ディーゼル車は本当にお得なのか?ガソリン車に負けないその実力を解説! | カーライフマガジン

最近、国産メーカーではマツダをはじめとしてヨーロッパの輸入車メーカーからディーゼルエンジン搭載の自動車がたくさん発売されています。

「ディーゼルエンジンってお得っていうけど何が良いか分からない。」

「ディーゼルエンジンには公害のイメージがあるし、音はうるさくて走らないのでは?」

そんなイメージをお持ちの方に、最新のディーゼルエンジンの良さを解説します。

■クリーンディーゼルエンジン登場までの道のり

今から10年以上前、ディーゼルエンジンと言えば公害の原因というイメージを持たれていました。

当時の東京都知事の石原慎太郎氏が、ディーゼルエンジンから排出されたススが入ったビンを振って見せ、ディーゼルエンジンの有害性をアピールした映像は、今でもテレビで取り上げられることがあります。

それぐらい、当時のディーゼルエンジンは悪者としてあつかわれていたのです。

その後、ディーゼルの排ガス規制が遅れていた日本でも、欧米並みの厳しい基準となりました。

そのため、一時は国産車からディーゼルエンジンを搭載した車が全くと言って良いほどなくなってしまった時期がありました。

■クリーンディーゼルの出現とディーゼルの復権

日本では2008年に、ニッサンがルノーと共同開発したクリーンディーゼルエンジンを搭載したエクストレイルを販売したことをきっかけに、徐々にクリーンディーゼルエンジンが注目されるようになりました。

そして、2012年に発売したCX-5に登載された2.2リッタークリーンディーゼルエンジンを皮切りに、マツダはコンパクトクラスのデミオ、CX-3にディーゼルエンジン最小の1.5リッターのディーゼルエンジンを搭載。

そのことによって、マツダとディーゼルエンジンが注目を集めるようになりました。

そして、それに続くように、BMWとMINIといった欧州メーカーが、積極的にクリーンディーゼル搭載車のラインナップを拡大し、現在ではクリーンディーゼルは燃費が良く、街中で乗りやすい車として積極的に選択する人も増え、確実に受け入れられるようになりました。

■ディーゼルエンジンのメリットとは

ディーゼルエンジンのメリットは、同じ排気量のガソリンエンジンと比べると、燃焼効率が良いため、燃費が良いのが特徴です。

燃費が良いため、無給油で1,000キロ走る事もできる車種もあるくらいです。

しかも、ディーゼルエンジンの燃料である軽油はレギュラーガソリンと比べても価格が安いので、燃費が良いことに加えて燃料が安いという2重にランニングコストが低く済むというメリットがあります。

そして、ディーゼルエンジンは低い回転から強力なトルクを発生します。

街中のストップ・アンド・ゴーでは、ガソリンエンジンよりも力強いスタートダッシュができるので、非常に走りやすく感じられる点がユーザーに評価されています。

また、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べると頑丈に作られているため、走行距離が多くなってもエンジンが壊れにくく、いつまでも乗り続けることができるというメリットもあります。

■ディーゼルエンジンのデメリットって?

ディーゼルエンジンにももちろんデメリットはあります。

それは、価格が高いことです。

ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンとくらべて構造はシンプルなのですが、振動が大きい特徴が有ります。

そのため、どうしても頑丈なエンジンを設計しなければなりません。

その分、材料費と製造にコストがかかり、同じ排気量でくらべると、どうしてもディーゼルエンジンの価格が高くなります。

また、ディーゼルエンジンの特性として、高回転まで回らないという特性があります。

低回転からガソリンエンジンの倍近いトルクを発生する点はメリットですが、高回転域はディーゼルの苦手な領域です。

しかし、最近ではトランスミッションが6速や8速などに多段化されたことよって、この弱点はカバーされています。

■ディーゼルって結局お得なの?

ディーゼルエンジンは、同じ排気量のガソリンエンジンを搭載した車とくらべると、おおよそ20万円?30万円程度高い価格設定がされています。

しかし、ディーゼルエンジンは燃費が良いため、エコカー減税がガソリン車よりも多く適用されるのです。

そのため、実際に支払う値段では、差は少なくなるのです。

例として同じ排気量のディーゼルエンジンとガソリンエンジンをラインナップする、BMW3シリーズで説明したいとおもいます。

◎車両価格

320i(ガソリン)……\4,890,000

320d(ディーゼル)…\5,060,000

車両本体の差額はディーゼルが17万円高

◎エコカー減税

320i(ガソリン)……\ 75,900

320d(ディーゼル)…\185,900

減税額はディーゼルが11万円多い

ディーゼルエンジンの減税額が11万円多いので、ガソリン車と比べると、実質ディーゼルエンジン搭載車は6万円高になります。

このように、エコカー減税を利用すると、その差は思ったより縮まります。

そして、日々の燃料費もガソリンと比べて2?3割安い軽油で済むので、距離を走る人ならば、6万円の差もすぐに取り戻すことが可能です。

■何故ディーゼルが人気なのか?それは楽しいから!

このように、価格の面でもガソリンとディーゼルエンジンはとても近い存在になっています。

そして、クリーンディーゼルに人気がでている理由は、ずばり走らせて楽しいからです。

街中を走るときには、低回転から強いトルクで車が力強く走りますし、遠出をするときもガソリンエンジンと同じように走ることができ、それでいて燃費がよくて、燃料代も安いのです。

クリーンディーゼルに買い換えて遠くまで車で出かけるのが楽しくなったと言う人も居ます。

ディーゼルエンジンによって生活まで変わってしまうのです。

■ディーゼル嫌いな方も一度お試しあれ

ディーゼルエンジンに対してあまり良いイメージを持っていない方も、一度試乗してみることをおすすめします。

最近のディーゼルエンジンは、昔のように音が大きい、排ガスが汚い、走らないというイメージを見事にくつがえしてくれるはずです。

エコカーをお探しの方も、ハイブリッドも良いですが、クリーンディーゼルも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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