ガソリン代を節約!より低燃費に走るためのドライビングテクニック | カーライフマガジン

新しい車の購入を検討する上で、低燃費かどうかを気にする人は多いと思います。
燃費が良い車なら月々のガソリン代を節約することができるので、低燃費な車種は人気も高いです。

それだけ車の性能として低燃費が重視される一方で、自分の運転の仕方が燃費に良いかどうかを気にしている人は意外と少ないように感じます。

ガソリン代を節約する上で低燃費な車を選ぶことも大事ですが、実は運転の仕方次第でもガソリン代を節約することが可能です。

今回は低燃費に走るためのテクニックを紹介していきたいと思います。

まずはガソリンとエンジンの仕組みについて理解しよう!

燃費について考える前に、まずはガソリンとエンジンの仕組みについて簡単に知っておくとよいでしょう。
ガソリンエンジンの仕組みは、シリンダーという容器の中でガソリンと空気を混ぜたものを爆発させて、そのエネルギーを使ってシリンダー内のピストンを動かすことで動力としています。

ガソリンと空気を混ぜ合わせたものを「混合気」と呼びます。
たくさんの混合気をシリンダー内に送り込むことで、大きな燃焼を起こせば、それだけ大きなエネルギーを作ることができます。

エンジンにパワーが求められるときは、たくさんの空気をシリンダー内に吸い込む必要があります。
ガソリンエンジンには空気の通り道に弁のようなものがついて、この弁の開く角度によって、シリンダー内に吸い込まれる空気の量を調節しています。

この弁はスロットルバルブと呼ばれ、アクセルを踏んだ量に応じて開かれます。
吸い込まれる空気量が増えると、それをコンピューターが検知して空気と混ぜ合わせるガソリンの量を増やします。

このような一連の流れで、シリンダー内で大きな燃焼を行うことが可能になり、より多くのエネルギーを作っています。

つまり、エンジンにパワーが求められる場面で、多くのガソリンを消費しており、そのきっかけがアクセルの踏み込みだということです。

こんなときにガソリンを消費している!

エンジンとガソリンの仕組みを踏まえた上で、どのようなときにガソリンを多く消費しているのか考えてみましょう。
ガソリンを多く消費するタイミングは主に次の4つです。

1.発進時 2.急な加速(追い越しや合流のときなど) 3.坂道を登るとき

4.100km/h以上で走行するとき

上記を見てみると、どれもアクセルを踏み込む瞬間だということが分かると思います。
どれもエンジンにパワーを求められるタイミングであり、ガソリンを多く消費してしまいます。

一方で、一定のスピードで走る巡航時にはパワーはそこまで必要でなく、アクセルを強く踏み込む必要がないので、ガソリンの消費を抑えることができます。

注意したい点が、4つ目の「100km/h以上で走行するとき」です。
スピードが速くなればなるほど、車に対する空気抵抗が増えるので、100km/hを超えるようなスピードで走り続けるためには、エンジンに非常に大きなパワーが求められるようになってしまいます。

よく高速道路での走行は燃費に良いと言われますが、100km/hを越すようなスピードで走るとかえって燃費を悪化させてしまうので、注意が必要です。

低燃費な走りとはガソリンを無駄にしない走り方!

ガソリンを節約する上で、できるだけガソリンを消費しないように心がけることも大事ですが、車に乗っている以上、ガソリンを多く消費してしまう場面は必ずあります。

ガソリンを消費しないようにするテクニックは瞬間的なガソリンの消費を抑えることができてもトータルで見ると効率の悪い場合もあります。

例えば、ガソリンの消費量を抑えようと、とにかくアクセルを踏まないように心がける人を時々見かけます。

しかし、実際は低燃費に走る上で「アクセルを踏まない」ことよりも「ブレーキを踏まない」ことの方が大事です。
ブレーキを踏むということは、本来もっと先まで進めたのに、その距離を縮めてしまうことです。

つまり、ブレーキを踏むことで、ガソリンを消費して生み出されたエネルギーを無駄にしていることになります。

たしかにアクセルを踏み込むと、瞬間的に多くのガソリンを消費しますが、そのときに生まれたエネルギーを無駄なく使うことができれば問題ありません。

例えば、高速道路の合流では加速するためにアクセルを踏み込むと思いますが、加速し終わった後もそのスピードを維持して長い距離を走り続ければ、加速したときのガソリンは無駄になりません。

一方で、加速したにもかかわらず、赤信号などですぐにブレーキをかけてしまうとガソリンを非常に無駄にしてしまいます

発進時や加速時にはどうしてもパワーが求められるので、そういったときにたくさんのガソリンを消費してしまうのは、ある程度はしょうがないことです。
そういった時にガソリンを使わないようにと気を使うよりも、ガソリンを使ったエネルギーを無駄にしないように心がける方が、実はガソリンを節約することにつながります

アナタも知らないうちにガソリンを無駄にしている?

普通に運転しているつもりでも、実はガソリンを無駄にしてしまっていることがたくさんあります。
中には燃費を良くしようと運転しているつもりで、その知識が間違っていたために逆に燃費を悪化させてしていることもあります。

そこでここからは、ガソリンを無駄にしがちなポイントと見ていきながら、燃費を向上させるためのドライビングテクニックを紹介したいと思います。

今回は「発進の仕方」「適切なスピード」「車間距離」「ブレーキの仕方」という動き出して止まるまでの4つのポイントを中心に考えていきましょう。

ゆっくりな発進は低燃費?効率的な加速の仕方とは?

