冬本番前に身に着けたいウインタータイヤの基礎知識 | カーライフマガジン

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冬場に車の運転を妨げる、積雪や路面の凍結。

12月も半ばを過ぎると、スリップ事故のニュースを耳にする機会が増えますよね。

冬場のドライブを安全に楽しむためにも、ウインタータイヤへの履き替えは早めに行いたいところです。

ただ、「ウインタータイヤの種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」という方も多いことでしょう。

また、「タイヤの交換方法がわかならい」なんて方もいるのでは?

そこで本記事では、ウインタータイヤに関する基礎知識をまとめてご紹介します。

冬用タイヤの選び方や、簡単なタイヤの交換方法などを一気にお伝えしますので、ぜひチェックしてみてください。

■ウインタータイヤの基本を押さえよう

ウインタータイヤには、「スノータイヤ」や「スタッドレスタイヤ」、「スパイクタイヤ」といった種類があります。

ウインタータイヤとは、これら“冬場に履くタイヤ”の総称だと思ってください。

果たしてこれらのタイヤは、何がどう違うのでしょうか。

各ウインタータイヤの特徴を見ていきましょう。

スノータイヤは、トレッド面(地面に設置する部分)の凹凸を、夏用のタイヤよりも高くしたタイヤです。

雪の積もった道での走行に適していますが、アイスバーンでは滑りやすいという欠点をもっています。

スタッドレスタイヤは、現在最も一般的なウインタータイヤです。

夏用タイヤよりも柔らかいゴムで作られており、凍った路面から水分を吸収して高いグリップ力を発揮してくれます。

スパイクタイヤは、金属製の鋲(びょう)が埋め込まれたウインタータイヤです。

スノータイヤの欠点である、アイスバーンでの滑りやすさをカバーするために開発されました。

凍った路面でも高いグリップ力を発揮することが、スパイクタイヤ最大の特徴です。

ただ、鋲がアスファルトを削って粉塵公害を起こすことから、平成3年4月1日以降は全国のほとんどの地域で使用が禁止されています。

・スタッドレスタイヤを選ぼう

現在一般道で使用できるウインタータイヤは、スノータイヤとスタッドレスタイヤに限られます。

両者のうちでおすすめなのは、ずばりスタッドレスタイヤです。

スタッドレスタイヤは、スノータイヤとスパイクタイヤの欠点を補うために作られました。

現在も各タイヤメーカーが開発に力を入れており、近年のモデルは安全性だけでなく燃費性能も向上しています。

これからウインタータイヤを購入する方は、ぜひ性能の高い日本製のスタッドレスタイヤを選んでください。

日本製のスタッドレスタイヤは、日本の気候を考慮して作られています。

日本特有の雪の性質まで計算して、精密に作られているんですよ。

とはいえ、日本製のスタッドレスタイヤにも種類がたくさんありますよね。

もしタイヤ選びに迷ったら、以下3種類のいずれかをカー用品店で探してみてください。

・BRIDGESTONE・BLIZZAK VRX
・YOKOHAMA・ice GUARDS PLUS
・DUNLOP・WINTER MAXX

なお、スタッドレスタイヤはホイールとセットで購入することをおすすめします。

ホイールに装着された状態なら、自分で簡単に着脱できますよ。

■タイヤ交換にチャレンジしよう!

