新車購入時の諸費用って何が、いくらかかる? | カーライフマガジン

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自動車の見積もりを取ってみたら、車両の本体価格にいろいろな費用が追加されていて、思ってたよりも購入費用が高くなり購入をあきらめた。

こんな経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。

実は、自動車を購入するにはさまざまな税金や費用がかかります。

自動車の購入に関わる費用を詳しく知らずにそんなものかと思って払っていませんか?

自動車購入に関わる税金や費用というのは少し複雑になっていますので、自動車を購入するシミュレーションをしながら諸費用について説明して行きます。

■購入シミュレーションにあたってのモデルケース

自動車を新車で購入するときに必要な税金・諸費用について、具体的に理解できるよう、次にあげる2台の車について実際に見積の各項目を見ながら説明していきたいと思います。

・トヨタ プリウス Sツーリングセレクション(ハイブリッド車)
・トヨタ ハリアー ELEGANCE(ガソリン車)

■自動車本体の費用と税金

自動車本体の費用には普通の買い物と同じように消費税がかかります。

もちろんメーカーオプションやディーラーオプションについても同じように消費税がかかります。

トヨタでは、車両本体価格とメーカーオプションは税込み価格で表記されていますので消費税を意識しませんが、メーカーによっては税別表記担っていることもあります。

その場合は消費税がさらにかかってくることになります。

※車両本体見積額(今回はオプション類は無しで見積)

・プリウス

・ハリアー ¥2,880,000(消費税込み)

■消費税以外の税金と保険

自動車を購入する場合には、自動車本体にかかる税金のほかにも税金を支払う必要があります。

税金は「自動車税」「自動車取得税」「重量税」、保険金は「自賠責保険料」です。

◎自動車を所有している限り毎年かかる税金「自動車税」

「自動車税」は購入月から次の3月までの税額を月割りで支払うことになります。

4月に購入すると自動車税1年分支払う必要があり、購入月によっては安くなります。

この自動車税は、毎年4月1日時点で自動車を所有していると払う必要が生じます。

◎自動車購入時にかかる税金「自動車取得税」

「自動車取得税」は、自動車の購入時に1回だけかかる税金で、「取得価額」の3%が標準の税率になります。

「取得価額」は、車種とグレードなどの仕様、ホイール、オーディオ・ナビゲーション、エアロ等によってかわってきます。

「取得価額」の算出は、「自動車取得税の課税標準基準額および税額一覧表」の「基準額」という項目から算出できるのですが、目安として車両価格の90%程度と考えると良いでしょう。

実は、アルミホイールやエアロは、車が納車された後に購入した方が「自動車取得税」の課税対象にならないのでその分税金を節税できます。

「自動車取得税」にはエコカーの減税が適用され、燃費の達成基準によって、20%,40%,60%,80%の減税と、全額免除の5段階の優遇措置があります。

今回のモデル車種2台の場合、税額の優遇はプリウスが「自動車取得税」全額免除、ハリアーは40%優遇となります。

◎自動車の重量にかかる税金「自動車重量税」

「自動車重量税」は、購入から次の車検までの3年分の税金を一括納付となります。

以後車検ごとに次の車検までの税金を支払います。

自動車重量税は、車両重量500kgごとに年間2500円かかります。

エコカー減税が適用されると25%,50,75%の優遇または免税になります。

2台の税額の優遇はプリウスが「自動車重量税」全額免除、ハリアーは25%優遇となります。

◎自賠責保険料

自賠責保険料は、正式には「自動車損害賠償責任保険」と呼ばれます。

自動車に対して強制的にかけられる保険のことをいいます。

自賠責保険は、車検毎に保険料を支払うことになっており、新車購入時には3年分の保険料を支払うことになります。

もちろんご存じかと思いますが、事故を起こした際に自賠責保険によって支払われる補償金はほんのわずかです。

万が一、事故を起こした際の補償は自賠責保険だけはまったく足りないので、必ず任意保険にも加入されることをお勧めします

◎税金・保険料のまとめ

※自動車税は8月に購入したとして計算

・プリウス

 自動車税 19,700円

 自走車取得税 0円(65,700円を免除)

