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個人間カーシェアリングは日本で普及するか?【シェアリングエコノミー】

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最近、レンタカーに変わってカーシェアリングが一般的になってきています。
一般的なカーシェアリングについては以下の関連記事で説明していますので、そちらを見ていただくくとして、今回はあたらしいカーシェアリングの形として普及しつつある「個人間カーシェアリング」について考えてみたいと思います。

■個人間カーシェアリングとは

個人間カーシェアリングとは、個人が所有している自動車を使っていない時間に他の人に貸し出すことによって、借りる側は安く車を借りられて、貸す側は車を貸すことによる収益を得られるというシステムです。

この、個人間カーシェアリングは2009年ごろに一度流行しましたが、さまざまな問題があり一旦下火になりました。

その後DeNAが2015年に開始したAnyCa(エニカ)をはじめとして、カフォレグリーンポットといった、個人間を仲介するサービスが開始され、利用されるようになって来ました。

また、NTTドコモが2017年11月より「dカーシェア」というカーシェアリングとレンタカーをワンストップで提供するサービスを提供開始し、その中で個人間カーシェアリングの仲介も行うと発表しました。

■個人間カーシェアリングの仕組みってどうなってるの?

個人間のカーシェアリングの仕組みはこうです。

車を貸したい人は、自分の車の車種やグレード、色や写真、セールスポイントなどの情報をサイトに登録します。
同様に車を借りたい人もサイトに会員登録して、免許証の登録や個人情報の登録など各種手続きを行います。

あとは、借りたい人と貸したい人がサイト上でお互いにメッセージのやり取りを行なって貸出時間や利用期間を決め、システムに登録すると利用料金が決定。借りた人から自動的に貸した人に送金される仕組みです。

仲介業者は、仲介料として利用料金の10%程度を差し引いて、車を貸した人に送金する仕組みを取っていることが多いようです。

■車の貸出料金って自分で決められるの?

車の貸出料金については、レンタカーのような業務と異なるは契約体系になっている点に注意が必要です。

たとえば、「フェラーリやポルシェを1日100万円で貸します」というような極端な価格設定ができないようになっているのです。

というのも、行政で認められた個人間カーシェアリングの契約によって、貸出料金の上限が決められているからなのです。
どんな契約になっているかというと、車を貸し出す人がその車を所有するために支払っている維持費を利用者同士で負担するという内容の契約なわけです。

そのため、車を貸す人がシステムに登録する際に、年間の維持費などを入力させられます。
そしてその維持費によって、自動的に貸し出し料金の上限が決められるようになっているのです。

もちろん、決められた金額より安くするのは自由ですが、車を貸すことによって維持費以上の利益を出すのは難しく、あくまで車の維持費の足しになる程度のお金しか入ってこないことになります。

■個人間のカーシェアリングで懸念されることとは?

個人間のカーシェアリングでは、あくまで個人同士の車の貸し借りなのでお互い節度を持った対応が必要になります。

車を貸す側は、車内をきちんと清掃しておかないと評価が下がりますし、借りる側もレンタカーのようにぞんざいに車を扱わないことが求められます。

個人間のカーシェアリングの仲介業者は、利用期間中の掛け捨ての自動車保険を用意していること、貸し出しの際には傷のチェックを行い、返却時にチェックすることや、修理業者の選定と修理費用を利用者から徴収する仕組み、それでも揉め事が発生した場合に業者が仲介に入ることによって、問題を解決すると言っています。

しかし、貸し出す際に本当に全ての傷をチェックすることは難しいでしょうし、返却されてしばらくしてから思わぬ傷に気がついたとしても、自分でつけたのか借りた人がつけたのか判断ができず泣き寝入りということも多くあるようです。

また、現状のシステムでは業務用のカーシェアリングのようなカードキーやリモートキーが個人間のカーシェアリングには存在していないので、車の貸し出し、返却時には、持ち主の立会いが必要となり、車を貸すのも結構手間がかかってしまいます。

■個人間のカーシェアリングのトラブルとは

さて、ここまで読んでいただいて筆者が個人間のカーシェアリングに対しては否定的な意見を持っていると思われた人も多いでしょう。

実際私は、いくばくかのお金のために自分の大切な車をカーシェアリングに出したくないと思っています。
どうしてそう思うかについては個人間のカーシェアリングによくあるトラブルを例に挙げて説明します。

まず第一に、車は人や荷物を積んで移動するものです。
ですので、もちろん走るだけで傷がつく可能性もありますが、やはり他人に傷つけられるのは気にくわないものです。

もちろん、傷に気がついた場合には修理をしてもらえますが、車の傷は修理すればいいやという割り切りがないと車を貸し出すのは難しいでしょう。

そして、最も厄介なのは車の外装ではなく内装です。
車の内装は、乗り降りを乱暴にすると簡単に傷がついてしまいます。
たとえば、トランクなどに大きな荷物の積み下ろしを行なったためにトランクの内装が傷だらけになったり、乱暴に乗り降りされてドアの内張りに蹴り傷がたくさんついていたりというトラブルも実際にあるそうです。

また、シートに飲み物や食べ物をこぼして、染みがついたりしているのもなかなか気がつきにくいものです。

そして、いちばんきついのは臭いだといいます。
香水の残り香や体臭が車に染み付いてなかなか取れないというトラブルを耳にしたことがあります。
臭いは傷ではありませんので、修理費を請求するわけにも行かないところが難しい問題です。

また、走行距離の問題もあります。
業者によっては、走行距離制限をつけることができるものもありますが、カーシェアリングで車を貸すと、利用者は1日に思ったよりも距離を走る人が多いそうです。

走行距離が増えれば増えるほど車の下取りや買取の価格は下がって行きますので、これも、下取りや買取額が気になる人には大きな問題になるでしょう。

■借りるのも気を使う

さて、ここまでは貸す側の話をしてきましたが、借りる側に立ったらどうでしょうか。
私だったら、他人の愛車を借りることに対してものすごいプレッシャーを感じると思います。

そして必要以上に運転に注意するでしょうし、車を駐車しても駐車している間に何かあるんじゃないかと気が気ではなくなる気がします。

そして、車を返却するときもドキドキすること間違いなしでしょう。
私なら、車を借りるのであれば個人ではなく企業から借りたいと思います。

■日本では個人間カーシェアリングは浸透しにくい

日本では、自動車を所有するということは特別なことだと考える人が多いように思います。
車を購入すると、ある人は自分好みにカスタマイズを加えますし、ある人は宝物のようにガレージに置かれた車を眺めるでしょう。

アメリカやヨーロッパのように、車を道具として見ることがであれば、車を使わないときに貸し出すというのは自然ななりゆきかもしれませんが、日本での自動車はもうすこし特別なものとして扱われている気がします。

自分の車を他人に乗って欲しいと思うことができるか、多少傷が増えてもなんとも思わない車を所有しているのでない限り、筆者個人的には個人間カーシェアリングに愛車を提供するのは難しいと考えます。

そして、車を借りるとしてもきっと、業者が運営しているカーシェアリングかレンタカーの方が気が楽だと考えます。

この記事を読んだ皆さんはどのような感想をお持ちでしょうか。
あなたの愛車、カーシェアリングに出すことができますか?

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