中古車のメンテナンスで超重要!変えておきたいゴムパーツはこれだ!
ゴムは、エンジンの内部から外観まで、自動車の多くの場所で使われている素材。
しかし、実際にゴムパーツという言葉を聞いても、具体的にどこにどんな目的で使われているか、しっかりと理解しているドライバーは多くありません。
とりあえずタイヤはゴム、ベルトとかホースもゴムが使われているような…
その程度の理解度があれば、自動車は十分に運転することができます。
しかし、自動車をメンテナンスしていく上では、もう少し深くゴムパーツについて理解しておいて頂きたい。
特に、中古車ユーザーにとってこのゴムパーツのメンテナンスはとても重要ポイントになります。
ゴムパーツが劣化していると、エンジン性能や車内の静粛性、見た目の質感に大きな影響を与えるのです。
中古車を購入した際には、必ずゴムパーツの状態を見極め、メンテナンスしていきましょう。
1.中古車のゴムパーツの劣化に要注意
中古車を選ぶ際、年式や走行距離に意識が向きがちです。
しかし、見栄えや安全性能を大きく変化させるゴムパーツの状態にも注目しなければなりません。
自動車は基本的に屋外で乗り、屋外に保存するのが一般的です。
そのため、紫外線や雨水の影響、走行後の温度変化によってゴムパーツは激しく消耗します。
エンジン自体が発する熱によってもゴムの劣化が進むので、エンジンルーム内のゴムパーツは想像以上に劣化が進んでいるものです。
同じ年式の中古車でも、前所有者の乗車頻度やメンテナンス頻度によって、劣化具合が大きく違います。
以前のオーナーの保管状況を知ることも、もちろん知るすべがありません。
雨ざらしの青空駐車歴が長い場合、想像もしない場所までゴムパーツが劣化していると考えられます。
外から見えにくい場所、また意識しにくい場所のゴムパーツもしっかりメンテナンスすることが大切なのです。
2.交換必須のゴムパーツはどれ?
中古車を安全に長く乗り続けるために、必須メンテナンスポイントのゴムパーツを紹介します。
メンテナンスノートを確認しながら、要交換のゴムパーツを探していきましょう。
1.タイミングベルト
タイミングベルトは、走行距離10万km前後での交換が必須です。
カバーに覆われているので露出はしていません。
通常は専門業者に依頼して交換すべきものです。
タイミングベルトは、クランクシャフトの回転とカムシャフトの回転をつなぐもので、その間にウォーターポンプなどの重要パーツが存在しています。
ゴム製なので、劣化して切れてしまう可能性があるため、適切な時期での交換が必要です。
この手間を省くためにタイミングチェーンがありますが、私はあまりオススメはしません。
なぜなら、ゴムベルトこそ劣化しなくはなるものの、そこに付随するパーツの寿命はゴムベルト時と同じだからです。
メンテナンスフリーとされる弊害が必ずあります。
それを踏まえて、私はタイミングベルトを強くオススメします。
タイミングベルトの交換は、ゴムパーツ交換の中でも作業が大変なので工賃が高くなります。
若干エンジンを傾けるようにジャッキアップし、僅かなスペースで細かな調整をしていきます。
同時交換パーツもあり、ベルトのみのパーツ代では収まらないのも最終的な代金が高くなる要因です。
タイミングベルト交換にかかる費用は10万円前後と、定期メンテナンスとしてはかなりの高額です。
しかし、このパーツが切れてしまった場合、その自動車は使い物にならなくなります。
走行中に切れてしまった場合、即座にエンジンを停止しないとバルブをピストンが打ってしまい腰上アッセンブリ交換となるか、最悪の場合コンロッドにクラック(亀裂)が入りクランクシャフト周辺にもダメージを与える事態になってしまう可能性もあります。
決して修理不可能なものではありませんが、修復後に安心して乗り続けられるかどうかは難しいところです。
加速時の強く負荷がかかるときに切れやすいので、注意しておきましょう。
タイミングベルトがゴム製のため、自動車によって劣化状況が異なります。
駐車している場所や、走行頻度によって劣化の仕方が変わるので、一概に何万km・何年で切れるという判断ができません。
しかし、走行中に突然切れた場合そのまま廃車になるので、10万kmを目安に交換しておくのが得策です。
2.ラジエーターホース
ラジエーターホースもタイミングベルトと同様に、10万km前後での交換が必要です。
冷却水をエンジンとラジエーターで循環させるためのパーツです。
普段運転している中では意識することもないものですが、とても重要なパーツなので正しくメンテナンスしましょう。
ラジエーターホースが劣化すると、ゴムに亀裂が入り、その損傷部分から冷却水が漏れてしまう危険性があります。