スタッドレスタイヤを手に入れたら、自力でのタイヤ交換にチャレンジしてみましょう。

自分でタイヤ交換できるようになれば、シーズンごとにかかる工賃を浮かすことができますよ。

自分でタイヤ交換を行うには、まず以下の道具をそろえる必要があります。

・油圧式ジャッキ
・クロスレンチ

安いものであれば、上記2点を合わせても5千円程度で購入できます。

カー用品店やネット通販で探してみてください。

…とここで、「車に最初から付いてる道具じゃだめなの?」という意見もありそうですね。

ハッキリ言っておきましょう。

車載のジャッキやレンチで行うタイヤ交換は、苦行以外の何者でもありません。

上記アイテムをそろえた場合と比べて、所要時間と労力が数倍になると考えてください。

休日にタイヤ交換で汗だくになることを思えば、5千円程度の出費は安いものです。

「タイヤ交換のついでにダイエットしたい」といった事情でもない限りは、上記2つのアイテムをそろえることをおすすめします。

・タイヤ交換を手早く行う手順

手順さえ守れば、タイヤ交換は手早く行えます。

油圧式ジャッキとクロスレンチをそろえたうえで、以下の手順で交換を実践してみてください。

1.車を平坦な場所に停め、サイドブレーキをかける
2.クロスレンチでホイールナットを少し緩める
3.ホイール1本分のナットが全て緩んだら、油圧式ジャッキをフレームの指定部分に当てる
4.ジャッキを操作し、タイヤが地面から離れる高さまでリフトアップする
5.タイヤを引き抜き、スタッドレスタイヤをはめる
6.ホイールナット4本を、対角線上に交互に仮締めしていく
7.仮締めが済んだら油圧式ジャッキを操作して車を降ろす
8.ホイールナットを対角線上に増し締めする

以上の手順で、タイヤ1本の交換は完了します。

作業に慣れれば、タイヤ1本あたり5分?10分程度で交換できるようになりますよ。

なお、上記手順には注意点があります。

順番に見ていきましょう。

まず、ごく基本的なことですが、ホイールナットは反時計回りで緩み、時計回りで締まります。

ホイールを外す際に、間違えて逆に締めないようにご注意ください。

次に、油圧式ジャッキは、必ずフレームのマークが入った部分に当ててください。

誤った部分に設置すると、フレームが歪んでしまう可能性があります。

最後に、ホイールナットの締め方について。

手順6と8に示したとおり、ホイールナットは対角線上に締めていきます。

ナットが4本ある場合は、十字を切るように順番に締めてください。

ホイールナットの締め付け過ぎにも、十分注意しましょう。

増し締めは、グッと1回押し込む程度で十分です。

力加減に不安がある場合は、トルクレンチを使用することをおすすめします。

■ウインタータイヤの保管方法

冬場が過ぎたら、ウインタータイヤを保管することになります。

タイヤを野ざらしにして放置すると、タイヤ寿命が大幅に縮んでしまうのでご注意ください。

以下の3点を守れば、シーズンオフ時のタイヤの劣化を最小限に抑えられますよ。

・風雨と直射日光を避ける
・オイルが付着する場所に置かない
・空気圧は下げて保管する

風や直射日光を浴びると、タイヤの劣化スピードが早まります。

できれば屋内、それが無理なら屋根のある場所でタイヤを保管しましょう。

たとえ屋内でも、オイルが付着する場所での保管はNGです。

油類はタイヤ劣化の原因となるので、タイヤからできるだけ遠ざけてください。

ホイールに着けた状態でタイヤを保管する際は、必ずある程度空気圧を下げておきましょう。

規定値の3分の2程度まで下げておけば、タイヤにかかる負担が軽くなります。

・おすすめ保管方法

本記事の最後に、ウインタータイヤのおすすめ保管方法をご紹介しておきましょう。

用意するものは、ダンボールとすのこ、大きなビニール袋の3つです。

保管手順を見てみましょう。

1.すのこ、ダンボール、タイヤ(横向き)の順番に重ねる
2.続いてダンボール、タイヤの順で交互に重ねていく
3.本数分のダンボールとタイヤを積んだら、上からビニール袋をかぶせる
4.空気が通るように、ビニール袋にいくつか穴を開ける

以上の方法で、未使用時のタイヤの劣化を抑えることができます。

ぜひ実践してみてください。

■まとめ

ウインタータイヤの性能は、日々進化しています。

日本製のきちんとしたタイヤを履くことで、冬場の走りの安全性は大きく向上することでしょう。

ただし、過信は禁物です。

路面が凍結している際は、スピードを落として慎重に運転してください。

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