ドライブレコーダーって1つでいいの? どんなトラブルにも対処できるドライブレコーダー紹介 | カーライフマガジン

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自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

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トラブルの際に証拠能力としての評価が高まり注目を集めているドライブレコーダーですが、選択肢が有り過ぎてどんなドラレコを選べば良いのか迷ってしまうという人も多くなっているようです。

  • 価格
  • 画素数
  • ミラー内蔵型
  • GPS
  • 水平360度
  • Gセンサー
  • 衝撃録画

その他、本当に沢山の機能が満載で、自動車のプロですらその選択に迷う程です。

車にまつわるトラブルも何かと増えてしまい、自分自身がトラブルに備えることでしか自分を守ることができないという、何とも悲しい世の中となってしまいました。

そんな現代だからこそ、様々な進化を遂げているドライブレコーダーを装備する人が増えているのです。

というわけで今回は

  • ドライブレコーダーって1つでいいの?
  • 後方や左右にも対応した方が良いのでは?
  • どんな機能が付いていた方が安心?

そんな疑問を解決できるように、プロの視点からドライブレコーダーを解説します。

前方向ドライブレコーダーのメリット・デメリット

発売当初は前方向のみをモニターしてくれるドライブレコーダーがほとんどでした。

2017年度の販売実績調査を見ると、約9割が前方向ドライブレコーダーとなっているそうです。

しかし、前方向だけをモニターしてくれるだけでは、別方向のトラブルに対しては対処することができません。

もちろん、前方向だけでもドライブレコーダーを使用する以前と比較すれば、不意の事故などのトラブルの当事者となった際に大きな差が出ます。

しかし前方向のみのドラレコは、2018年現在販売されているドライブレコーダーの中では最も低いグレードのものになります。

メリット

  • 前方向での事故状況を確認できる
  • 旅行などの記録ができる
  • 警察による誤認取締りを防ぐ事ができる
  • 浮気調査(音声対応のみ)等にも使える

デメリット

  • 事故、トラブルはカメラに映っている範囲内だけしか確認できない
  • 車上荒らしなど、左右、後方、車内には対応できない

実際問題として、映っている範囲外のことは前方向ドライブレコーダーでは限界(ただし音声は録れる)があります。

冒頭でもお伝えしましたが、様々な危険が潜む世の中ですから前方向のみのドライブレコーダーでは完全にトラブル対策ができるわけではないのです。

これからドライブレコーダーを購入するのであれば、できるだけ多角(多方向)に対応している商品を購入することをオススメします。

事故は前方向のみで起こる訳ではない

危険運転、あおり運転が原因で死亡事故にまで発展してしまった2017年の痛ましい一件以来、前方だけではなく後方にもドラレコを設置する車両が急増しています。

そもそも車両相互事故の発生件数で一番多いのは追突事故だということをご存知でしょうか?

三井住友海上の調査によると

❏全体の約42%が追突
❏28%の出会い頭

だという結果が出ています。

つまり、前方に比べると約1.5倍の頻度で車両後方での事故が起きているという事になりますので、ドライブレコーダーを後方に設置する事は、実は最も理に適っているといえます。

ドライバーは基本的に前方を見ながら運転しています。

そのため、後方でトラブルが起きた場合、どういう状況だったか把握できないケースが多いのです。

また、ある調査会社の危険運転に関する消費者アンケートによりますと、運転中にあおられた経験は

❏「よくある」5% ❏「たまにある」35%

❏「ほとんどないが経験はある」51%

となり、あおられた経験があるドライバーは9割に達したそうです。

ドライブレコーダーは前方だけでなく後方にも取り付けておく。

これが必須事項になっているといっても過言ではありません。

左右方向の対処もすべきなのか?

