インターネットの登場で、個人でもクルマの転売ができる時代になりました。
中には、日本車を海外へ送り込むことで利益を挙げている転売ヤーも存在します。
しかし、転売は方法を間違えると利益を出すことが難しい世界です。
上手な転売の仕方・カー転売ヤーとしてワンランク上の取引方法について書いてみようと思います。
また、日本車が海外で人気になっている理由についても触れていきます。
1.日本車は国内だけではなく海外でも需要がある
海外で日本車の需要がある理由は大きく3つあります。
❏乗用車の質が良い
日本車は海外乗用車と比べて、質が良いといわれています。
•電装パーツの故障が少ない
•細部が壊れにくい
など、アメリカを中心とした外国人から比較的高い評価を受けているのです。
ただし、国によっては日本の自動車に対して悪いイメージを持たれている場合もありますので、取引先の国の選択には気をつけてください。
❏燃費が良い
外車よりも燃費が良いという理由で、日本車を購入する外国人もいます。
少しでもガソリン代を節約したいと思っている人に日本車は大変人気です。
ガソリン価格が跳ね上がっている国では、日本車需要が非常に高くなっているのです。
❏高値で買い取ってもらえる確率がある
外国人からの日本車人気が高い分、外国製の自動車と比べて高値で買い取ってもらえる機会が増えます。
実際に海外での転売で大きな利益を上げている転売ヤーは、一度に大量購入した上で自動車として転売するほか、パーツ単位での転売も行なっています。
点火不良などの小さな故障であれば、自ら修理をするのが世界的な常識です。
日本の様に車検制度が存在する国ばかりではありません。
そのため、ボルト1本からでも転売できるのが日本車が転売に有効活用できる理由です。
ただし、日本車の人気があるといっても車種・自動車の状況によって買取価格は変わりますのでご注意ください。
2.転売時に気をつけること
日本車を転売する場合に、気をつけることがあります。
その中でも、とくに抑えていただきたい4つの注意点を紹介します。
❏転売時のタイミングに気をつける
転売するタイミングで売却価格は変わります。
単純にいうと、転売先の需要が供給を上回る場合は価格が上がりやすく、逆に供給が需要を上回る場合は価格が下がりやすいということです。
転売時期を少しずらすだけで、数万円単位で価格が変わります。
ただし、国内乗用車に関するネガティブなニュース(例・リコールなど)が流れると、大暴落する恐れもある為ご注意ください。
❏名義変更をする
自動車を転売するときは、必ず名義変更をしましょう。
名義変更を行わなかった場合、自動車譲渡後に自動車税が発生したり事故を起こした時に責任を問われたりする恐れもあるからです。
名義変更を行う時は下記の書類が必要です。
•車検証 •譲渡証明書 •印鑑証明書 •住民票・戸籍謄本(車検証と印鑑証明書の内容に相違がある場合)
•委任状(自動車の所有者以外が手続きを行う場合)
❏契約書を締結する
転売後のトラブルに巻き込まれないように契約書を締結するのも大事なメソッドです。
契約書の作成時は、行政書士などの専門家に頼むとスムーズにことを運べます。
契約書に盛り込む内容は、転売者のビジネススタイルによって異なりますので覚えておきましょう。
❏確定申告をする
日本車を転売した場合、例外こそありますが基本的には確定申告が必要になります。
確定申告とは、納税額を決定する為に行う手続きです。
確定申告を行わなかった場合、延滞税や重加算税が発生する恐れもあります。
副業で転売を行なった場合も同様です。
もし、自身で確定申告を行えない場合は税務署に業務委託できますので検討してみてください。
3.日本車の転売パターンは2つ
日本車には転売パターンが大きく2つあるので見てみましょう。
❏車両販売
車両を丸々転売するパターンです。
日本車の転売といえば、このパターンをイメージする人も多いかと思います。
車両を丸々転売する場合は、下記の3つを意識しましょう。
1.中古車販売店へ売る場合は「一括見積もりサイト」を使う
個人ではなく、中古車販売店へ転売する場合は「一括見積もりサイト」を使ってみてください。
一括見積もりサイトとは、サイト内に登録してある中古車販売店の見積もり価格を提示するサービスのこと。
