あなたは、初めて自動車を購入したときのことを覚えていらっしゃるでしょうか。
筆者は学生時代に親につきあって貰って自動車を購入したことを覚えています。
自動車を購入する時ってどんな手順が必要なのか、その当時は思えばあまり考えてなかったように思いますが、これから車を購入しようと考えている方のためにどんな手順ですすめれば良いのか、順を追って説明してみたいと思います。
■まずは欲しい車選びから
自動車は嗜好性が高く、車の使い方や好みによって好きな車も十人十色です。
ですので、まずは自分の好みの車を選ぶところから始めましょう。
どんな車があるのかは、自動車雑誌を参考にしたり、メーカーのホームページを参考にするのが良いでしょう。
その車が自分の用途に合っているか、自分の好みに合っているかなどと同じくらい重要なのは、予算内で買うことができるかです。
自動車は、住宅に次いで人生で2番目に高い買い物と言われるくらいな物ですから、予算の設定は重要です。
購入してもローンが払えないようでは意味がありません。
自動車を購入するには、税金や保険、諸費用がかかりますので、カタログの車両本体価格よりも実際の購入金額は高くなります。
自動車メーカーのホームページの、インターネット見積りページやカーコンフィギュレーターページで、税金や保険、諸費用の目安がわかるようになっていますので、ぜひ活用しましょう。
中古車には、定価という概念がありません。
自分の予算に対して車種と自動車の程度についてどんな車を狙うのかを調べる必要があります。
例えば、「○○年式の△△という自動車で、走行距離は何キロなら予算に合いそう」
と言う具合です。
中古車の相場は中古車販売業者のサイトやアプリで簡単に調べるられます。
中古車は、自分の本当の好みの車が市場に出てくるまで待つことも必要です。
希望の車が見つかったら、売れてしまう前にすぐに業者に連絡を取りましょう。
■車が決まったら試乗してみよう
欲しい車種がある程度絞られてきたら、試乗してみましょう。
スペックやデザインは好みでも運転してみたらつまらなかったとか、自分に合わなかったということも十分に考えられます。
販売店での試乗はお店の周りの一般道をぐるっと一周回るようなコースが設定されていることが多いようです。
しかも、営業マンが同乗することがほとんどなので、その車の全てを知ることは難しいとは思います。
しかし、「良い車は走り始めて最初の曲がり角で実感する事ができる」などと言われるように、試乗を開始して、はじめのブレーキ、はじめの曲がり角で感じた印象が案外正しかったりします。
第一印象でどんな感想を持ったかはしっかり覚えておきましょう
最近では、営業マンの同乗無しで1日試乗に貸しだしてくれるようなサービスを行っているメーカーや販売会社もありますので、そのような機会もしっかり活用し、あとで後悔しないようにしっかり試しましょう。
ポイントとして、試乗をするときには、まず電話やホームページから予約をして販売店に行きましょう。
ふらっと立ち寄って試乗をお願いすると、長く待たされたりする事や、試乗車が無いなんてことがあります。
また、予約をしていくと購入意思があることを示すことができますので、「販売店に行ったけど冷たくあしらわれて帰ってきた」なんてことになりにくくなります。
中古車は1点ものと言っても良いもの(同じコンディションのものは世界に2つとないと言う意味)なので、できる限り現車を確認するようにしましょう。
そして、可能であれば試乗をしたいところです。
でも、ナンバーが付いていない場合や、販売店の都合で試乗ができない場合は最低でもエンジンをかけて異音がしないかなどのチェックぐらいはしておきましょう。
■車が決まったら契約交渉
欲しい車が決まったら契約を行います。
値引きができそうなら、この時点で値引き交渉を行います。
値引き交渉は、本体の価格からの値引き、オプション類の値引き、諸費用の値引きなどがあります。
ただし、値引き交渉は、あまりやり過ぎるとその後の販売店とのつきあいにも影響することもありますので、ほどほどにしておいた方が良いという話もあります。
また、費用節約なら諸費用にあたる車庫証明の申請などは自分でも簡単にできますので、挑戦してみても良いかもしれません。
契約段階で、車両のグレード、色、オプション類、支払い方法、納車時期などを決定します。
とくに、グレードや色、メーカーオプションについては契約後すぐに販売店からメーカーに生産オーダーが入るので、契約後の変更はできないと考えておきましょう。
納車時期は、自動車の生産ラインの都合や、売れ行きにより数週間から数ヶ月といった時間がかかることがあります。
逆に、販売店が見込みで発注した車(在庫車)を購入すると、生産を待たずに購入することができますが、場合によっては好みのオプションや色をあきらめる必要があります。
契約が完了したら、手付金を支払い必要書類(印鑑証明など)を準備して、販売店に渡せば、あとは納車を待つだけです。
中古車の場合も契約が必要ですが、納車までに整備を行うのか、傷やヘコミなどの修理を行うかなどの条件を明確にておきましょう。
そして、中古車の保障があるかどうかも重要なのでよく確認しましょう。
中古車が納車されたあと、すぐに故障しても無償で修理してもらえなかったという話も聞きますので、保障の有無と保障の条件をきっちり確認しておきましょう。
■納車までの間に任意保険を検討
契約から納車までの間に任意保険をどうするか決めましょう。
販売会社が代理店の保険会社に入るもよし、インターネットで見積もりをとってダイレクト系の保険に入るのも良いでしょう。
販売店が代理店の保険会社の場合、保険料は少し高いですが、万が一事故に遭った場合に修理を含めて全て販売店におまかせできるのがメリットです。
ダイレクト系損保は、保険料は安く済ませられますが、事故対応はある程度自分で行う必要があります。
予算と安心、どちらを重視するかじっくり考えて決めて下さい。
■待ちに待った納車、でも焦らないでじっくり確認
契約が終わり書類が受理されると、あとは納車されるまで待つのみです。
自動車がメーカーから販売店に届き、販売店での点検と整備が完了するといよいよ納車です。
納車は、販売店の店舗で受け取ることも、自宅まで持ってきてもらうことも可能ですが、最近は販売店で納車式を行うこともあるようです。
納車式のセレモニーなどがあり、納車されたらうれしさで舞い上がってしまいそうになりますが、車を受け取る前に車両に不備がないかきっちり確認しましょう。
とくに、傷やヘコミみは一旦受け取ると、あなたが付けたものなのか、納車時からあったものか、証明が難しくなります。
すこし気が引けるかもしれませんが何しろ高い買い物なのですから、時間をかけてゆっくりチェックしましょう。
販売店の営業マンやサービスマンから簡単な車の使い方などをレクチャーされたら、いよいよ車はあなたのものです。
中古車の納車も新車の場合と基本は同様で、受け取りのタイミングで整備や修理が問題ないかきっちり確認しましょう。
■難しく見えますが、意外と簡単な自動車購入。分からないことは都度質問しよう
いかがでしたでしょうか。
難しそうに見える自動車の購入ですが、販売店の営業さんに任せればトントン拍子に話は進みます。
ただ、不明な点や疑問に思ったことは、都度質問をして明確にしておくことが重要です。
欲しい自動車を購入したら、カーライフをめいっぱい楽しみましょう!