中古車でもいいじゃない!長く乗り継げる中古車の選び方 | カーライフマガジン

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新車よりも安く手に入れることができる中古車。

知らない誰かが使った、という所に抵抗を感じるのは不思議ではありません。

しかし、自動車は一生乗り続けられるものではないのです。

どんなに気に入っている自動車だったとしても、必ず乗り換えの時期が訪れます。

そう、自動車は消耗品なのです。

都内では、自家用車を持たずに必要な時にだけレンタカーを借りるという若者も増えています。

マイカーに夢見る時代は終わりました。

現在、自動車はシェアすることが当たり前になってきています。

よく考えてみれば、タクシーも誰かが乗った後にあなたが乗っている一種のシェアです。

そこを踏まえて考えると、中古車だからといって毛嫌いするのは非常にもったいない。

誰かのお古ではなく、必要なくなった人から自動車が必要なあなたへのシェア。

この観点を持つと、中古車のもつメリットと可能性がどんどん明らかになっていくのです。

買う時に参考にしたい中古車選びのポイント

❏走行距離 ❏年式

❏価格

都市部と地方で違いが出てきますが、自動車を持っている人の60%が年間走行距離 7,000km以下だといわれています。

しかし、気になった中古車が10万kmという膨大な距離を走っていたとしても諦める必要はありません。

走行距離が少なければ良い中古車という訳ではないのです。

走行距離と年式を照らし合わせて、年間1万kmの距離を走行しているかどうかを基準として下さい。

10万㎞走行していても、5年間での走行距離だとすればその自動車の年間走行距離は2万km

少し多めですが、その分頻繁に乗っているからメンテナンスもちゃんとされているというメリットがあります。

一方で、10年で5万kmに満たない走行距離なら、必要最低限程度にしか乗っていなかったという事です。

この場合、駐車場に眠っている時間が長いのでゴムパーツの劣化が進行していたりします。

駐車場が屋外であれば、雨にさらされて鉄板パーツには錆が出ている事も塗装浮きが発生していることも考えられます。

あまり乗らない為に、メンテナンスも定期的に行われていなかった可能性も十分にあり得るのです。

走行距離と年式の数字に惑わされすぎず、乗っていた人の背景も想像しながらチェックしてみましょう。

安く手に入れたい中古車の相場

走行距離と年式を照らし合わせてみたら、次は価格をチェック。

ユーザー的には安ければ安い程良いのはもちろんですが、プロの目からすると安さで判断するのはオススメしません。

価格の安さで選んでしまうと、購入後のメンテナンスに結局お金がかかってしまったというオチになりかねません。

買い取る際には5万kmを超えているか否かで買取査定価額が変わってきます。

この買取価額が、中古車として販売される価格にも影響してくるのです。

よって、年間走行が1万kmの基準を満たす範囲で総走行距離6~9万kmの自動車を選ぶのが、買取査定価額にも大きな影響を与えていて安く買うには最適の自動車となります。

もちろん、10万kmを超えていたら更にリーズナブルな提示価格が付きます。

その時は売値の安さに釣られず、年式や整備点検記録簿を見てメンテナンス状況を確認して下さい。

10万kmを超えるとタイミングベルトの交換時期に差し掛かります。

タイミングベルトは、エンジンの吸気と排気のタイミングを司るパーツです。

ゴムベルトを使っていないタイミングチェーン車もあります。

確かにメンテナンスフリーではあるのですが、基本的なパーツ構成に大きな違いがないため、メンテナンスフリーを謳ってこそいますがメンテナンスは確実に必要なのを忘れてはいけません。

