アメリカの電気自動車専門メーカー「テスラ」をご存じでしょうか。最近予約が始まったテスラ・モデル3は、まだ販売されてもいないのに40万台分の予約を2週間で集めたそうです。このテスラの作る自動車は一体何がスゴイのか?ポイントを見て行きましょう。
創業者がスゴイ
テスラのCEOは、PayPalの立ち上げやロケットの製造など行うスペースX社を立ち上げたイーロン・マスクです。彼はテスラに投資して、電気自動車を製造することによって自動車業界に風穴を開けたいと思っていました。そして、テスラの起業から9年を経て2012年に大ヒット記録したテスラ・モデルSが発売されたのです。
決して安いわけではなく、むしろ高級車の部類に入る値段のテスラ・モデルSはなぜ大ヒットになったのでしょうか。
エクステリアデザインがスゴイ
テスラ・モデルSが発売されるまでの電気自動車と言えば、「エコ」を象徴するような小型車のクラスのものしかなくデザインもパッとしませんでした。そんななか、一目見て格好良い、高級車であることが分かるような立派で高級で高品質なエクステリアデザインを纏ったテスラ・モデルSは電気自動車を「我慢する乗り物」から「あこがれの乗り物」に変えるぐらいのインパクトがあったのです。
もちろん、格好良いだけではなく、ドライバーが近づくと光りながらせり出し、そして自動で格納されるドアハンドルやセンターコンソールのタブレット端末のような大きなっタッチディスプレイで車の全てをコンロトールできる仕組みなど、先進的な装備が先進性をしっかりアピールしています。
ガソリン車すら越えた性能がスゴイ
電気自動車は1回の充電での航続距離が課題でした。それまでの電気自動車は1回の充電で良くて200kmと言った航続距離しかなかったため、近隣の移動手段(コミューター)としての利用価値しかありませんでした。
しかし、テスラ・モデルSは、おおよそ500kmの航続距離を可能とし、ハイスペックなモデルでは、前後にモーターを配した4WDで、0-100km/hの加速が3.0秒、最高速度250km/hというスーパースポーツカー並の加速を達成しています。
バッテリーはなんと8年間の保障付きですので、安心して乗れるほか、8年後にはもっと大容量で高性能の交換バッテリーが用意されるとのことです。
このように、全ての面でガソリン車と同等かそれ以上の性能を発揮して見せたモデルSはそれまでの電気自動車の常識を全て覆してしまいました。
バージョンアップがすごい
そして、テスラの販売する電気自動車の最もすごいところは、インターネットを通じて車の機能をバージョンアップさせることができる点にあります。
通常、普通の自動車は、購入したときの状態で乗り続ける物でした。たとえマイナーチェンジやモデルチェンジで自動車に機能が追加されても、それは以前のモデルには反映されないのが常識でした。
しかし、モデルS以降のテスラの製造する電気自動車は、インターネットを通じて車の機能のバージョンアップを行う事が出来るようになっています。つまり、車を整備工場に持っていく必要もなく、自宅に居ながらにしてバージョンアップ(機能追加)することができるのです。
最近では、モデルSのバージョンアップ機能によってそれまで装備されていなかった自動運転の機能の一部を追加できるようになったと言うニュースが大きく取り上げられました。
しかも、このバージョンアップで追加された自動運転機能はおまけのような簡易な物ではなく、ある程度実用に耐える機能を持った物だと言うから本当に驚きです。
まとめ
このように、テスラの製造・販売する電気自動車はそれまで我慢する乗り物だった電気自動車を並のガソリン車よりも優れたデザイン・優れた性能。そして、今までの自動車が持っていなかった先進的な技術を取り入れることによって、電気自動車、ひいては自動車そのものを再定義したと言っても良いほどのインパクトを与えました。その点においてテスラは本当にスゴイと言えるのです。