車を維持していくにはなにかとお金がかかるもの。
車両自体の購入費用だけでは済まず、ガソリン代に駐車場代、保険代、税金、壊れたときの修理費用と、こうして挙げてみただけでも様々なお金がかかってしまいます。
頻繁に使用する生活スタイルであればそういった費用の元も取れますが、特に都市部に住んでいて通勤は電車を使っているという人の場合、週末くらいしか乗らないのに車を所有するのは、はっきりいって割に合わないケースが多いです。
そこで、近年広がりを見せているのがカーシェアリング。
カーシェアリングとは、マイカーでもレンタカーでもなく、駅前の大型駐車場や大型マンションの駐車場などがステーションとなり、毎月の会費を払うことで利用時間ごとに一定の料金で車を利用できるシステムのことをいいます。
レンタカーの利用が少なくとも3時間や6時間からであるのに対し、カーシェアリングはちょっとした買い物などにも使えるよう、10分単位で10分間100円などの料金体系であることが多いです。
予約は主にスマホなどでインターネットを通して行えます。
無事に利用予約がとれると、スマホや専用ICカードで車のドアロックを解除し、車内に常備されているエンジンキーで運転します。
支払いは、クレジットカードなどを登録して月ごとに引き落としされることが多いようです。
メリット・デメリット
カーシェアリングのメリットとしては、まず、車を所有している場合にかかるような諸経費がかからず、経済的にお得だという点が挙げられます。
次に、たとえば雨の日の子供の塾の送り迎えなど、ほんの30分だけ使うという利用の仕方ができるので、レンタカーよりも臨機応変に対応できるというのがあります。
逆にデメリットとしては、他の会員同士でシェアするわけですから、必ずしも自分が使いたいときに使えるわけではないということです。
事前に予約を入れておかないと、急に使いたいと思っても使えないことは覚悟しておく必要があります。
また、現状ではカーシェアリングに使用されている車種は比較的小型の車が多いため、大人数での移動や大きな荷物を運ぶために利用には向いていません。
カーシェアと保険
マイカーを所有する場合は自分で保険の加入手続きを行う必要がありましたが、カーシェアリングの場合はあらかじめ車に保険がかかっているので、利用のためにいちいち保険に加入する必要はありません。
ほとんどのカーシェアリングサービスにおいて、無制限の対人・対物自動車保険に加入済みですので万が一事故にあっても補償の心配がないですし、故障やバッテリートラブルなどの場合も保険に付随したサービスで対応してくれます。
以上のように、あまり頻繁に車を利用せず、たまにちょっと使いたいという方にとっては、カーシェアリングは便利なサービスといえそうです。