転売者側が各販売店へ連絡する必要がない為、時間短縮につながります。
2.車両の見栄えを良くしてから売る
車体に付いた泥跳ねや汚れを拭き取るだけで、高く買ってもらえるケースもあります。
車両がキレイになっただけで買取価格が数万円上昇することもあります。
ワックスを塗って、車体のツヤを出すのも1つの手です。
しかし、車両の見栄えをよくする為にお金をかけすぎると、売却時に損失を被る恐れもある為気をつけましょう。
3.ある程度のメンテナンスを行っておく
転売に向けて車体のメンテナンスを日頃から行っておくことも大事です。
メンテナンスされていない車体の場合、買い手が付かなかったり売却価格が下がる恐れもあります。
車検やカー用品店・ガソリンスタンドでの最低限の点検はした方が良いでしょう。
❏パーツ販売
もう1つのパターンはパーツの転売です。
動かない日本車でも、二次利用できるパーツはあります。
最近では、自動車のパーツのみを仕入れてから転売する人もいます。
とくに、純正パーツは高額で売れやすいです。
アルミホイールなど、高価で売れるパーツがないかチェックしてみてください。
4.日本車のパーツはどうやって売ればよいの?
乗用車を丸々1台買ってくれる場所はありそうだけど「パーツを買ってくれる場所はないのでは?」と疑問がある人もいるでしょう。
しかし、パーツを転売できる場所はあります。
最後に、パーツの転売で活用できる場所を3ヶ所紹介します。
❏廃車買取業者
廃車買取業者は、主に廃車や事故車など乗用車としての価値がなくなった自動車を買い取る業者です。
パーツごとで転売するのが面倒な方には使い勝手が良いでしょう。
なお、廃車買取業者を選ぶ時は下記のことに注意してください。
•業者ごとの買取価格を比較する
業者ごとの買取価格は異なります。
前述でも紹介しましたが【一括見積もりサイト】を使うと、高価で買い取る業者を見つけやすいです。
ただし、サイトによって比較できる業者は異なりますのでご注意ください。
•買取時の費用が、かからないか確認する
業者のなかには、買取時の費用がかかるケースもあります。
売却手数料やレッカー代などの費用が発生する恐れもある為、買取価格が高くても手元に残る金額が少ない場合もあります。
悪質な場合は、公式サイト内に手数料を載せていないケースもあります。
インターネット上の口コミなどを参考にして評判が良い業者か確認するのも1つの方法です。
❏インターネット通販サイト
インターネット通販サイトでの転売も可能です。
転売するパーツの画像と転売価格などを設定すると、通販サイトで転売もできます。
売上金額によってポイントが付く通販サイトもあります。
ただし、通販サイトでの販売手数料は異なりますのでチェックしてください。
❏インターネットオークション
インターネットオークションでパーツを売る人もいます。
オークションの場合、買取額が決まっていない為、高値で売れる可能性もあります。
しかし、落札額が小さくなると利益は減ります。
カー用品店や通販サイトでほとんど販売しておらず、かつ値上がりしやすい製品をインターネットオークションに出品すると利幅を大きく取れる可能性が高いと考えます。
まとめ どの転売方法が合うか考えるのをお忘れなく!
各転売方法には、メリットとデメリットがあります。
自身にとってメリットが大きい転売方法を選ばないと、値崩れを起こす為注意が必要です。
収益額を大きくする為に、どうやって転売すべきか考えてから行動しましょう。
一例になりますが、私が利用してきた転売先は
•中国 •中東 •アフリカ •オーストラリア
の4ヶ国。
どの国も多くの砂に覆われた場所です。
熱にも湿気にも乾燥にも強い日本車の需要がとても高い国でした。
その際に商材にしていた車種は
•ジムニー •ランドクルーザー
•パジェロ
の3車種で、いかにもオフローダーなものでした。
その頃は軽自動車であるジムニーは多く出回りませんでしたが、口コミが広がり「小さなオフローダー」としてアフリカ圏では一定数の数字が出ていました。
売り込むポイントを絞って転売先を選ぶのも重要と知っておきましょう。
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