【プロ直伝!自分でできる車のDIY補修】擦り傷対策のタッチペンを自在に操るコツ | カーライフマガジン

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自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

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自動車やバイクに乗っていると思いもしない所でキズを付けてしまう事があります。

バックで駐車する時や飛び石など、その傷を見た瞬間本当に残念な気持ちになります。

修理業者に任せれば綺麗にキズを修復してくれますが、専門技術料というのは高額な費用を求められてしまうものです。

だからといって自分で修理するのは難しそう…

結局、渋々板金修理に出すのが一般的な対処になっています。

しかし、蓋を開けてみれば実際そんなに難しい作業ではありません。

カーショップでよく見かけるタッチペンでも、擦り傷程度なら簡単に修復できます。

 •タッチペンの使い方  •ちょっとしたキズを補修する方法

 •タッチペンを使った応用テクニック

この3つを駆使して、DIYでキズを修復できるようになりましょう。

1.タッチペンってどんな時に使うもの?

そもそも自動車やバイクの塗装は、錆びやすい鉄板を錆から守るために施します。

様々なカラーバリエーションで見た目に彩を添える目的も持ちますが、根本的な作用としては防蝕効果を狙ったものです。

手入れが行き届いていない自動車がところどころサビを浮かせた状態で走っているのをよく見かけますが、それは過去に付いたキズをいつまでも放置しているから。

一見何の問題もないように見えるボディでも、見る人が見ればどの程度侵食されているかは一目で分かります。

一方、何年も乗っているにも関わらず自動車がピカピカなのは、できてしまったキズを修復するなどしっかりとしたメンテナンスを怠っていないからです。

鉄板はかなりデリケート。

キズを補修しないままでいると、錆が鉄板と塗装の間で進行して大変な事になります。

長年自動車に乗っていれば1つや2つキズは付くもの。

そのキズを放置して、ボディ環境を悪化させるのは得策ではありません。

ササっとキズを補修する事で、いつまでも綺麗な自動車に乗る事ができます。

2.タッチペンの使い方

タッチペンは大きなキズには不向きですが、大掛かりな作業を必要としない小さなキズにはかなり重宝するアイテムです。

 •筆タイプ
 •ペンタイプ

車のダッシュボード等に忍ばせておけば、万が一の時に役立ちます。

愛車のカラーに合わせて、タッチペンも色を合わせて購入してください。

愛車のボディカラーNo.は、エンジンルーム内やドア部分にシールやプレートとして記載されています。

筆タイプは、キズの上からサッとひと塗りするだけでキズを目立たなくカバーしてくれます。

タッチペンの筆は、そのまま塗ると使いにくくヨレたりして見栄えが悪くなるのです。

直接塗る場合は、あらかじめ筆先をやや斜めにカットしておくと綺麗に塗れます。

ペンタイプの場合も同様の使い方です。

異なる点といえば、ペン先が細いものと太いものが存在することで、キズの状態や大きさによって使い分ける事が可能です。

3.ちょっとしたキズをタッチペンで補修する方法

タッチペンさえあれば、キズを一瞬にして目立たなくさせられます。

 1.水またはアルコールを含ませた綺麗なタオルで、キズ部分の汚れ等を優しく拭き取る

不要な汚れや油分を取り除く事で、塗りムラを回避してしっかりとタッチペンの塗料を密着させる事が可能です。

塗りムラや、後に研磨作業をする場合に必要な下準備です。

 2.タッチペン本体をよく振る
 3.小皿に少量取り出して(または筆先に取って)濃度を確認する

塗料が濃すぎるようであれば、薄め液を使用して塗料の濃度を薄めましょう。

 4.問題なければタッチペンの筆先に、塗料を少量取ってキズの溝を埋め込む様に塗っていく

塗る際はあらかじめキズに沿ってマスキングテープを貼っておきましょう。

万が一塗料がはみ出ても、ボディに塗料が付かないようにする為です。

 5.タッチペンで筆を滑らせるというより、ポンポンと軽く叩く様に塗っていく  6.塗料を乾燥させて、塗料を再度重ね塗りして行くのを3回くらい行う  7.塗料の方がやや盛り上がるくらい塗り重ねて行く

