今回はフィットハイブリッドに試乗させていただきました。
ホンダの高回転コンパクトカーであるフィット。
その中でも、燃費改善に大きく貢献したフィットハイブリッドは、2017年6月29日に大規模なマイナーチェンジを行いました。
内外装デザインを一新しましたが、外装デザインの変更はかなりボリュームアップされているという印象が強いです。
では、今回のマイナーチェンジで4代目となるフィットハイブリッドをプロメカニック視点で見ていきたいと思います。
なお今回、以下の一連のインプレッション記事ではそれぞれのエコカーに私なりの点数付けを行っていますが、このフィットハイブリッドについては後述のように高回転エンジンで回してこそ良さが感じられるモデルであり、「エコ」という視点からはずれてくるため、点数付けは行っておりません。
話がそれましたが、それではホンダ フィットハイブリッドについて見ていきましょう。
1.パッケージによる外観の違い
今回のマイナーチェンジを経て、フィットハイブリッドは小さなオデッセイのような外観になりました。
可愛らしさのあった大きなヘッドライトが、切れ長でシャープなものへと変更されています。
標準ハイブリッドをはじめ、他にF、L、Sと4パッケージがラインナップされていますが、標準、F、Lパッケージはかなりシンプルな角のとれている落ち着いたものとなっています。
Sパッケージだけは、大人っぽい攻撃的な配色デザインをされていて、統一ボディーカラーではなく黒とシルバーメッキを取り入れることでキリッと引き締まったものになっています。
同様にホイールにも差があります。
Sパッケージのみ16インチアルミホイールが標準のところ、他3パッケージは15インチスチールホイールが標準と残念な設定をされています。
L Sパッケージには、LEDヘッドライト LEDフォグランプが標準設定となっていますので、夜間の視認性はこの2パッケージが優位です。
標準ハイブリッド以外のパッケージに、LEDドアミラーウィンカーが標準設定されているのはポイント高いです。
さらに、これまでフィットRSにしか用意されていなかったサンセットオレンジのボディーカラーが、Sパッケージであればガソリン車でもハイブリッドでも選択できるというのが今回のマイナーチェンジのオイシイポイントです。
フィットに乗っていてオレンジボディーというのは、運転者にとって1つのステータスとなります。
2.グレードによる内装の違い
基本的には全パッケージ共通で、シックなブラックファブリックシートが設定されています。
Lパッケージにはブラックコンビシートと専用インテリアが用意されているのと、Sパッケージにはスポーティシート インテリアが用意されています。
また、Lパッケージはプレミアムブラウンインテリアもオプション設定可能となっているので、周りとは違う雰囲気のフィットハイブリッドを演出することができます。
このサイズの自動車ですと、リアヒーターダクトがないものが多いのですが、標準ハイブリッド以外のパッケージであれば搭載されているというのは嬉しいポイントです。
パーキングブレーキがペダル式ではなくレバー式を採用しているというのも、マニュアル設定のある自動車らしさを感じられます。
残念なのは、メーター右側に表示されるマルチインフォメーションディスプレイの見づらさです。 ハンドルポジションを上げると運転しづらく、シートポジションを下げると前が見づらいというポイントはマイナス評価です。 ステアリングサイズの変更や、スポークを細くするなどできると良いのですが、ステアリングスイッチがそれを妨げています。
いっそのこと別モニターが欲しいと私は感じました。