7~8人乗車できて、ファミリーでのお出かけに大活躍してくれるミニバン。
お子さんが生まれたことをきっかけに、ミニバンへの買い換えを検討している方も多くおられることでしょう。
広々とした車内で快適に移動できる車に乗り換えれば、ご家族に喜ばれること間違いなしです。
ただミニバンには背が高いモデルが多く、「走りを楽しめない車種」というイメージがつきまといがち。
ミニバンのカタログを見ながら、「家族のために走りのよさを諦めるか…」なんてため息をついている方もいるのでは?
そんな方のために、本記事では走りのいいミニバンを厳選してご紹介します。
車好きの方におすすめできるモデルを6車種チョイスしているので、ぜひチェックしてみてください。
■新車で買える走りがいいミニバンはコレ!
2016年9月時点の新車市場には、数多くのミニバンが出回っています。
その中でも以下の2車種は、特に走りがいいモデルとしておすすめです。
各モデルの特徴や魅力をチェックしていきましょう。
・プレマシー
7人乗りのミニバンでありながら、全高を低く抑えたスタイリッシュなボディをもつプレマシー。
現行型プレマシーの一部モデルには、マツダのスカイアクティブテクノロジーが盛り込まれています。
スカイアクティブテクノロジーとは、環境性能と安全性、および“走る歓び”の向上を図るために導入された新世代技術。
この最新技術がふんだんに盛り込まれた結果、現行プレマシーはミニバントップクラスの走りのよさをもつモデルとなりました。
プレマシーのスカイアクティブモデルには、低燃費かつパワフルなパワートレインが搭載されています。
パワートレインの核となるのは、「SKYACTIV-G 2.0」と「SCYACTIV-DRIVE」の2つ。
前者はエンジン、後者は6速ATミッションの名称です。
SKYACTIV-G 2.0は、アクセラにも搭載される評判の高いエンジン。
最高出力は151psとまずまずですが、高性能な6速ATでパワーをロスなく伝えることができるため、気持ちのいい加速を味わうことができます。
なお、プレマシーのスカイアクティブ搭載モデルは、約201万円から購入可能となっています。
・ウィッシュ2.0Z
プレマシーと同様に全高を低く抑えた車体をもつ、トヨタのウィッシュ。
ウィッシュの中でも「2.0Z」は、特に走りに重点を置いたモデルとなっています。
2.0Zは、ボディ幅がベーシックモデルよりややワイド。
フェンダーの張り出しも相まって、ルックスはかなりスポーティーです。
パドルシフトが装備されている点も、2.0Zの魅力の1つ。
最高出力152psの2Lエンジンと、7速マニュアルモード付きCVTを活かしたスポーツ走行を存分に楽しむことができます。
このほか足回りのハードさも、ウィッシュ2.0Zがもつ特徴の1つです。
ミニバンとしてはサスペンションのセッティングが硬めなので、スポーツワゴンに近い感覚でワインディングを駆け抜けることができますよ。
ただし、2.0Zは6人乗りモデルです。
2列目シートは、キャプテンシート2つの設定となっているのでご注意ください。
ウィッシュ2.0Zの希望小売価格は、約260万円。
「ちょっと高額だな」と感じる方には、約220万円で購入できるパドルシフト付きモデル、「1.8S」もおすすめです。
こちらは7人乗車可能ですよ。
■中古で見つかる走りがいいミニバン4選
ここまでにご紹介した2モデルがしっくり来なかった方は、一度中古車市場に目を向けてみてください。
以下でご紹介する4つのモデルは、中古で見つかる走りがいいミニバンとして特におすすめです。
・エスティマ V6 3.5
2016年に大幅なマイナーチェンジを行った、トヨタのエスティマ。
このマイナーチェンジにより、エスティマは2.4Lモデルとハイブリッド車のみの設定となりました。
しかし中古車であれば、V6 3.5Lエンジン搭載車を見つけることができます。
3.5Lモデルは最高出力が280psと、エンジンパワーがとにかく強烈。
車重約1.9トンの車体をグイグイと加速させてくれます。
直線加速であれば、現在入手できるミニバンの中でも最速といってよいでしょう。
ただし人によっては、この過剰ともいえるパワーに扱いにくさを感じる可能性があります。
特に低速時のアクセルコントロールには、やや神経を使うかもしれません。
とはいえその扱いにくいほどのパワーこそ、このモデル最大の魅力です。
エスティマの3.5Lモデルは、程度のいい車両でも支払総額120万円前後で購入可能。
中古車市場価格がこなれているので、ぜひいちど情報をチェックしてみてください。
・4代目オデッセイ・アブソルート
ミニバンの人気シリーズである、ホンダのオデッセイ。
歴代オデッセイの中でも、4代目オデッセイにあたるRB型の「アブソルート」は走りのよさに定評のあるモデルとなっています。
RB型アブソルートの特徴といえば、全高1565mmのロー&ワイドボディ。
黒豹をモチーフにしたというそのデザインは、否が応でもスポーティーな走りを期待させます。
実際に、RB型オデッセイの走りはスポーツワゴンライク。
足回りがハードにセッティングされており、ワインディングでの走りも存分に楽しめます。
とはいえ、基本的には快適性を重視した車種なので、けっして乗り心地が悪いということもありません。
ちなみに、RB型アブソルートに搭載される2.4Lエンジンの最高出力は206ps。
このパワフルなエンジンと軽量ボディの相乗効果により、直線の加速は伸びやかです。
RB型オデッセイは、支払総額70万円前後から購入可能。
走行距離4万Km程度の車両も、支払総額150万円強で狙えます。
・ストリームRSZ
2000年から2014年にかけて生産された、ホンダのストリーム。
2006年に登場した2代目ストリームはスポーティーな外観が特徴的で、特にスポーツグレードの「RSZ」は走りを存分に楽しめるモデルとなっています。
RSZに搭載されるエンジンは、そのほかのグレードと同じ直4エンジン。
特別にチューニングされたエンジンではありませんが、パドルシフトの使い方次第で十分にスポーティーな走りを楽しめます。
また、ストリームRSZは足回りが硬め。
ハンドル特性はクイックではないものの、タイヤの接地感が高いコーナリングを楽しませてくれます。
ストリームRSZの中古車は、支払総額25万円前後から購入可能。
走行距離4万Km前後の車両も、支払総額130万円程度で見つかりますよ。
・MPV 23T
本記事の最後に、マツダの「MPV 23T」をご紹介しましょう。
MPV 23Tは、2006年に登場した3代目MPVのターボモデル。
2.3Lの直噴ターボエンジンが搭載されており、最高出力は245psに達します。
このターボエンジンと6速ATが生み出す加速は、体感的にはマイルド。
最大35.7Kg-mの太いトルクを活かして、NAエンジンのような自然さで1,800Kgのボディをグングン前へと押し出してくれます。
また、MPV 23Tはコーナリングも得意です。
全高が1,685mmと低く、硬めのサスペンションも相まってロールの少ない安定した走りを楽しめますよ。
MPV 23Tの中古車は、支払総額60万円前後から購入可能。
160万円程度の予算があれば、走行距離2万Km前後の車両も狙えます。
■まとめ
ミニバンと聞くと、ついズングリした背の高い車を想像しがち。
しかし探してみれば、全高の低いスポーティーなモデルも見つかります。
ぜひ本記事を参考にして、家族もドライバーも納得できる1台を見つけ出してください。