【2017】おすすめMT(マニュアル)車BEST5(スポーツカー編) | カーライフマガジン

MTに乗りたくてもなかなか車の選択肢がないと嘆いている方も多いのではないでしょうか。
最近ではATの性能が上がっていることや、8速や10速といった多段化が進んでいることもあり、単に速さだけでいうとMTよりもATの方が速いということも普通になっています。

実際、日産GT-Rやホンダ・NSXなどのスーパースポーツはパワーが有り余るほどあり、コントロールが難しいこともあるためか、ATのみの設定になっています。
アウディのハイパフォーマンスバージョンであるRSも、今後RSモデルにはMTを準備しないことを公言しています。

しかし、スポーツカー醍醐味は何と言っても車と一体になって「運転を愉しむ」のが目的だと考えている人も多いでしょう。
今回はそんなスポーツカーのおすすめMT車を5台をご紹介します。

■第5位 ニッサン・フェアレディZ

フェアレディZは、現在で6代目のモデルです。
日産には他にもスカイラインとニッサンGT-Rがラインナップされていますが、MTが選択できるスポーツカーはフェアレディZだけとなってしまいました。

フェアレディZは4代目のZ32の頃までは2+2(狭いながらも後部座席があるレイアウト)もありましたが、現在では2シーターのみとなっています。

エンジンはスカイラインクーペと同じV型6気筒3.7リッターエンジンを搭載して336馬力のパワーを誇ります。

また、ニッサンのモータースポーツ部門であるNISMOがチューンしたカタログモデルのVersionNISMOだとなんと355馬力です。
MTモデルには国産車としては初めてダウンシフトの際に車がアクセルの空吹かしを入れてくれて、自動で回転合わせを行う機構を搭載したことで評判になりました。

現在ではダウンサイジングターボに押されて、フェアレディZのような大排気量NAのスポーツカーは珍しい存在です。
2008年デビューの現行フェアレディZは少し古い車になってしまいましたが、古き良き時代のスポーツカーの名残を楽しめる1台です。

■第4位 トヨタ86、スバルBRZ

トヨタ86は長らくスポーツカーを作ってこなかったトヨタが豊田章男社長のもと、一念発起で作ったスポーツカーが「86」です。
86というネーミングはクルマ好きなら知らない人はいない漫画『頭文字D』に登場するAE86レビン・トレノの愛称「ハチロク」から来ています。

86はトヨタと同じ時期に、同じようにFRスポーツカーを企画していたスバルとの共同開発ということになりましたが、この車を作るにあたって86の開発主査はスポーツカーを作り続けるマツダ・ロードスターの開発主査の話を聞きに行ったというエピソードがあるほど、トヨタがスポーツカーに真摯に向き合って作ったのだと言えます。

エンジンはスバル製の水平対向4気筒2リッターエンジンを採用し、低重心を実現し、パワーを稼ぐことのできるターボではなく、アクセルに対する追従の良いNAエンジンを採用するなどのこだわりがあります。

86はメーカー主催でワンメイクレースも行われており、プロ・アマ両クラスで毎年盛り上がっています。
今後トヨタからはスープラが復活しますが、今度はBMWと組んであっと言わせるスポーツカーを作ってくれそうです。

■第3位 スバル・WRX

スバルWRXはもともとWRCラリーのために作られたスバル・インプレッサWRXから始まっています。

初代インプレッサWRXから変わらず水平対向4気筒2リッターターボエンジンを搭載しており、WRCでも三菱のランサーエボリューション(通称:ランエボ)と切磋琢磨して成長してきました。
ランエボが生産中止となった後では、2リッターターボ+4WDという組み合わせの車では国内では最強のパフォーマンスカーと言えます。

WRXはインプレッサから独立して、スバル・WRXになった後もWRX STIだけはMT車のみのラインナップを貫いています。

MTのためにスバル自慢の安全装備である「アイサイト」が利用できないのが残念ですが、その走行性能の高さはラリーのようなオフロードだけでなく、サーキットに持ち込んでもめっぽう速いのが特徴です。

■第2位 ホンダ・シビックTYPE-R

スバル・WRXが4輪駆動最強の車だとすると、ホンダ・シビックTYPE-RはFF車最強の車です。
事実、ニュルブルクリンクのタイムアタックでルノーメガーヌRSの記録を破ってFFナンバーワンの座を勝ち取ったこともあるぐらいです。

もともと、シビックTYPE-Rは、インテグラTYPE-Rが元祖で、その弟分的な存在でしたが、インテグラが生産中止後、シビックがFFのTYPE-Rの名前を守ってきました。
といってもここしばらくのシビックTYPE-Rは、イギリスで生産されたものを限定で輸入して国内で販売という逆輸入車のような扱いになっていました。

特に、4代目のシビックTYPE-RはニュルブルクリンクでFF車最速タイムを叩き出した話題の車でありながら、国内ではたった750台しか導入されず、幻の車となってしまいました。

しかし、2017年に発売される新型のシビックにはシビックTYPE-Rがカタログモデルとして復活するということで注目が集まっています。

TYPE-Rといえば、トランスミッションはMTオンリーという硬派な設定は新型になっても変わらないようです。

そしてもうひとつ付け加えるなら、国内で久々に復活する普通のシビックにもMTが設定されるのがMT好きとしては非常に嬉しいトピックです。

■第1位 マツダ・ロードスター

マツダロードスターは、言わずと知れた日本が誇るライトウェイトのオープンスポーツカーです。

初代のNA型と言われる初代のロードスター(発売時は「ユーノス・ロードスター」という名称でした)が1989年に発売されてから四半世紀を超えて現在の4代目のND型まで、ずっと作り続けられている事は本当にすごいことです。

そして、1990年代初代ロードスターが登場して世界的ヒットになり、ヨーロッパのメーカーがこぞってこのライトウェイトオープンの車を作り始めたこともロードスターの逸話のひとつです。

4代目となるND型ロードスターは初代のロードスターの思想に回帰してボディサイズを小さく軽くし、排気量も1.5リッターNAエンジンとしました(アメリカでは2リッターNAエンジンもラインナップ、国内でもロードスターRFは2リッターエンジンを搭載)

ロードスターはエンジンの出力もそれほど高くないので絶対的なスピードは速くありませんが、車と一体になって走ることができると言う点で、最もピュアなスポーツカーなのです。

そして、このロードスターにずっとMTを設定してくれているマツダは本当に車が好きな人のことを理解しているなと思うのです。

■まとめ

このように、スポーツカーと言ってもさまざまなタイプの車があります。
そして、多くの場合MTが設定されていることについて、とてもありがたいことだと筆者は思います。

現在、スポーツカーの人気は下火だと言われていますが、今回紹介したような楽しい車が増えればスポーツカーの人気も上がってくるはずです。
そして、最近の自動車メーカーが、スポーツカーの開発に力を入れつつあることを非常に嬉しく思います。

そして、このようなスポーツカーからはMTはきっと無くならずに存在し続けるものと筆者は信じています。

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