自動車に乗っていれば、誰にでもその可能性が隣に潜んでいるのが「事故」です。
一番良いのは事故を起こさないことですが、どんな人も絶対事故を起こさない保証はありません。
今回は、いざ事故を起こしてしまった後の自動車の対処の選択肢について、元プロ査定士として自動車とそのオーナーに対して提案してきた方法の一部をコッソリとご紹介したいと思います。
1.事故を起こしてしまった自動車
事故。
それは、自動車の価値を一瞬にして大幅に下げてしまう悲しい言葉。
また、乗車していた人間や相手の命を危険へと誘う恐ろしいものです。
あなた自身がどれだけ注意して走行していても、周りには色々な自動車がいて、もらい事故に遭う危険性もあります。
そして事故に遭いました。
どんな事故であっても、あなたに起きた事故です。
事故の度合いによって、自動車の破損の状況は変わります。
ほんの少しキズがついた程度から廃車となるほどの幅があります。
あなたはその自動車をどう対処できるでしょう。
・修理して乗り続ける。 ・売却して次の自動車へと乗り継ぐ。
・廃車する。
選択肢としてはこのような方法が挙げられます。
多くの方は、修理して乗り続ける方法を取ります。
ちょっとしたキズ程度のものであればそのまま乗り続けてしまうかもしれませんが、明らかに事故を起こしましたというほどの破損状況であれば、修理するか廃車にするかという選択で悩むオーナーが多いです。
もし、私が今そんな自動車に対しての相談をされたなら、オーナーに売却意思があれば【修理して売却】という方法をオススメするでしょう。
売却するのにわざわざ修理?
そう感じてしまうのも分かります。
なぜそんな無駄になりそうなことを言うのか、次の項で少しご説明しましょう。
2.事故車に対する査定士の目
自動車査定士にとって、事故車というのはとてもありがたい査定対象です。
なぜなら、自動車査定士は事故車に対して思い切りマイナス評価を下すことで店舗利益を確保することができ、その後破損部を修理して販売するか、解体してパーツ販売で確実に利益を生むことができるからです。
事故車をそのまま売却してくれたなら、査定価額は二足三文です。
本来50万円の提示をしなければならないような自動車でも、数万円での買い取りを強気に押し進ませることができます。 下手をすれば処分費用を逆に要求するなんてこともないとは言えません。
実際そんな場面もありました。