運転免許証を取得する際、教官の口から出てくる「自動車は便利である反面、扱い方を誤ると凶器にもなり得る」という内容が今も脳裏にこびりついているライターnonoです。
昨今、ニュースなどで取り上げられる煽り運転が蔓延していることが悲しく思えて仕方ありません。
多くの人が煽られた経験が一度はあるといいます。
もしかしたらあなたも…?
なぜ、一歩間違えば殺人にも繋がる煽り運転をしてしまうのか?
煽り運転をされた時の恐怖感は、受けた側のみが知る恐ろしさです。
今回は
【煽り運転をされた時どう対処すべきなのか 何に気を付ければいいのか】
について考えていきたいと思います。
1.なぜ人は煽り運転をしてしまうのか
煽り運転と聞いて何を連想しますか?
□怖い
□危ない
□違反者
など、悪いイメージばかりではないでしょうか?
それでも増加の一途を辿る要因は、ストレス社会が影響しているのではないかと私は考えています。
現代の日本では、何かしらのストレスに晒されながら生活している人がほとんど。
個人レベルでの若者のクルマ離れはありますが、自動車総供給率が減ることはありません。
自動車を運転することができる人は18歳以上の運転免許証保有者 老若男女を問わずという半端ではない人数にのぼります。
それぞれがその時々にあった悩みやストレスを抱えているのは当然です。
その不安や苛立ちを運転にぶつけてしまうドライバーも少なからず存在しているのが、世の中で煽り運転が横行してしまっている原因の1つになっているのではないかと考えます。
そして、煽り運転をする人にはいくつかの特徴があります。
客観的に見れば異常行動である煽り運転も、煽っている本人からすると
- どうして前の車、もっとスピードを出さないんだ!
- こんな奴、煽らないとわからない!
- さっさと避けてくれ!
煽り運転をしている時には、自己の正当化に徹してしまうのです。
車を運転するときにはたくさんのストレスが生じます。
□目視
□確認
□判断
と、様々な気配りが必要とされる運転には、心理的・身体的な負担が煽り運転を促すことに繋がってしまうのです。
他人の責任にして自分を正当化する気持ちが過度になると煽りの行為はどんどん過激になっていきます。
そして、最後にはカーチェイス並みの激化した煽り運転が行われ、取り返しのつかない結果を招いてしまうことも…。
2.煽り運転に対して自分なりの対処法を見つけよう
2017年、煽り運転による死亡事故が発生したことは記憶に新しい事案です。
高速道路で煽られた挙句、走行車線上に停車させられたところを大型トラックに追突されるという信じられない事故が起きてしまいました。
ニュースで取り上げられていた映像、亡くなった夫婦やその家族の計り知れない恐怖は想像をはるかに超えるものだったでしょう。
この事件以降社会問題にもなった煽り運転に対し、交通違反による点数累積がない場合でも最長180日間の免許停止ができる道交法の規定を適用し、悪質な危険運転を防止するように全国の警察へ指示されました。
道交法では、自動車での危険行為て罪を犯した運転者に加え、薬物使用者など著しく運転に支障をきたすものには危険性帯有者として罰則が科せられます。
- 後続からの追い上げ
- 急な割り込み
- 蛇行運転
- 幅寄せ
などドライバーの恐怖を煽り交通トラブルから傷害、脅迫、器物破損などに至った場合は危険性帯有者として扱かわれ罰則を受けることになるのです。
私自身も煽り運転を受けた経験があります。
子供を駅まで送って行った帰りのことです。
ルームミラーで後方を確認すると、運転者の表情まで判別できる程の至近距離に自動車が!
