クルマの基礎知識

自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

マフラー交換の全て 構成パーツと役割を徹底解説!

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自動車好きであれば1度は手を入れていく排気系チューン

自分の愛車ができると、カスタムをして性能をググっとあげたくなります。

自動車のカスタムをする時、どの部分をカスタムするか悩んだ結果、マフラー交換から手を付けるというドライバーが多いです。

自動車のカスタム雑誌、いわゆるチューニングカー雑誌に掲載されている自動車のほとんどがマフラー交換をしています。

チューニングに正解はありません。

マフラーを変えることで得られるメリット、それに付随して発生するデメリットを覚えておきましょう。

1.カスタム初心者必見!各パーツの特性を覚えよう

自動車のマフラーと聞けば、排気管を意味しているということは理解しているはずです。

決して間違いではないのですが、正式にマフラーと呼べるのはサイレンサーの部分のみを指します。

自動車に搭載されている排気管は全部で3つあり、サイレンサーは一番後ろにある排気してくれる管の事です。

正面から順番に並べると以下の通りです。

 •エンジンから送られてくる排気を通すエキゾーストマニホールド
 •排気ガスの浄化を行ってくれる中間パイプ
 •排気音を静かにしてくれるサイレンサー

まずは以下にそれぞれのパーツごとにまとめた効果や役割を述べていきます。

❏エキゾーストマニホールド

エキマニと略して呼ばれるエキゾーストマニホールドは、タコの足のように曲がった形状が特徴の事から、実際にタコ足とも呼ばれています。

 •等長
 •不等長
 •大口径
 •素材変更

にすることで排気抵抗を変化させ、エンジン特性そのものをも変化させていくことができるパーツになります。

エキマニは、エンジンを吹かして燃焼させたガスを排気する最初の通り道になります。

複数あるシリンダーから排気を集めてマフラーへと流していくのですが、超高温になった排気ガスをそのまま排気させてもスムーズに排気してくれません。

そこでエキマニを取り付けることで排気の流れが良くなります。

複雑なカーブが密集しているのは、エンジン部分から排出されたガスを1本の気筒にまとめるまでに排気速度に変化を生み、トルク特性を形成するための独特な形状をさせているのです。

