車のルームクリーニングの極意【フロア掃除編】元プロメカニックが教えます! | カーライフマガジン

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自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

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突然ですが、あなたはルームクリーニングにお金をかけていますか?
ご自身で作業するにしても、自動車ディーラーに頼むにしても、しっかりと自動車を綺麗にしておかなければ後々後悔することになります。

自動車に限らず、私達の生活の場は汚れてしまいます。
汚れれば掃除をするのは、生きる上で当然の行動だと私は考えています。

そして、自動車で最も汚れが溜まってしまうのがフロアです。

今回は、メカニック時代にイヤというほどやって来たルームクリーニングの最重要ポイント【フロア掃除】の極意をあなたにお届けしてみたいと思います。

1.フロアには危険がいっぱい

ずっと掃除もしないままの自動車は、どことなく異臭を放ったり、最悪の場合実際に穴が開きます
なぜなら、多くの場合自動車は土足で乗り降りするからです。

実際のところ、何が落ちているかわからないところを歩きまわって、そのまま乗り込むフロアが綺麗なわけがないのです。

ご存知だとは思いますが、靴には小石が噛みこんでいたり泥がついていたりと、思いもよらない汚れがたくさんついています。

しかし、それだけではありません。

雨の日には、濡れたままの靴がフロアを濡らします。 この水分がフロアマットを雑菌の温床へと導いてしまい、異臭を放つようになってしまうのと同時に、フロアマットの下にある鉄板を侵食してしまうのです。

この侵食によって、フロアに穴が開いてしまう自動車が存在します。

小石や泥汚れだけではありません。 時にはガラス片や鉄片を持ち込んでしまう可能性もあります。

お子様がケガをしてしまったり、ペットがケガをしてしまう可能性も大いにありうることなのです。

あなた自身がケガをしなかったとしても、大切なご家族に万が一がないとも限りませんので、しっかりと掃除をする必要があるのです。

2.フロア掃除に必要なアイテム

フロア掃除の基本は掃除機です。
隅から隅まで掃除機をかけることで、フロアからおよその小石やガラス片などの危険物を取り除くことができます。

しかし、決して完璧ではありません。

ここで必要となるのが【紙ガムテープ】です。
養生テープのようなものでも構いませんが、価格の面で都合の良い物を選びましょう。

このテープの使い道は、お察しの通りテープの粘着面による叩き出しです。
力強く叩くのではなく、あくまでも軽くフロアをまんべんなく叩くことで、フロアの奥に入り込んでいる意外なガラス片や鉄片を取り除くことができるのです。

そして、フロア汚れの一番の問題児が【ガム グミ】といったお菓子です。
一度付着するとなかなか取れない上に、放置すれば溶けてしまいどうにもならなくなってしまう厄介な汚れです。

気付いてすぐさま片付けられればよいのですが、子供が落としたものまではなかなか把握しきれるものではありません。

そんな厄介な汚れを退治するのにオススメなのが【パーツクリーナー】です。
自動車のメンテナンスに1本は持っておきたいケミカルアイテムですが、これがガムやグミに対する最高のアイテムになります。

あなたは、溶けたガムやグミがどのような形になるかご存知ですか?
ドロドロネバネバしたなんとも言えない状態になってしまうのです。

このような状態変化を引き起こすのが温度です。
熱のこもった車内で放置されて状態変化を起こしてしまったガムやグミは、ティッシュペーパーなどで取り去ろうとしてもうまくいきません

そこで、溶けたガムやグミにパーツクリーナーを集中噴射することで、半液状化してしまったものを再度固まらせることができるのです。

パーツクリーナーの主成分はヘキサンと呼ばれる炭化水素です。 一点集中で噴射することで、急速冷凍と同じ効果を生み出すことができます。

さらに、脱脂を目的としているアイテムなので、含まれている油分を飛ばすこともでき、脱臭にもつながります。

溶けたガムやグミは、繊維に絡みついてしまうとなかなか対処ができませんが、急速冷凍してしまうことで粉状にして取り去ることができるのです。

もちろん取り除いた後は、掃除機やテープで再度綺麗にしておくことが重要です。

あなたの大切な自動車が少しでも長く綺麗な状態を保つためには、かなり地味で根気の必要な作業が待ち構えているのです。

3.フロア掃除の決めポイント

フロア掃除をする上で最も大切で、絶対に忘れてはいけないことが1つだけあります。

それが【シート下の掃除】です。

単純に足元だけが綺麗になれば満足してしまうユーザーが多いです。 しかし、シートの下にもかなりの汚れが溜まっていることを忘れてはいけません。

とくに後部座席下は念入りに掃除する必要があるでしょう。

2シーターであれば当てはまりませんが、後部座席の下というのは汚れジャングルといっても過言ではありません。
多くの場合ベンチシートとなるため、わざわざシートを外さなければ掃除なんてできません。

つまり、とても風通しが悪い部分になるのです。

埃もゴミもたまり放題になるのがこの部分ですので、妙な喉への違和感などを覚える前にしっかりと掃除しておきたいところです。

下手をすると虫が巣食っていたりすることさえあるので、私はここの掃除もフロア掃除と共に強くオススメ致します。

4.まとめ.綺麗なフロアで快適な車内環境

フロア掃除は正直大変です。 中腰の姿勢で長時間暗くて狭い足元を覗きこむようにして行う作業です。

わざわざお金を払ってでも綺麗にしてもらおうと考えるのも納得できます。

しかし、どこまでいっても他人の持ち物ですので、徹底的に綺麗にできているのかと聞かれると自信はありません。
基本的に目に見える場所の掃除しか受けないので、上でご紹介した後部座席下の掃除など手を付けることがないからです。

もしそこまで作業をする必要があると【後部座席の脱着】という作業工賃が発生してくるのです。

あなたが本当にフロアを綺麗にしたいと考えるのであれば、ご自身で作業するしかないのです。
もしくは、ルームクリーニングの基本作業料に加えて、追加オプションを料金を支払って頼む必要があります。

正直なところ、ルームクリーニングはお金を支払ってまでしてもらうような作業ではありません。
確かに面倒くさい作業なのですが、ご自宅の掃除と何ら違いがない作業なのです。

元メカニックとしては、とても楽で割の良い作業なのでご自身で掃除することをオススメするのは良くないのかもしれませんが、あえて声を大にしてお伝えいたします。

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