冷却水が漏れ出てしまうことでエンジンがオーバーヒートを起こし、それによるエンジンブローで済めば症状は軽く、最悪の場合シリンダーにクラックが入り再起不能となります。
3.ブレーキホース
ブレーキホースは、ブレーキを掛けた際に加わる油圧を受け届けているパーツです。
このパーツは、常にたくさんのストレスに晒されています。
•油圧
•熱
•飛び石
エンジン内外からのストレスを受けやすいため、タイミングベルトやラジエーターホースに比べて、劣化も早いもの。
ゴムパーツの中でも特に劣化しやすいパーツですので、しっかり点検・交換しましょう。
外側から見て亀裂がなくても、内部の劣化の進行は進んでいる可能性があります。
走行距離や年数の目安に従って、正しく交換するのが得策です
5万km、もしくは4年経過した時点で交換すべきです。
4.エンジンマウント
エンジンマウントは、エンジンを車体に固定するパーツのことを指します。
エンジンマウント自体は金属ですが、ゴムブッシュというパーツを挟んで、エンジンの振動を吸収するものです。
交換目安は10万km・10年とされていますが、自動車の使用状況によって劣化具合が大きく異なります。
特に中古車の場合、歴代所有者のメンテナンス頻度や使用頻度によっては、思いもしないほど劣化が進んでいる可能性もあります。
仮にこのゴムブッシュがちぎれてしまった場合、エンジン振動や騒音が大きくなり、衝撃音がするといった症状が出ます。
また、ミッションケースとの接合部にストレスがかかり、最悪の場合ミッションケースにクラックが入りオイル漏れを発症するようになります。
エンジンは100kg前後もの重さがあるため、その衝撃は多大です。
エンジンが脱離する心配はありませんが、衝撃によってエンジン周辺のラジエーターなどにぶつかることが懸念されます。
劣化している場合、早めに交換しておきましょう。
5.ドアのウェザーストリップ
エンジン内部だけでなく、ドア周辺のゴムパッキン【ウェザーストリップ】にも注目しましょう。
ウェザーストリップの劣化は、中古車の見た目を大きく左右します。
新しいゴムは、色も濃く黒々していてツヤがあるもの。
ウェザーストリップが劣化していると、油分が抜け白く変色していきます。
最終的には硬化が始まり、触れただけで崩れ落ちてしまうようになるのです。
また、走行時の風切り音なども増加し、車内の静粛性も失われるのです。
しっかりと車内を密閉し、音やドアの開閉感覚を良くするためにも、ウェザーストリップの交換をオススメします。
6.トランクやランプ周りのゴムパッキン
意外と盲点ですが、ランプ周りにもゴムパッキンが入っています。
•ランプ
•トランク
•ボンネット
この辺りのゴムパッキンは、自動車内部への水の侵入を防ぐ役割があります。
パッキンがへたってくると、モノコックの奥に水が溜まったり、トランクが水没したりする恐れが。
また、ランプ周りは水が入り込むことで、電気がショートする可能性などもあります。
ドアのウェザーストリップと同じように、外観の質感にも影響します。
ゴムパッキンを交換するだけで、車の質感は大幅に若返るもの。
保護スプレーなどで磨く方法も良いと考えますが、可能であれば交換しておくべきです。
3.年式の古い車は、ゴムパーツの供給確認を!
中古車ユーザーが注意しておきたいのは、年式の古い車のゴムパーツの供給状況です。
国産車の場合、15年程度はゴムパーツの交換部品の供給が続きます。
しかし、20年を超えてくるとゴムパーツの供給が途絶えることも。
こだわりのある自動車、年式の古いプレミアのついた自動車に乗りたい場合、ゴムパーツの供給情報をつかむ必要があります。
現在供給がある状態であれば、ストック購入しておくのは賢い選択です。
年式の古い中古車は、ゴムパーツに限ることなく消耗品のストックをしておかなければ、いつデッドストックとなってしまうかわかりませんので、安心して長く乗り続けたいのであれば使用パーツのストックは習慣づけておくことをオススメします。
まとめ 中古車のゴムパーツ交換は、オーナーの身を守る!
エンジン内部のゴムパーツの劣化は、放置していると2度とエンジンがかからなくなることもあるほどに注意すべきメンテナンスポイントです。
自動車の構成パーツは、全てあなたや同乗者の命を乗せていることを覚えておいてください。
特にブレーキホースやラジエーターホースなどの重要パーツの劣化には要注意。
走行中の大事故につながる危険性があるため、念入りにメンテナンスをしておきましょう。
また、外観から見えやすいゴムパッキンを交換するだけで、自動車の見た目がグッと魅力的に蘇ります。
こだわりの中古車をより長く、安全に乗り続けるためにも、ゴムパーツの重要性に目を向けてみてください。
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