2016年に6年ぶりにフルモデルチェンジが行われた日産のセレナは、国内初となる自動運転技術「プロパイロット」を搭載していることで話題となりました。
発売後、順調に売上を伸ばしているセレナですが、ライバル車種であるトヨタのノア、ヴォクシーにビッグマイナーチェンジが行われ、ミドルクラスミニバンの競争がさらに加熱しています。
今回は、日産セレナの魅力やライバル車との比較をしながら、セレナの評価をチェックしていきたいと思います。
■日産セレナの魅力とは?モデルチェンジによる3つのポイント
セレナは長い間ミドルクラスミニバン販売台数トップを守っていた日産の主力車種の1つです。
しかし、最近ではトヨタのヴォクシーにクラストップの座を奪われてしまうだけでなく、他のライバル車種にまで差を広げられる状況でした。
そんな中で行われたフルモデルチェンジで、セレナは見事にクラスクラストップの座を取り戻します。
ここからは、フルモデルチェンジによって新たに追加されたポイントを中心にセレナの魅力を紹介していきます。
1.プロパイロット
セレナのフルモデルチェンジの目玉として追加された機能がプロパイロットです。
プロパイロットとは、高速道路の同一車線において、車の加減速とステアリングの制御を車が行ってくれる技術で、国産車では初となる「レベル2」の自動運転技術です。
これまでも運転をサポートしてくれる技術は日本でもありましたが、低速時ではステアリングの制御を行えるものはありませんでした。
セレナで搭載されたプロパイロットは、前方に車両がいれば50km/h以下のスピードでもステアリングの制御が可能となったことで、渋滞時でも車のコントロールを自動で行ってくれるようになりました。
ただし、注意が必要な点もあります。
プロパイロットは自動運転技術と呼ばれていますが、ドライバーがハンドルに手を添えて、自身でも前方を確認しておく必要があるので、あくまでも運転を支援してくれる“半”自動運転技術であるということを認識しておく必要があります。
2.ドアの使いやすさがさらにUP!
今回のモデルチェンジでは、ドアの利便性が格段に良くなったことも特徴です。
まずはリヤゲートに採用された「デュアルバックドア」では、バックドアを上半分だけでも開閉できるようになったことで、狭いスペースでも荷物の出し入れが可能になりました。
また、スライドドアでは「ハンズフリーオートスライドドア」が採用されています。 鍵を持った状態でスライドドアの下にあるセンサーに足先を近づけると、自動でドアを開けてくれます。
手を一切使わなくて良いので、荷物で両手が塞がっていてもドアを空けることができて非常に便利です。