排気を1本にまとめることの重要性。

4気筒エンジンの場合、4つの排気パイプを通って1つにまとめます。

それぞれがそのまま1本ずつのパイプで排気していく場合、抵抗値は全て1のままで進んでいくことになります。

この抵抗値が大きくなればなるほど、エンジンのトルク特性が高くなっていくのです。

4つのシリンダーからの排気をまとめることで、1だった抵抗値を4に増やすことができます。

この時点で既にトルク特性が高くなるのです。

基本的には、4つの排気パイプは全部が同じ長さが最良とされています。

仮に長さに大きな違いができてしまうと、1つにまとめた際に気流の流れが均等ではなくなり、排気速度に変化が生じてしまうのです。

それぞれ4つの気筒から排気ガスを取り入れ、1つの排気ガスになるまでの長さは気筒ごとに異なります。

最終的に1つにまとめなくてはならないので、1番長いパイプと同じ長さに合わせていきます。

パイプの長さだけでなく

 •カーブ
 •太さ
 •素材

によっても排気の流れを良くする効果が生まれてきます。

最初にご紹介しましたが、エキマニは超高温なガスの通り道です。

気体が高温になるとを発します。

つまりエンジンを吹かした時に出る音はエキマニから既に発しているのです。

デフォルトで搭載されているエキマニを取り換えるともちろんエンジン音は変わりますし、同時にマフラーから出る排気温度にも変化が生まれてきます。

❏中間パイプ

ひとくくりに中間パイプといいましたが、中間パイプは大きく分けて2つ存在します。

 •フロントパイプ
 •センターパイプ

これが主な中間パイプです。

まずはフロントパイプですが、ターボ車にのみ使われているパーツになります。

ターボ車に搭載されているターボチャージャーを通った排気ガスを、キャタライザー(触媒コンバーター)に効率よく送ってくれます。

この際、スムーズに排気ガスがフロントパイプを通ることで、大容量化された排気ガスの作るトルク特性に大きな変化が生まれてきます

ターボチャージャーが効率よく稼働するためには、このフロントパイプが要となってくるのです。

そしてセンターパイプですが、フロントパイプ以降からサイレンサーまでの間のキャタライザーを含むパーツの事になります。

排気ガスの浄化を行い、排気効率の向上とその流速によりハッキリとトルク特性を変化させていくセクションになります。

エンジン本来の性能をより引き出してくれるパーツです。

❏サイレンサー

そしてメインであるマフラーと呼ばれるサイレンサー

排気ガスを車外に排出してくれるパーツなのですが、サイレンサーと呼ばれていることから、静かな排気音へと変化させる役割を持ちます

どんな車体でもマフラーは必須パーツです。

エンジンから排出される高温の排気ガスは、何も手を加えず外気に放出すると膨張してしまい大音量が発生します。

それを抑えるのがマフラー本来の役割という訳です。

排気ガスの温度や圧力を上手く調整してくれるので、比較的静かな音で走ることが可能になります。

マフラー交換といえば、この部分のみを交換する人が多いです。

また、ビジュアルだけを変更させるマフラーカッターというものも販売されていますが、これはビジュアル効果のみで性能的な効果はありません。

反響することにより若干の音量アップこそあれど、トルクが太くなることもパワーアップするという効果も生まれません。

2.マフラー交換をする際のメリット

マフラーを交換することにより、会社自体の持つポテンシャルを向上することができます。

❏メリットその1:素材が選び放題

マフラー交換によるメリットは、やはり排気音をカットできることです。

形状や素材、ビジュアル効果の種類も豊富であることから、マフラーを交換する際にサビに強いステンレス性のマフラーや、値段はやや高めではあるもののインコネルをチョイスしたり、更には軽量で強度も申し分ないチタン素材を好むドライバーも存在します。

自分の好きな素材を選べるというのは、カスタム好きからしてみれば嬉しいポイントです。

❏メリットその2:排気効率をより良くできる

元々搭載されていたマフラーより更に排気効率を高めたいという理由で、マフラー交換を試みるのは正しい判断です

マフラーのみを交換するだけでも、思った以上に排気効率は良くなります。

確実にグレードアップさせたいのであれば、マフラーカスタムは必ず通る道です。

しかし、純粋に排気効率を上げたいからといって、むやみやたらにマフラーを交換すれば良いというわけではありません。

マフラーの中にはメーカーによって、今搭載されているマフラーよりパワーダウンするものも存在します。

 •音を抑えるために交換したが、逆に音が大きくなった
 •排出効率が悪くなった

初めてマフラーを交換する際は、メカニックなどに相談して自分の自動車に合ったマフラーを選びましょう。

❏メリットその3:マフラー1つで車の雰囲気が変えられる

マフラー1つ変えるだけで自動車の見た目が劇的に変化する場合があります。

マフラーの形は様々存在し、カスタムする際は最終的に自分の自動車をどのような見た目にしたいのかを決めてから購入しましょう。

 •大径の真円形状
 •楕円形状
 •デュアルタイプなど

マフラーに変化をつけることができればより個性的な自動車になり、存在感をアップさせることができます。

マフラーをカスタムするのであれば純正マフラーではなく、社外品のマフラーを選びましょう

基本的に純正と比べて太くて大きいのが特徴です。

メッキ加工されビジュアル的にも洗練されていることから、カスタムしている人の大半は社外品を選んでいます。

また、マフラーは主に消音効果を目的としていますが、当然マフラーによって音質も変わります。

好みの音質を選ぶのも1つの楽しみです。

その際、求めるパワーに見合った性能を発揮できているとは限りません。

音質は満足できても、トルクが抜けてしまったり、パワー不足を感じることもありますので注意しましょう。

トライ&エラーの繰り返しで理想のマフラーを手に入れましょう。

3.マフラー交換をする際のデメリット

マフラー交換をした際に生じるデメリットは数少ないのですが、唯一挙げるとするなら車検が通らない場合があることです。

車検には、排気音の音量チェックも検査項目として存在しています。

もちろん、一般的な乗用車に競技用のマフラーを取り付けていると、音量が大きい事から車検には通りません

適正値での範囲でなければ、公道を走行することは法令で禁止されている<のです。

車検でチェックされる音量のチェック項目は以下です。

 1.騒音低減機構を容易に除去することができる構造の禁止
 2.加速走行騒音防止性能の義務付け

さらに車検でチェックされる排気騒音値は以下になります(2018年10月時点)

 •近接排気騒音…96dB以下
 •加速走行騒音…76dB以下
 •定常走行騒音…72dB以下

上記3点は最も厳しい基準値といわれていますので、マフラー交換をする際は十分に気を付けてください。

また、排気騒音値の基準を満たしていたとしても、吸気パーツやエンジンそのものの状態によってマフラーの音量も変わってきます。
車検対応しているJASMA認定のマフラーを取り付けていたとしても、その他の部品によって基準値を上回ってしまう場合があります。

