【後編】日産残価設定プランの上手な使い方とは?現金購入とどちらがお得か徹底検証 | カーライフマガジン

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自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

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前編では残価設定プランを上手に利用するための意外な方法をご紹介しましたが、後編では実際にどれぐらいお得なのか、現金で一括購入した場合と比較していきたいと思います。

■10年乗り続けた場合と5年で乗り換え続けた場合を徹底比較!

多くの人が車を購入した場合、できるだけ長く乗り続けた方がお得だと考えていると思います。
前編では短いスパンで乗り換えることのメリットもお伝えしましたが、車を長く乗り続けた場合と比べて、お得なのかどうなのかが気になっている方もいることでしょう。

そこで、ここからは現金で購入した車を10年間乗り続けた場合と、残価設定プランを利用して5年で乗り換え続けた場合を比較して、どのような差があるのか徹底検証していきたいと思います。

比較する車はどちらも同じ300万円の車です。 一方は300万円の車を現金で一括購入して10年間乗り続けます。

もう一方は300万円の車を残価設定プランで5年間乗り、5年経ったところで、同じ300万円の車に同じように残価設定プランで乗り換えたとします。

残価設定プランでの購入方法は前編でご紹介した方法と同じです。 300万円の車に対して、5年の残価設定プランで頭金を150万円用意します。 残価設定プランを利用した場合の残価は毎回120万円で、どちらも1.9%特別低金利のキャンペーンを適応した場合で考えていきます。

上記の条件で残価設定プランを組んだ場合、月々の支払い額は6000円と想定します。

■10年間に支払った車の購入代金を比較!

上の条件で比較してみると、10年間で準備する現金はどちらも300万円です。
残価設定プランを利用して5年で乗り換えた場合は150万円を2回に分けて用意するので、一度に準備する金額としての負担は少ないとも言えます。

しかし残価設定プランで購入した場合には月々の支払いとして6000円かかります。 2台分の月々の支払いを合わせると、10年間でトータル72万円です。 つまり、10年間で見た車の購入費用は、現金で購入した場合よりも残価設定プランの方が72万円多く払う必要があります。

この72万円には車2台分の利息も含まれています。

■実は維持費がこんなにも違う?

次にそれぞれの維持費について比較してみましょう。 10年間乗り続ける場合、購入してから3・5・7・9年目の4回車検を受ける必要があります。 一方で、5年で乗り換えた場合は、それぞれの車で初回の車検を受けるだけで済むので10年間で2回車検を受けるだけで済みます。 車検一度の金額を10万円だと考えると、5年で乗り換えれば20万円の節約になります。

実際には年数が増えるほど車検代は高くなることが多いのでもっと節約になる場合が多いです。

タイヤはきちんと管理していたとしても少なくとも5年程度で交換するほうが良いと言われています。 そのため10年間乗り続けると最低でも1回はタイヤを替える必要があります。 タイヤ1本1万円程度なので4本全て替えると4万円です。

残価設定プランの場合は、タイヤを替えるタイミングで新しい車に乗り換えればタイヤ交換の費用がかからないので4万円の節約になります。

次に燃費について比較してみましょう。 どちらも最初に購入した車は12km/Lの燃費の車だとします。 月々の走行距離はどちらも1000キロです。 ガソリンはレギュラーガソリンが120円/Lとして計算します。

残価設定プランの場合は5年目で17km/Lの燃費の車に乗り換えたとします。

現金で購入したケースは10年間でガソリン代が120万円です。 残価設定プランを利用したケースは、最初の5年間のガソリン代が60万円、後半の5年間のガソリン代が42万円の合計で102万円です。

つまり5年で乗り換えた場合はガソリン代が10年間で18万円節約できます。

5年で車を乗り換えた場合のそれぞれの節約できた金額を合計すると 車検代20万円+タイヤ代4万円+ガソリン代18万円=42万円

つまり5年で乗り換えることで維持費を42万円節約することができます。

■10年間の車に関する出費はそんなに変わらない?

5年で乗り換えた場合、10年同じ車に乗り続けるよりも42万年の維持費を節約することができます。 さらに残価設定プランには修理保証がそれぞれの車に10万円の保証がついていたとします。 維持費の節約できた金額とそれぞれの修理保証を加えると 42万円+10万円+10万円=62万円

つまり現金で購入したケースよりも62万円お得になるわけです。

残価設定プランを利用して5年で乗り換えた場合、現金で購入したケースよりも72万円多く購入費用がかかっているので、上のお得になった金額を合わせて計算すると 72万円-62万円=10万円

つまり10年間の車に関わる出費は、現金で購入したケースと残価設定プランのケースでは10万円しか変わらないことになります。

実際は残価設定プランのケースでは2台目の残価120万円が残っていますが、5年で乗り換え続けた場合、残価を支払う必要はありません。 一方で現金で購入したケースでは10年目に車を買い替えたとしたらどうでしょうか?

その場合、上記の条件では走行距離が12万kmということになるので下取り金額はほとんどつかないでしょう。

これまでの比較は分かりやすいものだけで比較しましたが、10年間乗り続けていた場合、故障などのトラブルが起きやすくなります。
そういったメンテナンス代も含めると実際は残価設定プランを利用して5年で乗り換え続けた方が10年間でのトータルの出費が安くなることもあり得るかもしれません。

■本当に残価設定プランでこんなことができるの?

上記の残価設定プランを利用したケースでは、特別低金利のキャンペーンを利用し、残価の設定も車両代金の40%という高めの金額が設定されています。
そのため全ての車種で残価設定プランを利用したからといって同じような結果になるとは限りません。

しかし、実際に不可能なプランというわけではありません。
日産のセレナやエクストレイルは現在1.9%特別低金利のキャンペーンを行っていますし、どちらも残価の設定が5年のプランで車両代金の40%ほどです。

エクストレイルは現行のモデルになるにあたって、燃費が14km/Lから20km/Lまで向上しています。
このように今回の比較は極端な理想論というわけでは決してありません。

多くの人が車は現金で購入して動かなくなるまで乗り潰す方法が一番安く乗れると思っています。
しかし、キャンペーンや車種によっては残価設定プランを利用することで同程度の出費で、新しい車に乗り続けることもできるのです。

■残価設定プランは新しい車の乗り方を提案するプラン

残価設定プランには確かに色々と条件がついていて、ややこしいと感じてしまう人もいるかもしれません。 結局はメーカーやディーラーが儲けるための仕組みで、残価設定プランを利用することで消費者は損してしまうと思っている人も多いと思います。

実際に残価設定プランに合わない人が利用した場合、利息を多く払ってしまったり、他の購入方法と比べて損をしてしまうケースがあるのも事実です。

しかし、残価設定プランの本来の目的は消費者からお金をより多く取ろうというものではなく、3~5年の早い周期で車を乗り換えてもらおうというものです。
これまで1台の車を長く乗ることが普通だったところを、早い周期で乗り換えることにはたくさんのメリットがあるということを知ってもらうためのツールが残価設定プランなわけです。

3~5年で乗り換えることが普通になればメーカーは車の販売台数が増えますし、消費者は新しい車で快適に過ごすことができるのでwin-winの関係だと言えるでしょう。 残価設定プランは条件に合う人が上手に利用すれば、本当に魅力的なプランです。

車の乗り換えを検討している人は、ぜひ今回の記事を参考にして、新しい車の乗り方にチャレンジしてみてはどうでしょうか?

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