買うならモデル末期がお得ってどういうこと? | カーライフマガジン

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先日、トヨタプリウスの新型モデルの発表が今年(2015年)の東京モーターショーになりそうだというニュースが入ってきました。

もはや“石を投げればプリウスに当たる”といえるほど多くの人が乗る国民車となったプリウス。

ただでさえ現行モデルは燃費に優れているのに、新型は40km/Lを超えるとも言われており、発売されたらまた爆発的に売れるのでしょうね。

実際、私のまわりでも新型プリウスの発売を心待ちにしている人が何人もいます。

しかしその一方で、自動車関連の仕事に就いている知り合い達は、“モデル末期の今こそが狙い目”と口を揃えて言うのです。

いったいどういうことなのでしょう?

実は狙い目のモデル末期

一般的に、新型モデルには最新の技術が搭載され、デザインも一新されます。

それにひきかえ、末期(現行)モデルはフルモデルチェンジがだいたい7~8年ほど前に行われたものなので技術面やデザインなど、いろんな点で古さを感じずにはいられないことがあります。

にもかかわらず、そろそろ新型が発売というタイミングであえて末期モデルを選ぶことにはどんなメリットがあるのでしょうか?

上記の知人らの言い分によると、モデル末期の車には主に2つの点でメリットがあるそうです。

1.大幅な値引きを期待できる
2.不良点などが改善されており、故障が少なく長く乗れる

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

大幅値引きが可能かも

通常、モデルが末期を迎えた車種の売れ行きはモデルチェンジ当初に比べて格段に落ちるものです。

さらに、新型モデルの発売予定が報道されるとその車種のファンや購入を検討していた人たちの関心はほぼ新型モデルに向くため、なおさら末期モデルの販売は難しくなります。

そこで、各自動車ディーラーは売り上げの減少を防ぐために、末期を迎えたモデルの値引きを始めるのです。

特にすでに在庫を抱えている場合、まったく売れないよりは値引きしてでも売ったほうが損が少ないですから、モデルチェンジ直後では考えられなかったような大幅値引きも珍しくありません。

人気の車種の場合、モデルチェンジ直後は値引きを引き出すのが難しいですが、末期モデルなら、以前から乗りたかったけど金額面で踏み切れなかった車でも、このタイミングでは意外と手が届いたりすることがあるのです。

故障が少なく長く乗れる

開発段階で入念にテストを繰り返し、満を持して新型モデルが発売されたとしても、不具合の報告はよくあることです。

こうしたいわゆる初期不良は、生産する人たちが慣れるのに一定の時間を要したり、開発段階には想定しきれなかった点があるため、完全になくすことは困難といえるでしょう。

そのため、不具合で煩わされるのを嫌って、発売間もないモデルの購入を避ける人たちも少なくありません。

一方、モデル末期の車種なら、生産現場も熟練を重ねていますし、それまでのデータの蓄積により、不具合が極めて少なく故障もしにくくなっているのです。

ですから、購入して数年で売却するなどではなく、10年以上乗り続ける気なら、故障の少ない末期モデルを選ぶというのはいい選択です。

ワクワクを取るか、実質を取るか

たしかに、新型モデルはデザインをはじめ色々な点で新しく気分がいいものです。

まだ乗っている人が少ないほど、なんだか自慢できるような気がしますしね。

ですが、上述のように末期モデルには、金額面の割安さと長期の使用に耐えるという実質面での大きなメリットがあります。

もしもデザイン的な古さや、売却でのリセールバリューの低さが気にならなければ、あえてモデル末期の車を選ぶのは賢いチョイスといえるでしょうね。

デザインや技術の新しさ、リセールバリュー、丈夫さなどなど、自分がどの要素を重視するのかをよく考えたうえで決めるのが、後悔のない車選びのポイントです。

ぜひ参考にしてみてください。

もちろん、いま乗っている車を高く売って次の車の購入費用にあてることも、金額面で実質的にお得にする有効な方法ですよ。

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