結果、車検に通らなかったというケースが実際相次いでいます。

もちろん、基準値を満たしているJASMA認定などのマフラーのみのカスタムであれば車検が通る可能性はあります。

さらに、消音器の中にはグラスファイバーウールという素材が使われているのですが、素材の劣化によって消音機能が失われ、音量が上がってしまう場合もありますので、定期的にマフラーの性能を維持していきましょう。

具体的な対策方法としては、インナーサイレンサーを取り付けたり、マフラー全体での太さを変更したりという対策になります。

それでも不安という場合、マフラーメーカーなど販売店に相談してみるのが一番です。

4.マフラーの交換パーツによる効果の違い

一概にマフラーを交換するといっても、その種類は豊富です。
長さや太さは異なりますが規定はなく、こだわりの1本を見つけていただくのが一番だと考えます

ただし、規定こそないものの、パワーやトルクは変化します。

 •太いマフラーの場合
  排気音は低音で、エンジンの出力とトルクはエンジンの高回転域に適している

 •細いマフラーの場合
  排気音は高音で、エンジンの出力とトルクはエンジンの低回転域に適している

 •短いマフラーの短い場合
  大きめの音で、エンジンの出力とトルクはエンジンの高回転域に適している

 •長いマフラーの場合
  静かめの音で、エンジンの出力とトルクはエンジンの低回転域に適している

ざっくり述べましたが、排気音はサイレンサーの性能に依存します。

依存範囲が大きいため、上記に必ず該当するとは限りません。

さらに、マフラー同様エンジンの出力やトルクを向上させたいからといって、単純に長さや太さを変えるだけは思うように改善はされません。

それぞれのパーツ全てを最適な物に変えなければならないです。

あなたの車種やエンジンの特性、使う用途や好みに合わせて慎重に作業をしていかなければなりません。

デフォルトで搭載されている純正マフラーは、各メーカーが自動車に合わせて適切なパーツを取り付けて販売しています。

どのパーツも最適なのものを取り付けているのは大変嬉しいのですが、どこまでいっても安全域を超えないほどほどの製品。

数値化するのであれば70%までの製品となります。

その中でも、それぞれで若干の個体差があるのが当然です。

やはり、個性を出したいカスタム好きは、マフラーの排気音や排気効率などの性能に不満を抱えてしまいます。

これからカスタムしていくのであれば、どんな特性があるのかも把握しながらチョイスするようにオススメします。

5.マフラーの選び方で変わる自動車

各タイトルで軽くマフラー選びについて触れて来ましたが、最後におさらいとしてご紹介します。

他のパーツと同じでマフラーも同じくらい多種多様の種類が存在します。

目的が変われば選ぶマフラーも十人十色変わってくるのは当然の事です。

 •排気音
 •排気効率
 •マフラーの素材
 •マフラーの見た目(ドレスアップ)
 •効果

あれこれと想像しながらカスタムを楽しむ時間がとにかく楽しい。

トライ&エラーで得た情報を蓄積していくことが嬉しい。

俗にオイルが流れている人種と呼ばれます。

マフラー1つとっても、自動車の可能性は大きく開けてきます。

もちろんお好みのメーカーで選んでも構いません。

メーカーにもワークス系と非ワークス系が存在しますので、それこそ排気音や素材などで選ぶ場合は明らかに好みの問題です。

ですが、排気効率重視で選びたいという場合は、排気効率に求める条件を意識して選んでください。

例えば以下が挙げられます。

 •低回転のトルクを少しだけ減らして、高回転時に抜けを重視するもの
 •高回転時に抜けるよりも、中低回転時のトルクを重視したドライブフィールの向上させたもの
 •高低に関わらず、トルクの低い部分が発生しないバランス重視のもの

高速道路ではなく一般道を中心に走ることが多いのであれば、低回転時のトルクを重視したマフラーを選択しましょう。

逆に、高速道路をよく走るという人なら、高回転時の抜けを重視したマフラーを選ぶのもアリです。

「なんでもいいからとりあえずマフラーを交換したい」

という考えは、排気効率悪くさせたり上手くパワーを伝えることができない原因に繋がります。

悩む部分があるのなら、販売店スタッフに相談しましょう。

まとめ カスタムはとにかく自己満足の世界

カスタムをしなくても自動車は走行が可能であり、同時に故障や劣化しない限り交換する必要がありません

ですが、カスタムすることで個性が発揮され、パワーアップさせたり排気音を変えたりする事が可能になります。

しかし、マフラー交換はいわゆる音量調整なので、ご近所さんの迷惑になる可能性が考えられます

自己満足の世界だからこそ、保安基準を守ってカスタムを楽しんでください。

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