 重量税  0円(22,500円を免除)

 自賠責保険料 40,040円

税金・保険:59,740円

・ハリアー 

 自動車税 19,700円

 自走車取得税 43,200円(40% 28,800円を免除)

 重量税  22500円(25% 7,500円を免除)

 自賠責保険料 40,040円

税金・保険小計:125,440円

プリウスとハリアーでは燃費の達成基準が異なるために、税金の優遇によって支払額が倍も違うという結果になっています。

この差は結構大きいですね。

■リサイクル料

リサイクル料は、自動車を廃棄する際にかかるリサイクルのための費用を前払いする制度で、エアバッグやエアコンの数などによって自動車メーカーが個別に設定しています。

通常、6,000円から18,000円のリサイクル料と180円の情報管理料、380円の資金管理料を含みます。

・プリウス 11,480円

・ハリアー 12,550円

リサイクル料については、2台に大きな差はないようですね。

■諸費用(販売店による)

その他に、自動車を登録して納車するための諸費用がかかります。

具体的には以下のような物があり、全部で5万?6万程度の費用がかかります。

(トヨタのオンライン見積ではこの項目は65,817円として計上されています。

プリウスとハリアーで値段の違いはありません。)

・検査登録代行費用

・車庫証明手続き代行費用

・納車費用(納車整備費用)

・希望ナンバー申し込み代行費用

・下取り車手続き代行費用

◎検査登録代行費用

自動車の登録手続きを販売店があなたに変わって陸運局に出向いて車検証とナンバープレートの交付を受けるのを代行するための費用です。

相場では、1万5千円から3万円程度かかります。

自分で陸運局に出向いて登録を行えば、この費用はカット可能です。

◎希望ナンバー申し込み代行費用

希望ナンバーを申し込む際の代行費用です。

希望ナンバーを希望しない、もしくはご自分で陸運局に行き希望ナンバーの申請をするのであれば費用をカット可能です。

◎車庫証明手続き代行費用

車庫証明手続きを販売店があなたに代わって警察署に届ける際の費用です。

相場は、1万円から2万円程度です。

あなたが自分で警察署に出向いて届出を行えば、費用はかかりません(ただし、届け出に必要な印紙代(2,500円程度)は必要です)

値引き交渉の最後に、この費用を営業さんに無料でやって貰うように交渉してみるのも良いでしょう。

◎納車費用(納車整備費用)

あなたの家まで新車を納車するための手数料、もしくは納車前の点検整備にかかる費用として、請求されます。

5千円から1万5千円程度が相場ですが、こちらも値引き交渉でカットをお願いすると、カットしてくれる可能性があります(納車前整備も含むから無理ですと言われることもあります)
◎下取り車手続き代行費用

下取り車がある場合に、販売店が下取り車の名義変更、ナンバーの交換などを代行する費用です。

相場は5千円から1万5千円ですが、請求されることはあまりないようです。

見積書にこの項目があったら、サービスして貰うように交渉するのも良いかもしれません。

■税金はエコカー、諸経費は自分で手続きすれば、節約可能

車両本体にかかる費用をプリウスとハリアーで合計すると次のようになります。

・プリウス

    本体       2,628,327円(消費税込み)

・ハリアー

    本体        2,880,000円(消費税込み)

プリウスとハリアーは同じような価格ですが、車両以外にかかる費用が大きく違います。

車両本体以外にかかる費用で大きな割合を占めるのはやはり税金です。

エコカーを選択するとこの税金部分を大幅に節約することが可能なのがやはり魅力的です。

それ以外には、販売店の諸経費(手続き代行費用)については、自分で手続きを行うか、値引き交渉でカットを申し出れば、その部分は節約することが可能です。

税金面で見るとエコカーを購入するのがお得と言うことになるでしょう。

とはいえ、せっかく自動車を買うのだからそれにとらわれずに、是非好きな車を選んで頂きたいと思います。

その上で、税金や費用のことを知っていれば、きっとお得に車を購入することができるはずです。

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