【プロメカニックから見た話題のクルマ!】トヨタ プリウスPHVのメリット・デメリットを徹底比較!
PHV(プラグインハイブリッド)が話題になることが増えていますが、普通のハイブリッドと何が違うのかご存知ですか?
大きな差はバッテリー容量のキャパシティで、エンジンによる高頻度の充電がメインとなるか、充電設備による充電がメインになるかの違いです。
既に各社でエコカー競争が激化していますが、その中でもトヨタ プリウスPHVが個人的に気になっています。
ハイブリッドを超えたPHV(プラグインハイブリッド)。
位置付け的にはハイブリッドカーと電気自動車の間くらいです。
プリウスPHVをより良い自動車にしたいという思いから、トヨタは発売予定を半年延期させて作り上げたという逸話が語られています。
まさにトヨタの傑作といっても過言ではありません。
それほどまでに力を入れたトヨタ プリウスPHV。
その魅力は?また、どんな弱点を持っているのか。
プロメカニックとして感じるポイントをピックアップしてみました。
プリウスPHVの7つのメリット
何はともあれエコ!経済面に直結する動力源の価格差
低速走行時には基本的に電気を使用した走行になります。
そのため、ガソリン車のように常時燃料を燃やし続けなくて良いというエコな走りができるのです。
PHVはエコカーの看板を背負っている自動車。
今後更にシェア拡大を期待したいメリットです。
充電がグッと身近に!家庭用電源でも充電ができる手軽さ
【プラグイン】という言葉が頭についているPHV、この意味は家庭のコンセントにプラグを差し込んでバッテリーに充電できるということを指しています。
一般家庭にあるAC100Vのコンセントで充電可能なので、「あ、充電しとこ!」とスマホ感覚で車が充電できるわけです。
専用の充電スタンドにいかなければならなかったハイブリッドカーや電気自動車とは大きく進化した点なのです。
PHVの登場により電気自動車がグッと身近になったといえます。
車が電力供給減に!頼りになる非常用電源化自動車
非常時や屋外で電気が必要になった時、プリウスPHVから電気を供給できるところも代表的なメリットです。
家庭用と同じAC100Vの電源が用意されており、車で通常の家電が使用できます。
災害時に停電が起きても、車から電気を供給すればかなりの時間被災の不便さから逃れることができるのです。
ソーラーパネルでも充電可能!メーカーオプションにも用意されている別アプローチ充電方式
オプションにはなりますが、ルーフ部分にソーラーパネルを搭載して走りながら充電することも可能となっています。
もちろん、駐車している時でも充電することができ、駆動用バッテリーの電力として走行時だけでなくエアコンなどへの電力供給もできます。
自然の力を借りて充電できるのは便利ですね。
補助金でお得に購入!ハイコストをリーズナブルに変換できる制度充実
プリウスPHVは、購入時にかなりの経済サポートが用意されています。
➢エコカー減税
➢グリーン化特例
➢CEV補助金
これらの国からの補助金が充実しており、総額【354,600円】も優遇されることになります。
これはかなり嬉しい特典ではないでしょうか。
PHVは高そうというイメージがあるかもしれませんが、補助金を利用することで総合的には通常のハイブリッドの購入金額と差がなくなってしまうのです。
超気持ちいい走り!ハイパワーモーターがストレスフリーな走りを実現
ハイブリットのプリウスの走りも、モーターによってスムーズなものになっていました。
しかし、PHVはより軽快でストレスフリーな走行性能を魅せてくれます。
モーターパワーが上がり、瞬間加速が圧倒的に強い。
アクセルを踏み込むとスーっとスピードが上がるのが快感!
緩やかなカーブを描くエンジンのトルク曲線とは明らかに違い、モーターのトルク曲線は直線に近くなっています。
アクセルレスポンスの良いダイレクトでエレガントな走りを堪能できます。
驚愕の走行距離!ロングドライブでもへこたれないバッテリー残圧とモーターパワー
電気自動車やハイブリッドカー、電気のみで走る距離が従来の約2倍に伸びているのをご存知ですか?
その距離68.2km!
PHVが年々進化をして、重量比が数倍にもなる従来の2倍の容量を持つバッテリーを搭載しているにも関わらず、走行性能の低下を見せないほどのパワフルなモーターを採用する。
その上で航続距離を伸ばすことができているのは、トヨタの企業努力が現れている証拠です。
プリウスPHVの3つのデメリット
大家族には不向き 4人乗りであるがゆえの窮屈さ
プリウスPHVは4人乗り。
ファミリー層がゆったり旅行などに使おうとすると、若干窮屈感を覚えるレベルの室内です。
PHVは大容量バッテリーを搭載するため、居住性に難があるのは否めません。
ラゲッジスペースにもふんだんに余裕があるわけではないため、積載能力でも黄色信号が点ってしまいます。
充電に時間がかかる 大容量バッテリーの弱点
家庭用コンセントで充電が可能というのは大きなメリットなのですが、100V/6Aで充電するためには約14時間かかってしまうのは不便さを感じるポイントです。
(ただし、この時間は残量0からのフル充電時間となるため、実際には継ぎ足し充電になり、残電圧のパーセンテージによっても左右されるものではあります。)
業務用電源の200V・16Aに変更すれば約2時間20分でフル充電が可能ですが、200Vのコンセントは専用の工事が必要になってしまうので、その分コストがかかってしまいます。
価格が高い ハイスペックパーツのコスト高
電気系自動車の特徴となる価格面での不利。
単純に設定価格が高いということです。
大容量バッテリーのコストや重量がかさむので、ガソリン車に比べてどうしても車体価格が上がってしまうのです。
プリウスのハイブリッド車の場合273万~341万円なのに対し、PHVは更に高く332万~422万円が相場になっています。
ローグレードの比較でも約60万円もの差額が発生しています。
補助金制度があるにしろ、初期費用がかかるのはちょっと…
充電設備に車両価格にと、顕著にデメリットを感じるポイントです。
トヨタPHVはコスパ良し!
メリットとデメリットをそれぞれ見ていきましたが、どんな車であろうとデメリットは一長一短。
プリウスPHVの場合は総合的に見てメリットがデメリットをカバーできるレベルだと私は考えています。
PHVの一番いいところはなんといっても家庭用コンセントで充電が可能というところ。
急速充電設備のある役所や電気スタンドを利用することで、自宅での設備投資を度外視するなんて荒技も使えたりします。
意外と多くの充電設備が用意されている現代ならではの使い方です。
しかし、借家やマンションでは家庭での充電が難しいというポイントを忘れてはいけません。
その場合にはソーラーパネルでの充電が可能ですし、それこそ屋外充電設備を上手に活用していくべきです。
非常時の電力供給源になると思えば新しい資産としての付加価値は充分あります!
PHVが登場して車の進化がグッと早まった印象を受けます。
これまでは、人や物を乗せて運ぶということが車の役割でした。
❖走り心地
❖乗り心地
❖使い勝手
これら全てを最高状態で堪能することができるのが当たり前と思われている現代。
そんな車社会の最先端を走り続けているトヨタの傑作がこのプリウスPHVだといえるでしょう。
自動車が自動車としての価値を越えることを求められる時代、PHVという新たな可能性を持った自動車が既にここにあります。
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