転売は需要と供給のバランスが大事です。
中古車になると、どうしても型落ち扱いされてしまい、その価値は下がります。
一般的な価格変動はこの流れを辿るのですが、高級車は別格です。
そんなビンテージカーの価値は、発売当初の新車価格を上回るほどの人気を誇っています。
中でもポルシェの転売価格の変動には目を見張るものがあります。
•転売ヤーであれば外車を乗りこなすべき理由
•ポルシェの価値
その凄さを知れば、魅力にハマってしまうはずです。
1.転売ヤーが押さえておきたいポルシェの特徴
外車の中で知名度も人気度も高いポルシェ。
売れ筋モデルの特徴をしっかりと把握しておく事で、転売ヤーとして利益確保に悩まずに済みます。
❏中古車でも人気が高い ❏価値が下がりにくい
❏流通台数が少ない
基本的にポルシェは価値が下がりにくく安定しているので、利益が出しやすい外車です。
中古車でも固定層を確保しているので、世代を超えて需要があります。
流通台数に限りがあるモデルもあるので、プレミア物なら尚更に価値は跳ね上がります。
2.1億の値が付いた911R
ポルシェの転売については911Rの話が有名です。
ここ数年のポルシェの中で一番価値が高騰したといっても過言ではありません。
なんとその値段は1億円越え!
2014年に発売されたシンプルなモデルにも関わらず、その洗練されたデザインとシルエットが美しいモデルです。
しかし、911Rの人気が爆発したのは、それだけでは無かったのです。
ポルシェが水面下で話を進め991台の限定発売だった事もあり、プレミアの付くモデルでした。
911シリーズは
•911GT3
•911GT3RS
これらのモデルがありました。
当時は、ハイパフォーマンスモデルのトランスミッションがPDKのみだったのです。
これに対して、911RはMT(マニュアル・トランスミッション)が欲しいというファン達の熱い要望に応えて実現した様なもの。
また、この911Rモデルはポルシェコレクターのアイディアから来ている、という説まで出ています。
物議を醸し出す程注目されただけあり、新車価格が2,000万円程だった911Rは1億円にまで跳ね上がったのです。
時代の波に乗って価値が急騰した、歴史に名を刻んだポルシェとなりました。
そんな911Rでしたが、その後は3,200万円にまで値下がりしています。
この背景には、転売ヤー達の動きが大きく関係していました。
当時、911Rは転売目的での購入がほとんどだったと囁かれています。
やはり、数量限定での発売は必然的に価値が付くと判断できますから、転売ヤーは黙っていません。
ハイエナの様に911Rを我がものにし、1億円以上の価値で手放す。
伝説ともいえる、転売ヤー達の技と目の付け所には頭が下がります。
ポルシェ1台でこんなにも利益が出る転売はなかなかありません。
まさに、時代と運の流れに乗った転売ヤー達の為せる業。
しかし、転売ヤー達の好景気も永遠には続かず、ポルシェはその後新しいモデルを発売しています。
次に発売された911GT3ツーリングは、性能は911Rよりも優秀。
限定物ではなく、純粋にMTで911に乗りたいユーザー達がこれに流れていった事から、必然的に911Rの加熱しすぎた価格高騰物語も終盤へ向かいました。
価値が徐々に下がっていき、3,200万円に落ち着いたのです。
とはいえ、当初の販売価格より約1,200万円も上乗せされており、転売としては成功です。
まだまだこれから価格は下がっていくと予想できますが、下げ止まりは必ずあります。
普通に自動車を買うよりも、後の利益が想定できるのは外車を選ぶ特権です。
911Rの逸話から、ポルシェがいかに価値のある自動車か、世界中で愛されている高級車かという事が分かります。
3.ポルシェの転売対策の動き
自動車を投資の対象と見る動きは、近年活発化しています。
それを受けて、特にポルシェは限定車や特別モデルはすぐに完売し、営利目的で転売されています。
中には、1度も乗る事なく何年間も放置されているポルシェもある程です。
「ポルシェを自動車ではなく、アートとして飾っておきたい」と、いう感覚の人はさておき、転売目的での販売には目を光らせているのです。
