残価設定プランはディーラーが得するためのもので、消費者は損をするものだというイメージを持たれている人が多いですが、必ずしもそうではありません。
そのようなイメージは残価設定プランのルールが分かりづらいということと、通常のローンよりも利息を多くとられるという情報だけが一人歩きしてしまっていることが原因です。
残価設定プランは残価を残しながら支払いをする仕組み上、通常のローンよりも利息が多くなりやすいのは確かです。
しかし、残価設定プランを上手く利用することでそういったデメリットを上回るメリットを得ることも可能です。
今回は元日産の営業マンが日産の残価設定プランをお得に利用するための方法を前・後編に渡ってお伝えします。
前編では日産の残価設定プランをお得に利用できる意外な方法や、残価設定プランの隠れたメリットを解説していきます。
■残価設定プランの上手な使い方の秘訣は「頭金」?
残価設定プランは「頭金やボーナスを準備できなくても、月々の支払いを安くできる」という内容をキャッチフレーズに、どのメーカーでも積極的に推奨しているプランです。
そのため、お金に余裕がない人が利用するものだというイメージがあるかもしれませんが、実は充分な資金を持っている人こそ残価設定プランに向いています。
充分な頭金を用意できれば残価設定プランの一番のデメリットである利息を減らしながら残価設定プランのメリットを受けることができるからです。
利息というものは借入残高に対して金利をかけたものなので、頭金を多めに入れれば入れるだけ、トータルの利息を減らすことができます。
■「頭金」+「特別低金利キャンペーン」が賢い使い方!
残価設定プランでは、車種によって特別に低金利でローンを組めるキャンペーンをしていることがあります。
例えば日産の残価設定プランでは通常であれば4.9%の金利ですが、特別低金利キャンペーン対象の車種であれば、1.9%の金利でローンを組むことができます。 金利が低くなれば、それだけトータルの利息を減らすことができるので、このキャンペーンを利用しない手はありません。 時期によってキャンペーンの対象になっている車種や内容が変わってくることがあるので、検討している車種がキャンペーンを行っているかどうかは必ずチェックしておきましょう。
この特別低金利キャンペーンを利用しながら、充分な頭金を準備することで、利息というデメリットをほとんどなくすことができます。