オデッセイがハイブリッドに切り替わるその直前、ステップワゴンのハイブリッドが先に発表されると予想して先走ってしまったユーザーが私の周りにも多くいます。
現に、私の担当をしているホンダディーラーの営業マンもその致命的なミスを犯して嘆いていたほどです。
現場で聞いていたのはステップワゴンのハイブリッドモデルの投入。
しかし、蓋を開けてみれば投入されたのはなぜかオデッセイハイブリッドだったという悲劇。
この時点でガソリンエンジンのRCモデルを購入してしまっていた営業マンは、どのようにハイブリッドモデルに乗り換えるかを必死で模索していました。
…現状まだオデッセイRCモデルに乗り続けていますが、どうすればハイブリッドモデルに乗り換えられるか?
ここでは彼のケースを参考に、ケーススタディしてみたいと思います。
1.買い替えてしまえばいいじゃないか
それなら今の車を売ってハイブリッドに買い替えてしまえばいいじゃん、というのはもっともなご意見だと思いますが、実際問題として自動車はおいそれと買い換えられるほど安い買い物ではありません。
オデッセイの新車価格は298万円からです。
2013年に新型RCモデルが発表されてから、ハイブリッドモデルを投入された2016年までの間、僅か3年という本当に短いスパン。
フルローン8年を組んでいたとしたら、ようやく利息分が終わり、元金に支払いが追いついたぐらいの残債がある状態です。
そこに新車価格375万円からのオデッセイハイブリッドの登場。
単純計算で673万円のローンを組み直す形になるのは、なかなか手痛い出費です。
安直に買い替えてしまえばとはいえません。
では、今買い替えに向けてできることとはどんなことがあるでしょうか?
2.下取り査定に向けて一皮剥けたオデッセイを作ろう
オデッセイを早まって購入してしまった。
今はひたすらオデッセイハイブリッドに気が行ってしまっていて気持ちがザワついてしまっている。
そんなあなたに今できることは下取り査定価額を1円でも高くしてもらえるように手をかけることだけです。
もちろん、特に手をかける必要があるわけではありません。
新車落ち3年程度の自動車の値下がり率なんてたかが知れています。
しかし、ほんの少しであっても購入時点での失敗を取り戻そうと思うのであれば、あなたは今何かしらのアクションを起こすべきです。
では、プロ視点で下取り車両のチェックポイントを押さえていきたいと思います。
3.下取り査定チェックポイント
チェックポイントとはいうものの、先ほどもお伝えした通り新車落ち3年程度の自動車の値下がり率は決して大きくありません。
そのため、ちょっとしたポイントだけを押さえておけば、自動車査定士の心情に多少なりとも訴えかけることができます。
1.ダッシュボード上のホコリ取り
乗車していない新車であっても、ダッシュボード上のホコリは溜まっていきます。
ただの拭き掃除だけでも良いかと、濡れたダスターなどでサッと済ませてしまうこともあるかと思いますが、これは日常的にも厳禁です。
ダッシュボードは、基本的にかなりの凹凸が見受けられます。
サラッとしているように見えても、意外なほどにその溝の深さはあるのです。
水分を含んだホコリが押し固められてしまい、更にそれが乾燥していくと静電気を帯びやすい状態になります。
これがダッシュボードが白くなっていく原因です。
このホコリを取り去るには、ホームセンターなどでも売られている羽根箒や帯電ナイロンブラシで払い落とすのがベストです。
デフロスターに入り込んでいるホコリにも有効ですので、オススメは帯電ナイロンブラシです。
2.フロアの清掃
自動車に乗車する際、必ず靴を脱ぐというドライバーであってもフロアは汚れてしまいます。
靴下や素足で運転するというドライバーも、室内履きを使用するドライバーであっても同じです。
今話題のPM2.5の影響や花粉や黄砂によるものですので、掃除機清掃で対応するのがポイントです。
掃除機による清掃をより効果的なものにするのが、イオン系スプレーによる浮かし出しです。
一度水分を含ませ、乾燥する際に効果的に汚れを除去することができます。
これはルームクリーニングを施工する際の裏技です。
3.ドア開口部の清掃
メカニックの洗車術としては基本中の基本ですが、意外なほどに一般ドライバーの洗車では手をつけない部分であると経験上知っています。