一気に恐怖に陥れられましたが「ここで無理に曲がると事故になる!」と右折の矢印信号が出るまで待ちました。
そして、曲がった瞬間から幅寄せ、蛇行運転、アクセルふかしが始まったのです。
狭い道でしたが、的確な判断でなんとか横に寄せ、煽られた恐怖から解放されました。
この恐怖体験を皮切りに煽り運転の対処方法を編み出しました。
煽られていることに早く気付くためにも周囲に目を配る
自分自身が煽られていることに一早く気付くことができれば、車線を譲るなど素早い対応が可能となります。
煽り運転をする人は必要以上に先を急いでいる人が多いです。
特に通勤時や夕方の帰宅の時間帯。
普段煽り運転をしないような人でも、知らず知らずのうちに煽っていることがあります。
ただ前だけ見ているのではなく、ルームミラーやサイドミラー、目視など周囲に目を配ることを忘れず、もし自分が煽られていると感じたら道を譲ることに徹しましょう。
サイドミラーを確認して、明らかに後続車の前輪が確認できない距離はかなり接近されているので注意しましょう。
また、後続車のアクセル音に強弱があることを感じた時は更に注意!
アクセル音の強弱は恐怖心を煽りますが、焦らず停車する場所を探しながら制限速度で走行しましょう。
仮にその状態で接触事故を起こされたとしても、あなた自身には何の非もありません。
堂々とした態度で、心穏やかに対応しておきましょう。
心を落ち着かせて常に的確な判断をしよう
煽られていると確信した時、煽られている側は激しく動揺します。
運転中の動揺は、自動車を凶器に変えてしまう恐れがあることを覚えておきましょう。
煽られている状態から早く逃げたい。
そんな気持ちが、見切り発進や進路妨害などの二次災害につながる行動を引き起こしてしまうのです。
ただし、こんな行動を取ってしまうのはあなたのせいではありません。
自分の命を守ろうとする反射行動、これは人として生きている以上仕方がない正常な反応です。
しかし、煽られたあなたが事故を起こしては元も子もありません。
もし煽られた場合を想定しておくことも大切です。常に走行車線を走る習慣をつけて
おく、必要以上の追い越しをしないなど交通マナーを守って運転しましょう。
煽られていることに対し反撃しない
ドライバーは多少の差があるとはいえ、誰しも何かしらのストレスを抱えているものです。
煽り運転は絶対にやってはいけない行為です。
あなたがその挑発行為に乗ってしまったとしましょう。
その瞬間、あなた自身も煽り運転をするドライバー同様に【危険行為】を犯してしまう恐れがあることを理解しておいてください。
煽られていることに気付いた場合
- 距離を離してやろう
- 安全な場所でさっさと道を譲ろう
どちらの感情で運転をするかによって事故やトラブルに繋がる確立は全く違ってきます。
この判断力の正しさがドライバーには欠かせません。
もちろんこの場合、あなた自身が冷静に対処することができれば、導き出される答えは
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になるのはお分かりでしょう。
いつでもクールに、スマートな運転を心掛けてください。
いざというときのためにドライブレコーダーをつけよう
最近、交通トラブルが社会現象となっている煽り運転は、当事者にしか分からない多くのトラブルが潜んでいます。
これが即時解決に繋がらない原因の1つであると考えています。
煽り運転をしている方は自分が悪いことをしている感覚がないため、煽られる方が悪いと詰め寄っては危険運転を繰り返します。
危険運転の決定的な証拠を残しておくためにも、1日も早いドライブレコーダーの設置をオススメします。
ドライブレコーダーの性能は年々良くなっています。
気の小さいと自覚している人にはトラブル回避の為にも早急にドライブレコーダーを設置することをご検討ください。
まとめ 煽り運転と認識して素早い対処を心がけよう
煽り運転=危険行為、これは明らかな事実です。
誰もが穏やかな気持ちをもって運転することができるのであれば、これまでに起こってきた悲しい事故は大幅に減っていたでしょう。
煽り運転を減らすために必要なのは、ドライバーの穏やかな心と余裕だと私は考えています。
少なくともこれを読んでいるあなたは、余裕のある穏やかな運転を心がけてくださいね。
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