抜けづらいタイヤとなっています。
因みに、AIRTEXとはゴムと樹脂を組み合わせた独自の特殊素材のことです。
ミニバンの安定した走行性能にはRV-02がイチオシです。
ADVAN dB V551 V552
ヨコハマタイヤが誇るテクノロジーの塊であるADVANシリーズのコンフォートタイヤです。
静粛性はもちろん、乗り心地も最高。
低燃費がもてはやされている中、高級車が求めるのはパワーについて来られるだけのキャパシティーです。
エコタイヤでは、ポテンシャルを余すところなく発揮できるとはお世辞にもいえません。
そこで、ADVANシリーズのテクノロジーをコンフォートに寄せて最高の安定性を提供してくれるのがADVAN dBです。
特徴としてはBluEarth-A AE-50と同様です。
そして、AE-50以上にキレのある走行感はADVANならではでしょう。
2017年11月発売の最新モデルV552は、前モデルのV551を更に高性能化させた至高の逸品です。
しかし、まだ価格面でV551からのシフトチェンジには時間がかかると予想されます。
V551ですが、とにかく静かでふらつきもなく、グリップ性能の塊。
それがこのタイヤへの第一印象です。
ヨコハマタイヤの全ラインナップを見渡しても、V551以上のものは後継モデルのV552ぐらいしかないでしょう。
直進安定性はもちろんのこと、目を見張るのはコーナリング中の安定性です。
横に流れてしまう気配がありません。
ハンドルが取られてしまう心配も一切なく、横風にあおられてもビクともしないのには驚きです。
高級車だけでなく、あらゆる自動車にこのタイヤは劇的な変化を与えてくれるでしょう。
2.まとめ エコタイヤのイチオシはコレだ‼︎
店頭にヨコハマブランドのエコタイヤがこんなに並んでいたら絶対に悩みますし迷います。
正直、目の前に立てば私でも悩むと思います。
しかし、エコタイヤに求めるのは燃費性能とロングライフ性能、そして静粛性だということを忘れてはいけません。
このベースさえ押さえておけば、自ずとイチオシのタイヤも決まってしまいますね。
「BluEarth-1 EF20」
やはりシリーズNo.1の実力は外せません。
散々BluEarth-A AE-50を持ち上げておいて申し訳ないのですが、私は走行性能を重視する派なのでAE-50が好きなだけなのです。
エコタイヤとして見ればEF20の方が優れているのは間違いありません。
もしヨコハマブランドのエコタイヤを選ぶのでしたら、BluEarth-1 EF20であれば間違いありません。