ドアに設置されているウェザーストリップが白く変色しているのは、設置時のラバーグリスによるものでない限り雨水による変色です。
これこそ濡れ武器で対処できるだろうと思うかも知れませんが、ここもポイントを押さえることで余計に自動車査定士の心証を良くすることができます。
それがタイヤワックスによるコーティングです。
タイヤ自体に施工するほどに塗り込める必要はありません。
ウェスに軽く取ったタイヤワックスで吹き上げてやるだけでOK。
あまり厚塗りしてしまうと、今度はドアに汚れが付着しやすくなってしまうので注意しましょう。
サッと一撫で。
これだけで充分黒光るウェザーストリップの完成です。
4.タイヤ溝の砂利取り
本当に些細な部分です。
タイヤの溝の砂利を取り去ったところで、一度走行してしまえばまた挟まるのは目に見えています。
そうです。
意味なんてない不毛な行動です。
しかし、自動車査定士という1人の人間の心情に訴えかけるには充分効果的な行動だとお伝え致します。
私自身も、タイヤの残り溝を計測する際に何度か経験したことがあるのですが、溝に小石が挟まっていて作業がしづらくてイラ立つことがあります。
別段それで査定価額に影響してやろうという腹黒い考えには及びませんが、心証的には決して良くありません。
それに、自動車査定はちゃんとした法令に基づいて実施するものなので、個人的感情で減額していくものではないのです。
しかし、そこは減点に関する部分であって、加点することは心情に基づくことができる部分になります。
会話していく中で「この人には喜んでもらいたい」という気持ちになれば、査定ポイントの減点に対する目を緩めることなんて多々あるのです。
法令は確かに重んじる部分です。
しかし、何度もいうように自動車査定士は1人の人間なのです。
心持ち1つで減点査定に片目を瞑ることはできるのです。
そこを良く理解しておいてください。
裏技 オデッセイの下取り査定価額に若干の加点を見込むために
ここまで2013年に発表されたオデッセイと、2016年に発表されたオデッセイハイブリッドを規範にお話しさせていただきましたが、今は2018年なので2年のズレがあります。
この2年のズレに、まだ下取り査定価額への対策ポイントが隠れています。
それがメッキパーツの磨き上げです。
フロントグリルなどに採用されているクロームメッキパーツ。
これには、どう頑張っても水滴汚れが残ってしまうのです。
やはり見た目にも美しくない減点ポイントになりますが、ちょっとしたテクニックで水滴汚れをクリアで煌びやかなクロームメッキに復元することができます。
そのために用意するのがみかんの皮です。
みかんに限らず水分が多い柑橘系の皮であればOKです。
使うのは表皮ではなく内側の白いワタ部分。
これでメッキパーツをこすることで水滴汚れをきれいに除去することができ、更に程良いオレンジピールによるコーティングも施すことができるのです。
これは、自動車ディーラーでは行われない裏技ですので、今後の自動車ライフの足しにしてみてください。
まとめ 今だからこそオデッセイ購入で犯した失敗を取り戻せ!
2018年現在、オデッセイハイブリッドが発表されてからもう少しで3年が経過します。
つまり新車購入した自動車が初の車検を受ける年だということです。
なぜこのタイミングだからこそ失敗を取り戻すことができるのか。
それは、ちょうど自動車の入れ替えタイミングになる年だからです。
車検毎に自動車を乗り換えるのは昔だけの話ではありません。
リースで自動車に乗っているオーナーであれば現在でも普通に行われている乗り換え方法なんです。
新車購入したオデッセイを、中古車のオデッセイハイブリッドと入れ替えるという選択肢を考えると、購入資金的にも乗り換えが大きく現実味を帯びてきます。
たしかに、新車から新車に乗り換えたいと考える気持ちは分かります。
しかし、既に型落ちのオデッセイハイブリッドを新車で購入することのメリットとはどこなるのでしょうか。
購入時にモデルチェンジを控えているのであれば、そこにメリットが存在します。
しかし、最新モデルであるだけのモデルチェンジが見えてこない自動車であれば、わざわざ新車を選択する必要はあまりありません。
むしろ、上手に自動車を入れ替えていくことをオススメしたいのが今このタイミングです。
■こちらの記事も合わせてどうぞ!!■