自動車のエンジンは、大きく分けて【ガソリンエンジン】と【ディーゼルエンジン】の二種類に分けられます。
(100%電気自動車は、また別の機会に触れたいと思います。)
さて、あなたはこの二種類のエンジンにそれぞれ大きく異なる特徴があるのをご存知でしょうか。
ヨーロッパ圏では、乗用車なのにガソリンエンジンよりもディーゼルエンジンが広く普及しているという事実もあり、元プロメカニックとしては、エンジンというものをあなたにもっとよく知ってもらって、これから選んでいく自動車の幅を広げて頂きたいと考えました。
エンジン特性を理解して、あなたが選ぶべきエンジンというものを考えてみましょう。
1.ガソリンエンジンとディーゼルエンジンとは
ひと言に【ガソリンエンジン】と【ディーゼルエンジン】と言いますが、基本的には【燃料】の違うエンジンなのはご存知だと思います。
もしかしたら、乗用車はガソリンエンジンでトラックはディーゼルエンジンだなんて理解をしているかもしれないので、まずはその誤解から訂正しておきます。
【ガソリンのトラック】も【ディーゼルの乗用車】も存在していますし、現実に道路を走行しています。
単純に【軽トラ】ってガソリンエンジンです。
2t車・4t車もガソリンエンジンのものが存在します。
ディーゼルエンジンの国産乗用車の代表格といえば【トヨタ ハイエース】や【三菱 パジェロ】などの少し大きなタイプの自動車になります。
以下には都合によりディーゼルエンジンをトラックとして見て頂くことがありますが、比較しやすさのためご理解下さい。
さて、二種類のエンジンにはそれぞれ異なる特徴があると述べました。
それについてあなたに知って頂きたいと思います。
2.ガソリンエンジンの特徴
ガソリンエンジンには【レシプロエンジン】と【ロータリーエンジン】があります。
燃焼室内の混合気を圧縮し、点火プラグによって着火、爆発的なエネルギーが回転力を生み出し、そこで生まれた回転力が自動車を動かす力となるのがガソリンエンジンです。
なんだか物凄く小難しい説明ですが、ガソリンに火をつけてエンジンが回れば自動車が走るという単純な理解で構いません。
主な特徴としてはこんなものが挙げられます。
・エンジンの小型化が容易で、ラジコンレベルにまで小さくしてもしっかりとした走行性能を発揮できる。 ・安定したガソリンの燃焼により振動が少ない。 ・しっかりとした燃焼により燃費効率が良い。 ・エンジン構造が複雑なため、安定した燃焼ができなくなるとすぐに壊れる。
・非力