クルマの基礎知識

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【エンジン方式の違い】元プロメカニックが教える直列・V型・水平対向エンジンの特徴

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自動車の心臓であり、自動車の性格を明確なものとするのがエンジンです。
エンジンの特性ひとつで、自動車は荒々しくも静かにもなります。

自動車のエンジンには、大きく【直列エンジン】【V型エンジン】【水平対向エンジン】の3種類が存在します。
あなたはどのタイプのエンジンがお好みでしょう。

今回は、それぞれのエンジンの特徴について触れてみたいと思います。
元メカニックである私が考える、それぞれのエンジンの特徴をあなたにお伝えいたします。

1.直列エンジンの特徴

【直列エンジン】とは、今回の3種類のエンジンの中で、最もオーソドックスなエンジン型式です。
エンジン音は小さく、扱いやすいナチュラルな特性を持っています。
整備性も良く、エンジンルーム内のスペースを作りやすいエンジンです。
乗り手としては、少し物足りないと感じるかもしれません。
とにかくナチュラルで、クセのない燃焼サイクルをあなたにもたらします。

直列エンジンとは、常に同一方向からの衝撃のみを受け続けるため、エンジンからの振動に変化がありません。
つまり、ダメージを受けるパーツに偏りがあるということです。
言葉で聞くと良くないように感じるかもしれませんが、修理箇所の特定がしやすいと言い換えることができます。
トラブルの症状を限定して考えることもでき、修理にとりかかるまでの時間短縮にもつながります。

直列エンジンでオススメしたい車種は【日産 スカイラインGT-R 直6エンジン】【ホンダ シビックタイプR 直4エンジン】【メルセデス・ベンツ E220dクーペ 直4ディーゼルエンジン】などです。

どれも抜群の走行性能を備えた自動車ばかりです。

ただし、直列エンジンにもネガティブ要素はあります。

【エンジンサイズ】です。

直列ですので、気筒数が増えればそれに伴いエンジンが長くなってしまいます。
縦置きであれば全長が長くなり、横置きであれば全幅が広くなってしまうということです。

そして、これによる最大のネガティブ面は【安全性に不利】ということです。
エンジンサイズが大きくなるということは、事故にあったときにエンジンが潰れずにお互いの車内にエンジンが迫ってくる可能性があるというところでしょう。

2.V型エンジンの特徴

多くの自動車の現在の主流となっているのがこの【V型エンジン】です。

V型エンジンの特徴として【エンジンサイズをコンパクトにできる】というものがあります。
エンジンサイズがコンパクトにできるということは、気筒数を容易に増やすことができるのは大きなメリットです。
気筒数が多くできるということは、1気筒にかかるストレスを減らすことができるのです。
とくに、大排気量になるとそのストレスはより大きなものになります。
V型エンジンにすることで、衝撃源を二つに分けることができます。
直列エンジンでは受けるだけになるダメージを、V型エンジンでは打ち消しあうことが可能となっております。

しかし、V型エンジンにすることで衝撃を打ち消しあうことができたからといって、ネガティブ要素がなくなるわけではありません。

V型エンジンは、分けられた燃焼室の向かい合った気筒で同じクランクピンを共用しています。
そのため、燃焼行程をシンクロさせるためにエンジンの角度を自由に選ぶことができなくなります。

また、燃焼室を二つに分けたため構造的に複雑になり、トラブルシューティングも難しくなります。
発生するトラブルも直列エンジンより複雑化されるため、自動車に対しての理解が深くない場合、下手に手を出してしまうと修復困難となってしまいます。

現状での主流のエンジン型式ということもあり、デメリットばかりが目立つエンジンではありません。
しかし、完璧なエンジンだというわけでもないのです。

V型エンジン車でオススメなのが【マツダ MPV】が経済的で現実味があります。
高級志向であれば【ホンダ NSX】も外せません。
【メルセデス・ベンツ】の各車もV型エンジンを多く採用していますので、選択肢はとても多いです。

3.水平対向エンジンの特徴

エンジンの中でも異端で、独自の進化を遂げているのがフラットエンジンとも呼ばれる【水平対向エンジン】です。
V型エンジンを170〜180°と極端に開いた形状も水平対向エンジンといわれていますが、実はピストンの動きが違います。

このエンジンのメリットを探すのはなかなか難しいです。

エンジンを収めるためのスペースも大きく必要ですし、エンジン設置も縦置きしか選択肢がありません。
V型エンジンと同じく燃焼室が二分化されているため、燃焼行程のサイクルレイアウトが複雑化されてしまいます。
タイミングベルトの交換も、カムシャフトが遠いという理由から厄介なものになります。
限られたエンジンルームのスペースにエンジンを収めなければならないため、必然的にショートストロークエンジンとなり、燃料消費率や冷却損失がとても大きなものになってしまいます。

唯一のメリットとも考えられるのは【エンジンの低重心化】でしょう。
クランクシャフトを中心として横に広い形のエンジンなので、必然的にエンジン下部に重心があります。
パーツ単体で考えた時、エンジンは物凄い重量物です。
その重量物の重心が低くできるということは、自動車のトータルバランスでの重心も低くできることにつながります。

左右交互にピストンが配置されているため、V型エンジン以上に燃焼行程における振動を相殺する作用が強いです。

メンタル的なことですが、水平対向エンジンの特徴的な【ボクサーサウンド】も、一度染み付いてしまうとやみつきになります。

オススメしたい水平対向エンジン車は、間違いなく【ポルシェ 718シリーズ】でしょう。
燃料消費率で不利な水平対向エンジンでありながら、気筒数は4つです。
単純に排気量を小さくし、燃料消費率の改善を試みたシリーズになります。

国産車であれば【スバル BRZ】が現在のオススメです。
同じシリーズに【トヨタ 86】がありますが、エンジンプロファイリングがBRZの方が優秀です。
さらに、忘れてはいけないのが【スバル インプレッサ】です。
現行の【FB20】というエンジンは、各所の軽量化と静音対策を施してあるため水平対向エンジンらしさが減ってしまっていますが、水平対向エンジンのデメリットを最大限まで排除した扱いやすいエンジンとなりました。

4.まとめ エンジンが自動車に色を付ける

ここまで各エンジンの特徴についてサラッと触れてきましたが、それぞれに魅力があります。
整備のしやすさから私は基本的に直列エンジンが好きですが、V型エンジンも水平対向エンジンも運動性能はとても良く、楽しさは無限大です。

あなたが自動車を選ぶときに、もしかしたらエンジン型式なんて気にせずに外観だけで選んでいるかもしれません。
だとしたら勿体無いです。
外観はこっちが好みだけど、実際乗ってみたらこっちのほうが良いなんてことはザラにあります。
確実に一度は一人で試乗することをオススメいたします。
 
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