それは、製造する前から1台ずつに顧客の名前を付ける徹底ぶり。
ここまでしてポルシェの威厳を守りたいのは、輝かしい功績とポルシェを愛する人達の憧れが現在進行形で続いているからです。
だからこそ、格が下がってしまうような事態は何としても避けたいのです。
911Rについても、MTの911を発売したのは転売対策ともいわれています。
こういった動きも並行している事を頭に入れておいて下さい。
4.ポルシェの転売ポイント
転売を将来的に考えてポルシェを選ぶのは良いですが、手放すタイミングを読み間違えない事がポイントです。
ポルシェは購入から3年、3万kmで売却した場合約75%もの価値が残ります。
スポーツカーという事もあり、自家用車のように乗り潰される事が無いに等しい自動車です。
アウトドア系の自動車の様に、山道や雪の日に出かける事もほとんど無いので、性能的にも衰え知らず。
美しいままで手放されていく事が、ポルシェの乗り方といっても過言ではありません。
❏マカン ❏911 ❏パナメーラ ❏カイエン ❏ボクスター
❏ケイマン
これらは、買取価格が下がりにくいモデルです。
転売を目先に考えていなくても、人生で一度は乗ってみたいスポーツカーです。
そんな憧れの的であるからこそ、価値を維持し続けられています。
その中でも、最も価値が持続できるのはマカン。
911Rの例でも明白だったように、基本的にポルシェは損がなく乗れる外車なのです。
それなら、1円でも高く売れた方が良いはず。
だからこそ転売のポイントが肝になります。
❏売るタイミング ❏買取業者の質
❏買取相場を知る
新作が出るタイミングで、その型落ちモデルを売っても価値の高騰は期待できません。
これが当たり前な事は重々分かっているはずですが、タイミングを重視していない転売ヤーもいます。
下手をすれば100万円以上も損をする事もあります。
大きな金額になる程、端数の金額を軽視しがちになりますが、このわずかな差を見逃さないのが転売のコツ。
911Rの例同様に、タイミングさえ掴めば巨万の富を得る事ができるのです。
こんなチャンスが眠っているというのに、タイミングを無視するのはナンセンスです。
また、あるべき価値を価格に繋げるなら売却先をしっかりと見る目を持つべきです。
まず、買取業者やディーラーは自分たちの利益優先で買取金額を提示してきます。
これは転売ヤーとして最悪の売却方法になります。
転売ヤーは自ら売却価額を設定しておく必要があります。
•自家用車を次の自動車につなげる
これは一般ユーザーの考え方になります。
•商材をより高く売却して利益につなげ、新たな商材を手に入れる
これが転売ヤーとしての意識の持ち方と心得てください。
買取業者やディーラーが本当にそのモデルの価値を分かっているのか、正しい買取価格を出してくれる保証はありません。
買い取る側も、モデルによって得意不得意が存在する事も覚えておいて下さい。
転売ヤーとして売却先に選ぶべきなのは業者ではありません。
•医者 •弁護士 •代議士
•個人事業主
これらの固い職業のユーザーです。
転売ヤーだからといって毛嫌いするユーザーではありません。
質の良い自動車を見る目を持ち合わせているとても力強い売却先です。
1人でも固定客を確保できたなら、あなたの転売ライフは確固たるものとなります。
そのためにも、自分自身の選別眼とメカニックとしての技術の向上に励む事をオススメします。
まとめ ポルシェで転売を成功させるには腕次第
転売ヤーとしての成功。
それは、コンスタントに自分の手元の在庫を捌ききる事です。
他のどの車種とも違うのが、ポルシェフリーカーは自動車の本質を好むという事です。
職人気質なポルシェという自動車を好むという事は、そのメカニカルな部分に惹かれていることを忘れないでください。
しっかりとしたメンテナンスと質の良い車体を確保して、いつでも売却できるポルシェを手元に置いておけるように心掛けてください。
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