 8.ある程度乾いたらマスキングテープを剥がして、塗料が完全に乾くまで放置

大体1週間くらい自然乾燥するのがベストです。

乾くと多少へこむので、丁度キズの真上辺りを中心に塗って行くと綺麗に仕上がります。

4.タッチペンと小物を使った応用テクニック

タッチペンを自在に操れる人は、立派なDIY職人です。

手軽に使えてちょっとしたキズなら自分で簡単に修理を可能にしてくれます。

しかし、ただ塗るだけでは使い方としては甘いのです。

タッチペンにある工夫をするだけで、タッチペンとしての役割を広げるテクニックを紹介します。

•爪楊枝で塗りムラを回避!

より綺麗にキズを修復していきたいのであれば、爪楊枝を使ってください。

付属の筆は塗るとムラが出てしまう事が多く、どんなに丁寧に塗っても綺麗に塗る事ができません。

そこで綺麗にムラなく塗る方法として、爪楊枝がとても便利です。

爪楊枝1本あれば先端が細く、小さいキズや筆が通らない場所に塗装する事が可能になります。

ムラなく塗れて細部まで綺麗な仕上がりを実現できます。

特に引っ掛けた様なキズには重宝するアイテムです。

タッチペンを使う多くの人は、1度塗ってそこで終わりにする事が多いです。

1度塗っただけでは乾いた時にキズ跡が浮き出てきて、結果見栄えの悪い状態になってしまいます。

擦り傷を綺麗に修復するためには、塗って乾かす作業を繰り返す必要があります。

何層にも塗る事で、塗装に厚みが出てより自然な状態になるのです。

•消しゴムとタッチペンの両刀遣い!

タッチペンを使う前にキズを確認しましょう。

その際に錆があった場合はしっかりと錆を除去するのが鉄則です。

そこで便利なアイテムがサビ落とし消しゴム

使い方は普通の消しゴムを使う感覚と同じで、錆部分を擦るだけです。

タッチペンを使うくらいのキズならサビ落とし消しゴムがあれば落とせます。

錆があまりにも頑固で除去しきれない場合は、錆止めペイントを使って錆びの進行を阻止して補修の下塗り剤として使いましょう。

消しゴムと錆止めペイントのどちらを使えば良いか迷った場合は自分で判断せず、用品店やディーラーに相談しましょう。

•塗ってから塗料を削るとより良い仕上がりに

タッチペンで補修を行うも、そのまま塗って終わる人が多い傾向にあります。

そのままでもキズが目立たないだけマシではありますが、多少盛り上がった塗料を平らに削っていく作業を行えば、より良い見た目になります。

 1.再度キズに沿ってマスキングテープを数枚重ねて厚みを出しながら貼って行き、   だいたい3~5枚重ねがベストです。  2.1000番の耐水性のあるサンドペーパーを濡らして、盛り上がっている部分の塗料を削って行き、   徐々にテープの量を少なくして最期の1枚になるまで削る  3.コンパウンドの細目で平らになるまで磨く  4.力を入れ過ぎず、キュッキュッと音が出るまで優しく磨いていきます。  5.コンパウンドの極細で同じように磨いていく

 6.乾いてきたら液体のコンパウンドで更に磨く

乾いてきたら20分乾燥させて、再度液体コンパウンドを塗ってください。

キズが目立たないと感じたら完了です。

まとめ 今の時代DIYが当たり前!

修理業者に頼むと綺麗な仕上がりになって返って来るのは当たり前。  

タッチペンの値段は、定番色で600円です。

特注色でも1,000円程ですので、これにサンドペーパーやマスキングテープを追加したとしてもトータル2,000円くらいで収まります。

今どき自動車の修復もDIYの時代

キズの修復だけで業者に頼んでしまうと、作業代加えて手間賃も発生。

材料を少ししか使わないのに、全てキズに使ったような値段が請求されます。

その点自分で直せばまたキズが付いた時に使いまわしが可能。

時間は乾燥の工程を入れると1週間と掛かりますが、キズが目立たなくなるだけなら約1時間弱で完成します。

自動車を大切に長く乗っていきたいと考えているのであれば、業者に頼むより自分で元通りに修復する方法をマスターしておきましょう。

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