車の大商談会はお得?イベントを有効活用するための交渉術やポイントを大紹介! | カーライフマガジン

CMや広告で「大商談会」といった車のイベントを見かけたことはありませんか?
車の購入を検討している人からすると、こういったイベントは気になりますよね。

特に気になるのが、イベントでは車がお得に買えるのだろうか?ということだと思います。

今回はどうすればイベントを有効に活用することができるのかを元ディーラー営業マンである筆者が解説していきます。

まずは、大商談会でお得に購入するためのポイントをご紹介していきましょう。

大商談会とは?お店で買うのと何か違うの?

大商談会といったイベントはディーラーのお店ではなく、大きなイベント会場を使って行われるイベントのことです。

「大商談会」や「展示会」など、そのときどきでイベントの名前が違いますが、このようなイベント会場を使ったイベントの特徴は以下の5つです。

・来場者プレゼントがある ・成約したときの粗品が通常よりも豪華 ・イベント用のキャンペーンをしていることがある ・お得な在庫車や新古車が台数限定で販売されることがある

・お店には置いていない特別使用車の展示がある

来場者プレゼントがある

イベントではアンケート用紙が配られるので、そのアンケートに必要事項を記入すると来場者プレゼントをもらえることが多いです。
来場者プレゼントの内容はイベントによって様々で、中には素敵なノベルティがもらえることもあります。

そういったちょっと豪華なノベルティがもらえる場合は来場者プレゼント目的の人も多いので、夕方などに行くとプレゼントがなくなっていることもありえます。
確実に来場者プレゼントのノベルティが欲しいという人は午前中にイベントに行くと良いでしょう。

成約したときの粗品が通常よりも豪華

ディーラーで車を購入すると、基本的に粗品をもらえることが多いのですが、こういったイベントでは成約時の粗品が通常よりも豪華であることが多いです。

成約時の粗品として家電やカタログギフトなどが景品になっている外れなしの抽選会が行われることもあります。

イベント用のキャンペーンをしていることがある

ナビプレゼントやオプション~万円プレゼントといった大商談会限定のキャンペーンを行っていることがあります。

ただし、広告にキャンペーンを打ち出していても、イベント限定のものでなく、期間中であればお店でもキャンペーンが適応されるものもあるので、注意が必要です。

お得な在庫車や新古車が台数限定で販売されることがある

ディーラーが所持している在庫車や新古車を特別価格で売られていることがあります。
在庫車とはディーラーがあらかじめ発注をしておいて、お店で確保している車のことで、扱いとしては新車と同じです。

新古車はディーラーがすでにナンバープレートを登録している車なので、扱いとしては中古車になります。

ただし未使用車であったり、試乗車として短い間に使われていただけの車が多いので中身は新車とほとんど変わらないことが多いです。

お店には置いていない特別使用車の展示がある

普段お店などには展示されていない特別使用車の展示がされているのもこういったイベントの醍醐味の1つです。

スポーツ仕様などの実車を見ることができる貴重な機会でもあるので、車好きの人やそういった特別使用車を検討している人にはおすすめです。

大商談会はお得?お得に買うための交渉術とは?

お店で商談をしている場合、どこまで値引きしても良いかという判断は基本的に店長によって決められています。
店長としてはお店の利益を出さないといけないので、そういったことも考慮した上で、値引きの上限を決めていることが多いです。

しかし、大商談会のようなイベントには店長よりも大きな決定権を持った本部の偉い人も来ています。
イベント時では最終的な値引きの判断を店長ではなく、そういった本部の人がしていることも多いです。

そのため、店長よりも思い切った値段を出してくれることもあるので、交渉をするならお店で商談するよりも大商談会で交渉をする方がおすすめです。

ただし大商談会のようなイベントは長くても2~3日で終わってしまうので、検討できる時間が短くなってしまいます。
そのためイベントに行ってから初めて検討しだした場合、じっくりと交渉するのには向いていません。

大商談会でお得に購入したい場合は、事前にお店に足を運んで、商談を進めておきましょう。
お店でできるだけの見積もりを出してもらって、その見積もりを持って大商談会で再度交渉すると、より良い条件で購入できる可能性があります。

来場者プレゼントや成約時の粗品が魅力的な場合もあるので、近々イベントがあることが分かっているなら、見積り内容に納得していてもイベントを待ってみるのも良いかもしれません。

イベントの目玉商品がお得!

