近年流行している、車中泊を利用したキャンプ。
アウトドア系女子の中には、このお手軽なキャンプ方法に興味津々な人も多いことでしょう。
車を寝場所にすれば本格的なテントを張らずに済みますし、しっかりカギをかけられるので安全です。
ただ、やはり車中泊キャンプにもいろいろと準備が必要。
車がない場合は、まず寝泊まりに適した車を購入しなければなりませんし、車中泊に必要な道具や知識の準備も欠かせません。
そこで本記事では、女性の車中泊にピッタリな車や、そろえておきたい車中泊グッズなどをご紹介します。
車中泊キャンプの注意点にも触れますので、ぜひチェックしてみてください。
■車中泊キャンプにぴったりな車
快適な車内泊を行なうには、寝泊まりできるスペースをもつ車が必要となります。
「運転席を倒して寝る」といった方法では、とても快適な睡眠は得られませんよね。
そこで本文のはじめに、女子の車中泊に最適な車を3モデルご紹介しましょう。
ご紹介するモデルは、いずれもコンパクトかつ室内が広いモデルばかり。
アウトドアに最適な装備も充実しているので、車中泊キャンプがより楽しくなりますよ。
・ハスラー
デザインがかわいいことから女性に人気の高い、スズキのハスラー。
軽SUVであるハスラーには、アウトドア向けの室内装備が多数備わっています。
たとえば、ラゲッジフロア。
ハスラーのラゲッジフロア(荷室の床)には、汚れを簡単に拭き取れる素材が採用されています(Aグレードは除く)。
後で簡単に掃除できるなら、気兼ねなくラゲッジスペースに汚れた道具を放り込めますね。
このほか、天井に設けられたユーティリティーナットも、アウトドアや車中泊を楽しくしてくれる装備のひとつです。
ユーティリティーナットに別売りのカラーリングとラゲッジネットを取り付ければ、天井に荷物スペースを設けることが可能。
車内スペースを、より有効に活用できます。
ハスラーのオススメグレードは、装備が充実した「Gターボ」のCVTモデル。
人気の2トーンルーフ仕様車でも価格が140万円強と、やや安めの価格設定となっています。
・ウェイク
アウトドア好きに人気の高い、ダイハツのウェイク。
ウェイクといえば、何といっても室内スペースの広さが魅力です。
後部座席と助手席を倒した状態なら、自転車2台を余裕で積載可能。
また、デッキボードでトランクスペースを上下に分割できるので、クーラーボックスのような重い荷物と、軽めで壊れやすい荷物を分けて収納できます。
このほか、防水素材を使ったシート表皮や、汚れを落としやすいフロア素材など、ウェイクにはアウトドアに役立つ装備が満載。
もちろん座席をフルフラットにすれば、女性2人がゆったり眠れるスペースを確保できますよ。
ウェイクのおすすめグレードは、「L“レジャーエディションSAⅡ”」。
上記のアウトドア向け装備がすべてそろっていますし、便利な両側パワースライドドアも備わっています。
このグレードの気になる価格は、2WDモデルが約160万円から。
同グレードの4WDモデルは172万2千円強から購入可能となっています。
・フリード+
「軽自動車よりもパワフルな車がほしいな」というアウトドア系女子には、ホンダのフリード+がおすすめです。
フリード+は、5人乗りのコンパクトなミニバン。
底床設計になっており、ラゲッジスペースへの荷物の積み下ろしを楽に行なえます。
さらに、大きなラゲッジスペースはユーティリティーボードで上下に分割可能。
ボードは耐荷重200Kgと頑丈なため、女性2人が上に乗っても壊れません。
このユーティリティーボードは、車中泊を行なう際に大活躍してくれます。
後部座席の背面と座席裏に備わるボード、さらにユーティリティーボードの3つをつなげることで、フラットなベッドルームを作ることができるのです。
身長が175cm以内であれば、このベッドルームで足を伸ばして寝ることが可能。
小柄な女性なら、2人で寝てもかなりスペースに余裕ができるはずです。
フリードのオススメグレードは、Gグレードの4WDモデル。
標準で充実した装備が備わっており、価格も223万円強からとミニバンとしては安価です。
■女子の車中泊に必須のアイテム
車中泊に最適な車を手に入れたら、次はアイテム選びです。