発進時は、ゆっくりと発進する方が良いという話を一度は聞いたことがあると思います。
果たして、このような方法は本当に低燃費な走りなのでしょうか?

発進時に加速をするのは、基本的には一定のスピードで走る巡航速度までスピードを上げるためだと思います。
このときに必要以上にアクセルを踏んで急加速することは、たしかにガソリンを無駄に消費してしまいます。

しかし、それではゆっくり加速すれば良いかというとそうでもありません。
実は、ゆっくり加速することはエンジンの仕組み上、効率が悪く燃費を悪化させてしまうこともあります

本記事序盤にてガソリンとエンジンの仕組みを解説したときに、スロットルバルブという弁がでてきたと思います。
ゆっくり加速するということは、アクセルをできるだけ踏まないということなので、このスロットルバルブの開き具合が少ない状態です。

スロットルバルブの開き具合が少ないということは、それだけシリンダーに空気を吸い込むときに抵抗が強くなるということなので、エンジンに負担をかけてしまいガソリンを無駄にしてしまいます。

シリンダー内に空気を吸い込むときの抵抗を「ポンピングロス」と言います。
このポンピングロスを減らすためには、加速するときにある程度アクセルを踏んで、スロットルバルブを開いてやる必要があります。

ただし、アクセルをベタ踏みのような踏み方をすると、コンピューターが急加速が必要だと認識して必要以上にガソリンを出してしまいます。
そのため、ガバっとアクセルを踏むのではなく、必要なスピードに達するまでゆっくりとアクセルを踏み込んでいくことで、ガソリンが無駄にならない程度に素早く加速することができます。

必要な速度まで達したら、一度アクセルの踏み具合をゆるめてあげましょう。
巡航時にはそこまでパワーを必要としないので、スピードを保てる最小限のアクセルの踏み具合を見つけることで、ガソリンの消費を抑えることができます。

このように極端な急発進も良くありませんが、逆に極端にゆっくり発進するのも効率的ではありません
必要な速度まで素早く加速することで、その後の巡航できる時間を長くすることもできるので、急発進にならない程度に素早く加速することが最も効率の良い発進の仕方だと言えます。

ガソリンを無駄にしない適切なスピードを見極める!

さきほど、発進時は必要なスピードまで素早く加速することが重要だということを説明しましたが、必要な速度とは法定速度を意味しているわけではありません。

例えば、法定速度が50km/hの道で、律儀に50km/hまで加速しているうちに赤信号に捕まってしまい慌ててブレーキをしたりすると、非常にガソリンを無駄にしています。
ブレーキをかけ始めたときのスピードが速いほど、本来走れていた距離を無駄にしてしまいます。

次の信号までが遠く、自分の前を走る車がいないなど、巡航できる条件が整っていれば法定速度まで素早く加速することで効率よく走ることができます。

しかし、市街地のような信号が多い道で、次の信号が赤信号になっていることが分かっている場合などは法定速度いっぱいまで加速しているとガソリンを無駄にしてしまいがちです。
ブレーキをかける必要が分かっている場合は、最初から加速する上限を抑えめにして、不必要な加速をしないように心がけましょう。

ガソリンを無駄にしないスピードを見極めるためには、先を予測しながら、次に止まるまでの距離に応じて加速を調整することが重要です。

車間距離をとることは燃費の向上にもつながる?

走行中に車間距離をしっかりとることは、安全面だけでなく燃費の向上にも役立ちます。
高速道路や信号の少ない道であれば、自分のペースで運転することができますが、市街地などでは基本的に自分の前に走っている車がいる場合が多いと思います。

車間距離が短いと前の車のペースにどうしても合わせなければいけません。
ペースを合わせるにしても、目の前の車が減速した場合、反応がワンテンポ遅れる分、必要以上にブレーキを踏んでしまいがちです。

余計にブレーキを踏んだことで、一時的に車間距離が広がりますが、その距離を詰めるために加速していてはガソリンを無駄にしています。

このような加減速を頻繁に行う走り方は、非常にガソリンを無駄にしてしまっているので、車間距離を多めにとることで、できるだけ一定のスピードで走れるようにしてみてください。

充分な車間距離があれば、前の車がブレーキを踏んだとしても、車間距離の減り具合で前の車がどれぐらいの減速をしているのか予測することができるので、最小限の減速で済ませることができます。

必要な分に応じて加減速を行うためには、先を予測しながら走行することがとても重要です。

車間距離が短いと前方の視界も悪くなりがちなので、先を予測しながらの運転が困難になってしまいます。
車間距離としっかりとることで、自分のペースで走り、無駄の少ない運転を心がけましょう。

燃費効率のよいブレーキの仕方とは?

燃費が一番良くなるのは、50km/hから70km/h程度の間で、一定のスピードで走り続けることです。
つまり、巡航時の時間を長くすることで、燃費を良くすることが可能です。

しかし、市街地などでは信号も多く、どうしてもブレーキを踏まざるえない場面が多々あります。
市街地などで燃費を良くするためにはどうすれば良いのでしょうか?

よく燃費を向上させるには早めのブレーキが良いと言われます。 実際に早めのブレーキを心がけることで、燃費を向上させることが可能です。

色々な理由がありますが、1つは不必要な加速を抑えて最低限のブレーキで止まるためです。

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