イベントには目玉商品として台数限定で特別な価格が設定されていることがあります。
そういった車は在庫車や新古車のケースが多いのですが、そういったことが気にならないのであれば、非常にお得です。

事前に商談を進めておくことは難しいですが、ディーラー側も在庫車や新古車といった車は売りきってしまいたいと考えているので、通常の新車よりも交渉がしやすいのも特徴です。

注意点としては、在庫車や新古車はグレードが選べないということと、製造過程でしか付けられないオプションは選択できません。
車種も限られているので、お得という理由だけで購入を決めてしまうと後で後悔してしまうこともあります。

また、人気車種の目玉商品は競争率も高いので、検討しているうちに売れてしまう可能性も高いです。
目玉商品を検討するなら、日頃から広告や公式サイトなどをチェックして欲しい車がないか事前に目星をつけておくと良いでしょう。

イベントで査定してもらうと普段よりも下取り価格が上がりやすい?

車の買い替えの場合、今乗っている車を下取りに出して、その金額を新しい車の頭金にまわす人も多いと思います。
そのため、下取り価格が高くなれば、実質その値段分の値引きをしてもらったことに等しいわけです。

基本的にはディーラーの営業マンは査定士の資格を持っているので、ディーラーで車を下取りに出す場合は、担当の営業マンが査定するケースが多いです。

ただし、営業マンの本分は新車の販売がメインなので、新車の知識はあっても、中古車に対する知識が豊富な営業マンは実はそこまで多くはありません。
そのため買い取りや中古車をメインに扱っているお店のスタッフに比べると、データを基にした標準的な下取り価格になりやすいです。

大商談会のようなイベントでは、新車販売の営業マンの他に、中古車の取扱いをメインにしているスタッフが査定のためのメンバーとして常駐していることが多いです。

イベントで査定をしてもらう場合は、営業マンと商談を進めている間に、そういった専門のスタッフが査定をしてくれます。
こういったスタッフは営業マンに比べて、中古車の専門的な知識が豊富なので、状態の良い車であれば標準的な下取り価格よりも良い値段をつけてくれやすいです。

営業マン相手に下取り価格の交渉をしても、その営業マンの判断では査定額を上げることが難しい場合もありますが、大商談会のようなイベントでは、専門の知識をもったスタッフが常駐しているので、下取り価格での交渉がしやすいです。

もう一声が欲しいけども、値引きはこれ以上できないと言われた場合は、下取り価格を上げてもらえないか交渉してみると良いでしょう。

交渉するなら大商談会がおすすめ!

大商談会の本当のメリットはお店で商談するときよりも交渉する上で普段よりも整った環境が用意されていることです。

よりお得に購入するためには、交渉が不可欠ですが、あなたを直接対応している営業マンに値段を決めるための権限はほとんどないと言っても過言ではありません。

普段なら営業マンは上司である店長に相談して、下取り価格なども含めたトータルの値段を決めているわけですが、店長は基本的にはお店の利益を重視した判断になりがちです。

大商談会のようなイベントでは、本部の人間や中古車専門のスタッフが待機しているので、店長による判断よりも踏み込んだ決断ができます。
そのため、お店で商談を進めるよりも大商談会を利用した方が、同じ交渉内容でも結果が違ってくることがあります。

大商談会だからといって、最初から特別安くしてもらえるわけではありませんが、同じ交渉をするならお店で商談を進めるよりも、大商談会を利用した方がお得に購入できる可能性が高まります。

交渉や駆け引きが少し苦手だと言う人も、イベント時には「もう一声!」と言いやすい環境が整っているので、一度挑戦してみると良いかもしれません。

大商談会は車を購入しなければ意味はない?

さて、ここまでは、大商談会で車をお得に購入するためのポイントを紹介してきましたが、実は大商談会には車をお得に買える以外にもたくさんのメリットがあります。

つまり、車を購入しなくても大商談会に行く価値は十分にあるんです。
いったいどういうことなのか、ご説明しますね。

大商談会は成約しなくても行く価値あり!意外なメリットとは?

