ケイマン（PORSCHE） | カーライフマガジン

ケイマンはポルシェが製造・販売している、2人乗りクーペモデルのスポーツカーです。

同社が販売している「ボクスター」から派生した車種で、2005年に開催されたフランクフルトショーで発表されました。

ボクスターの上位モデルとして存在しているせいか、値段はボクスターよりも高額に設定されているケイマンでしたが、ポルシェ中での最高車種911を超えないよう設計されていました。

発表当時に展開したグレードは「ケイマンS」のみでしたが、2006年に行われたマイナーチェンジにより、ベースグレードである「ケイマン」がラインナップに追加されました。

さらに2010年には「ケイマンR」が追加され、2011年にはケイマンSにケイマンRの性能を付属したモデル「ケイマンSブラックエディション」が全世界500台限定生産販売されました。

2012年に開催されたロサンゼルスモーターショーで2代目ケイマンが発表されました。日本では同年末から予約が受け付けられています。

ケイマンの内装には、所々にレザー仕上げが施されているので、カッコよさの中にも上品さが漂うデザインとなっています。

ボディにはアルミニウム・スチールが使用されており、徹底的に軽量化されています。しかし、フロントやリヤなど重要なところに軽合金性のバンパーを採用したり、コックピット内に衝撃吸収材を設定したりしているので、万が一の場合でも安全性が高いです。

機能面ですが、タイヤプレッシャー・モニタリングシステムが標準装備されているので、タイヤの空気圧の低下を検知するとドライバーに知らせ、安全性を高めます。

トランスミッションは6速MTと、ポルシェ・ドッペルクップルングの2種類が用意されています。6速MT車にはメーター内にシフトアップインジケーターが搭載されており、最適なシフトチェンジのタイミングをドライバーに伝えます。

PDK（ポルシェ・ドッペルクップルング）は、2つのクラッチが用意され、それぞれに奇数ギア・偶数ギアを設定することによりスムーズなギアチェンジを実現しています。

ステアリングには電動式パワーステアリングが採用されているので、油圧システム採用ステアリングに必要なメンテナンスなどは必要ありません。また、オプションに速度感応式パワーステアリングシステムが用意されているので、より車と一体化したドライブを楽しむことができます。

先行車との車間距離を一定に保つアダプティブクルーズコントロールも搭載されています。自動で加速・減速を行うので、ドライバーの負担を軽減します。

ケイマンに搭載されているシートは前後位置と高さ、ヘッドレストの角度を自分の好みに合わせて変更することができるので、自分に合ったドライビングポジションで運転することができます。