車中泊を快適に行なうには、以下にあげるアイテムが必須。
ホームセンターやネット通販でそろうものばかりなので、ぜひメモしておいてください。
・スリーピングマット
・シュラフ(寝袋)
・車内用カーテン
・インバータ
・LEDランタン
スリーピングマットは、フラット化した車内に敷くマットです。
フルフラットにできるシートにも凹凸があるため、快適に眠れるベッドとはいえません。
そこで、スリーピングマットを敷いて、睡眠に適した床面に整える必要があるのです。
こうした用途をもつため、スリーピングマットはしっかりした厚手の製品を選ばなければなりません。
具体的には、厚みが10cm程度あるものがおすすめです。
しっかりした製品は3万円ほどしますが、そのぶん快適性は抜群です。
次にシュラフ。
車中泊にはシュラフが必須となります。
たとえ夏場のキャンプでも、油断は禁物。
標高の高い位置にあるキャンプ場だと、夜間の気温が思いのほか低くなってしまいます。
シュラフには小さくたためるものが多いので、荷物に入れてもかさばりません。
車内泊キャンプを行う際は、必ず携行するようにしましょう。
ダウンタイプのシュラフなら、携帯性と保温性を両立できますよ。
続いて、車内用カーテンについて。
防犯のために、就寝時は車内を覗かれないようにしておく必要があります。
タオルで窓を覆うことも可能ですが、安全性を高めるために専用のカーテンを使いましょう。
専用品を使うことで、防犯意識の高さを外に示すことができます。
ちなみにネット通販なら、4,000円程度で車内用カーテンを購入できますよ。
次に、インバータについて。
インバーターは、シガーソケットから電化製品に電源供給するためのアイテムです。
電源を確保できれば、車中泊がグッと快適になります。
USB端子付きのインバーターなら、スマホの充電も簡単。
価格も3千円程度と安いので、ぜひそろえておいてください。
最後に、LEDランタン。
車内の照明器具として、電池駆動するLEDランタンがあると便利です。
車にもルームランプがついていますが、エンジンをかけていないとバッテリーを消費してしまいますよね。
とはいえ、ずっとエンジンをかけっぱなしにするのも考えもの。
騒音で周囲のキャンパーに迷惑をかけるかもしれません。
そこでLEDランタンがあれば、無理なく車内の明かりを確保できます。
ちなみに、5千円ほどの予算があれば、単1電池4本で70時間以上点灯するLEDランタンを購入できますよ。
以上のアイテムのほかに、カーサイドタープや折りたたみベンチなどを用意すれば、十分快適な車内泊キャンプができるはず。
友達とお金を出し合って、キャンプグッズを一式そろえてみるのもいいかもしれませんね。
■車中泊で注意したいポイント
車内泊キャンプを快適に行なうには、いくつかの注意点を守る必要があります。
以下にあげるポイントは特に重要なので、必ず守るようにしてください
・ガソリンは満タンにして出かける
・駐車場所は平坦な場所を選ぶ
・就寝時はエンジンを止める
・飲水は多めに用意しておく
キャンプ場が山間地にある場合、ガソリンスタンドまでの距離がかなり遠くなる可能性があります。
ガソリンは出発時に必ず満タンにしておき、必要であれば途中で給油を行いましょう。
キャンプ場に着いたら、極力平坦な場所に車を停めてください。
傾斜した場所に停車すると、快適な睡眠が得られません。
また、就寝時は必ずエンジンを停止しましょう。
エンジンをかけたまま眠ると、一酸化炭素中毒になる可能性があり危険です。
最後に、飲水について。
夏場の車内は、思いのほか暑くなります。
夜も寝汗を大量にかく場合があるので、いつでも水分補給できるように準備しておきましょう。
このほか、急病が発生した場合に備えて、病院の位置を確認しておくことも重要です。
自然の中に一歩足を踏み入れれば、人は無防備。
入念な準備を整えたうえで、車内泊キャンプに臨んでください
■まとめ
ちょっとした工夫をこらせば、車内泊キャンプは面白く、かつ快適になります。
グランピングが流行していますが、やはりキャンプは手作り感が醍醐味。
ぜひお気に入りのマイカーで、ぜひ車内泊キャンプを満喫してください。