車をお得に買うための交渉の場として効果的な大商談会ですが、これから車の購入を検討し始めようという人にも大商談会はおすすめです。

特にどの車を買おうか迷っている人は、大商談会に行く価値ありです。
そんな大商談会の意外なメリットを紹介していきます。

ゆっくり車を見られる

車の購入を検討していても、具体的な車種などが決まっていない人なら大商談会はおすすめです。

お店だと車を見てまわろうとすると、すぐに営業マンがやってきて落ち着かないという人もいると思います。
大商談会だと、営業マンに対して来場者の方が圧倒的に多いので、一人ひとり接客することはできません。

営業マンに声をかけられても、「ちょっと見に来ただけ」ということを伝えれば、しつこく接客されることも少ないので、お店に比べてゆっくりと車を見てまわることができます。

展示車の種類が豊富

色々な車を検討する上で実車を見られるかどうかは大きな違いです。
お店に行っても全ての車種で実車を見られるとは限りません。

しかし、大商談会では展示車の種類が豊富なので、ほとんどの車種で実車を見ながら車の良さを体感することができます。

試乗車の種類も多い

車には実際に乗ってみないと分からないことも多いです。
カタログでどれだけ良いことが書いてあっても、試乗せずに購入するのはおすすめできません。

しかし、お店では試乗できる車種が限られているのも事実です。
大商談会では展示車だけでなく、試乗車も豊富に揃えていることが多いので、気になる車があればすぐに試乗できるのも大きなメリットです。

一度に色々な車種を乗り比べることもできるので、より自分に合った車を見つけやすくなります。

自分に合った車を探すのに大商談会がおすすめ!

車にも個性があるので、単純にカタログに載っている性能だけを見ていては、あなたに合った車かどうかは分かりません。
実際に乗ってみて、あなたのフィーリングに合った車を購入した方が、後々も快適に乗り続けられる可能性は高いです。

最近ではネットや雑誌で車の情報が手に入るので、お店に行かなくても車のことについて調べてやすくなりました。
そのため検討車種を絞ってからお店に行くという人もいると思います。

事前に情報を集めることは確かに大事ですが、そのせいで選択肢を狭めすぎてもいけません。
どうしても欲しい車種が決まっている場合は別ですが、色々な車種に触れてみてから、検討する車種を考え始めても決して遅くはありません。

そういう意味では大商談会のようなイベントは、普段よりもたくさんの車を一度に見てまわることができるので、良い車との思いがけない出会いがあるかもしれません。

買わなくても見積もりは一応もらっておこう

イベント時に車を購入するつもりがなくても、気になった車があれば見積もりはもらっておきましょう。
車を買う予定のなかった人でも、大商談会に行ったことがきっかけとなって車の購入を考え出すこともあるかもしれません。

そうなったときに、お店で一から商談を始めるよりも、イベントで一度見積もりをもらっておくことで交渉がしやすくなります
イベント限定のキャンペーンをそのまま適応することは難しくても、イベント時の見積もりを使って交渉をすれば、それに近い条件を引き出すことは可能です。

買うつもりもないのに見積もりを出してもらうのは気が引けるかもしれませんが、見積もりをつくるだけなら、そこまで時間もかかりません。
そういったことも営業マンの仕事の1つなので、遠慮なく見積もりを出してもらいましょう。

あなたにぴったりの車が大商談会なら見つかるかも!

車の購入は人生の中でも高価な買い物なので、お得に購入できるかどうかも大事ですが、自分に合った車を見つけられるかどうかも同じように重要です。

大商談会はお得に購入できる場でもあり、自分に合った車を探す上でもおすすめのイベントです。
一度にこれほど多くの車を見比べられて、実際に車の良さを体験できる機会は他にはなかなかありません。

まだ大商談会に行ったことがないという人は、まずは一度足を運んでみてください。
大商談会に行けば、きっとあなたにぴったりの車と出会うきっかけが見つかると思います。

車を少しでもお得に買いたいという人も、これから新しい車を探し始めようという人も、ぜひ今回の記事を参考にして大商談会を有効に活用してみてください。    

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