そこにあぐらをかいて何もしなかった場合、チェーンテンショナーなどにトラブルを生じるようになってしまいます。

自動車が走るためには必要な司令塔の為交換には十数万円がかかります。

10万kmを超える中古車を検討する場合は、タイミングベルトの交換が既に行われているかも要チェック。

破格で手に入っても、確実に料金がかさむメンテナンスを残されてしまっていると、せっかく安く購入しても意味がありません。

また、7~8万kmの走行距離でも、タイミングベルトがダメになってしまう場合が多いのも事実。

走行距離の多さ関係なく、エンジン部分に関してはシビアに確認した方が安心です。

どれくらい走ってきたかも大事ですが、中古車に関してはどのように扱われてきたかが大きな判断材料になります。

長く乗り続ける中古車選びのポイント

中古車は値段に惑わされずに、内容をしっかりと判断しなければなりません。

あなたの愛車になる自動車ですから、以下のポイントを参考にして、後悔の無いよう選んでください。

❏板金塗装のチェック ❏ルームクリーニングされているか ❏ダッシュボードの状態 ❏ナビの状態チェック ❏エンジンルームチェック

❏エンジン音を聞く

事故や故障の修理の為に板金塗装されている中古車もあります

特に、バンパーは外壁塗装の色が従来の色と違う事があるので、細部にまでこだわりたい場合は要チェックです。

なかなか素人目では分かりにくい板金塗装の跡ですが、つなぎ目が一定でなかったり、微妙にずれていたりする傾向があります。

展示場に来ている時点である程度綺麗にされているので、ルームクリーニングについてはそこまで目くじらを立てて見る必要はありません。

気になる場合は、購入時にクリーニングされるのか、既にクリーニングされた状態なのかです。

試乗の際に汚してしまう場合もあるので、購入する前に確認しておきましょう。

実際に乗るとなると、ボディよりも室内の方が目にするようになります。

中古車だからこそ、納得のいく清潔さがあるか、乗った感覚でも感じてみましょう。

ダッシュボードは、硬貨でも傷がついてしまうくらい、目立つ素材でできている場合があります。

シートなどで覆われている場合は剥がしてみて、細かい傷がないか確かめましょう。

また、ナビ付で販売されている中古車もありますが、これはラッキーとは言い切れません。

通常、ナビはオプションで付ける物なので、販売価格に含まれて売られている中古車はお得だと感じられます。

しかし、一度使われているナビは経年劣化で壊れやすくなっています。

年数が経って修理部品の既製品が製造されなくなっている場合もあり、メンテナンスにコストがかかります。

よって、ナビ付である事をメリットとして数えない方が良いでしょう。

自動車自体を初めて買う場合は、室内と外装だけを見て判断してしまいがちですがエンジンルームも空けてチェックするべきです。

工具が揃っているかどうか、純正の工具かどうか確認して、いざという時に困らないようにしましょう。

実際に乗った時には、エンジンをかけた時の音がスムーズであるか聞いてみて下さい。

運転している時の振動などで違和感が無いかもチェックして、五感全体で確認です。

長く乗り続けられる中古車で安全快適なドライブ!

中古車をゲットして毎日のように長距離を運転するのか。

休日のドライブ用に趣味程度に乗るのか。

あなたがどんな乗り方をするのかによっても、中古車選びは変わってきます。

これからも沢山乗る予定ならば、走行距離が10万kmを超えていると買い替え時期までのスパンが短くなってしまいます。

そうなると、実際の購入価格が安くても割高に感じてしまうものです。

海外では30万kmを超えても走っている日本車がありますが、日本では【20万kmが自動車の寿命】だとされています。

そこから逆算して、自分の乗り方に見合った働きをしてくれる自動車なのか、よく検討してから購入に踏み切るのが得策です。

いつかあなたが新車を購入する時も、次に使う人の事を考えて大切に扱うのも上手な自動車との付き合い方です。

状態が良ければ買取価格も当然高くなります。

スマートフォンのように次から次へと新しいデザインが出ている自動車市場。

あれも乗りたい!
これも乗りたい!

色々な車でドライブの歴史を刻んでいきたいドライバーは、お得に中古車を手に入れて、ある程度乗りまわした後で売却しながら多くの自動車と触れ合っていくのが醍醐味です。

そして、それを許してくれるのが中古車の持つ最大のメリットといえます。

新車を回転させる場合「せめて初回車検の3年後までは…」という売却に対する罪悪感を抱えてしまうケースが非常い多くあります。

手の届く価格が並ぶ中古車だからこそ、新しい自動車の乗り方ができる可能性が広がっています。

中古車だからこそ、フットワーク軽く自動車を手にする事ができるのです。

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