❏追突
❏出会い頭

これに次いで多い事案が右左折時の事故です。

これに

❖追い越し追い抜き ❖進路変更

❖すれ違い時

など左右の確認に関係性のある事例まで合わせると、全体の約20%近くが左右方向での事故原因だという事がデータとして上がっています。

左右方向というのは、後方と同じで意外にも死角が多いものです。

自車や併走者の進路変更時にヒヤッとした経験が私にもあります。

小さなサイドミラーだけでは確認できないケースもあります。

安全確認もせずに我が物顔で進路変更をしてくるドライバーもいるので、死角からの追突なんて事案も少なくありません。

交差点などでの右左折時には、自転車やバイクがすり抜けてきて巻き込み事故を起こしてしまう可能性もあります。

あなたが注意しておくだけでは対応しきれない事故理由が、生活の中には溢れかえっているのです。

そんな場合、多角カメラを搭載しているドライブレコーダーを装備しておくことができれば、不意を突かれたとしても状況把握ができるので落ち着いて対処することができます。

どんなトラブルにも対処したいのであれば

死角を完全になくしておきたい場合、前後左右全てを撮影できるドライブレコーダーを設置することがベストです。

この際、後方は車内を同時に撮影するバックミラー付近設置型(内蔵型)と、車両の後方にドライブレコーダーを設置するという選択肢が用意されています。

・バックミラー設置型

画角が広角になっている物がほとんどですので、車内と共に左右方向も同時に撮影する事ができます。

車上荒らしなど車内のトラブルにも同時に対処できるというメリットがあります。

・バックカメラ設置型

画角はメーカーにより様々ですが、後方の状況をハッキリと映し出す事ができます。

カメラが後方の車両からも視認できることにより、トラブルの抑止力にもなるというメリットもあります。

トラブルを未然に防ぐために、周囲のドライバーに対しドライブレコーダー撮影中というステッカーを貼ってアピールしているドライバーも増えてきました。

これからドライブレコーダーを検討するなら

最近は

❏360度カメラ
❏720度カメラ

という広角カメラ搭載のドライブレコーダーも登場しました。

画角や撮影範囲はもちろんですが、それ以外にもチェックしておきたい項目がありますのでまとめてみたいと思います。

・画質

事故処理の証拠として利用するには、相手車両のナンバープレートやトラブルの状況を鮮明に映し出せているかが重要です。

信号機の色がハッキリ認識できない場合は、証拠能力としての評価が下がったり、過失割合を決める際の参考にはなりません。

また、信号機自体も新しいものはLEDになっており、それに伴い搭載カメラもLED対応になっているかどうかも判断材料になります。

画質でお勧めなのは

❏200万画素以上
❏フルHD以上

ですので、デジカメよりもリーズナブルに購入することができます。

・夜間、暗所対応

事故トラブルはいつ起こるか分からないものです。

特に視認性が落ちる夜間の事故は、把握ができないだけではなく状況分析までも難しくなってしまいます。

そんな時にこそドライブレコーダーが役に立ちます。

搭載カメラによっては、夜間の視認性もバッチリな商品が用意されています。

あおり運転、危険運転に合わない為のドライブレコーダーに求めるアンケートでは、約半数の47%の消費者が夜間・暗所対応を望んでいるという報告が上がっています。

車上荒らしも夜間に多い犯罪の1つです。

犯人の顔が鮮明に認識できないと意味がありませんので、やはり暗視能力は高いものを選ぶべきです。

・録画時間

ドライブレコーダーは上書き設定がONになっていれば繰り返し撮影を記録してくれます。

その際、記録メディアのサイズによって録画可能時間が変化するので注意してください。

例えば、事故などトラブルにさえ対応できればOKなのであれば、比較的容量が小さく安価なメディアを用意すれば事足ります。

夜間駐車時の車上荒らしなどにも対応したい場合は、駐車時間に応じたサイズ、旅の記録などにも使いたい場合は、時間や日程にあわせて記録メディアのサイズを大きくしておく必要があります。

ほとんどがマイクロSDカード対応ですが、同じサイズでもドライブレコーダー自体の性能によって記録時間は様々です。

あなた自身の備えで安心を手に入れよう

ドライブレコーダーは、あなたの運転を監視してくれる良きパートナーです。

十分な準備さえしてあれば、あなたの身に降りかかるトラブルを全てチェックしておいてくれるのです。

自分自身が安全運転を心掛けるという前提を踏まえた上で、万が一の事態にはその場の状況を確実に確認できる準備を整えておけば、あたふたせずに落ち着いて次のアクションを起こすことができますよね。

ドライブレコーダーで安心を手に入れるという選択肢、いかがでしょうか。

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