自動車ローンの審査に通るためにチェックしたいポイントやテクニックまとめ | カーライフマガジン

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自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

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自動車の購入を検討するときに、ローンを組むという人も多いと思います。
そんなときに1番の心配が、ローンの審査に通るかどうかではないでしょうか?

審査が通らなければ、自動車の購入自体が困難になってしまうこともありえます。
せっかく車を購入する決心がついたのに、ローンの審査に通らなかったために諦めるのはもったいないですよね。

今回は自動車ローンに通るためのポイントを元ディーラー営業マンがお伝えしたいと思います。

自動車ローンの審査で見られている支払い能力とは?

ローンの審査では、主に「支払い能力」があるかどうかをチェックされています。
支払い能力では、単純に年収が多いかどうかを見ているのではなく、様々な情報から借り入れたお金を返済することが可能かどうかを判断しています。

それでは、どのような情報をチェックされているのか見てみましょう。

支払い能力でチェックされている主なポイントは以下の3つです。

・年収 ・職業

・現在の借り入れ状況

年収

まず、年収ですが多いほど審査に有利なのはもちろんですが、年収が200万円を超えないという人は審査に通らない可能性があります。

基本的には年収に関する確かなボーダーラインがあるわけではないのですが、金融機関によっては、申し込みの条件として一定の年収以上であることを求められることがあります。

職業

どのように収入を得ているかも重要なポイントです。
特に雇用形態では、いかに安定した収入が見込めるかをチェックされています。

そのため、契約社員や派遣社員といった非正規雇用よりも正社員である方が審査に有利になります。
アルバイトは収入が安定しているかという点で、他の雇用形態よりも非常に不利なので、その時点で審査に通らないケースもあるようです。

注意しなければいけない点が、どれだけ年収が多くても、個人事業主や自営業の場合だと審査に不利になってしまうことがあります
特に投資やネットビジネスでの収入の割合が多いと充分な収入があったとしても審査に通らないケースがあります。

勤続年数が長いほど、安定した収入が見込めると判断されるので、正社員だったとしても勤続年数が1年未満だと審査に不利になってしまうことがあるので、こちらも要注意です。

逆に非正規雇用の人でも長く勤めている場合は、支払い能力を高く認められるケースもあります。

現在の借り入れ状況

大手企業の正社員で充分な収入があれば、必ず審査に通るわけではありません。
支払い能力では、どのように収入を得ているか以外にも、どれぐらい債務を抱えているかもチェックされています
すでに多額の借り入れをしている場合、年収が高くても支払いが難しくなってしまう可能性があるからです。

借り入れとしてチェックされている内容は、ローンやキャッシングだけでなく、携帯電話本体の分割払いや奨学金の返済なども含まれている場合があります。
そのため自分が思っているよりも多くの借り入れをしているケースがほとんどです。

年収に対して、借入額の合計や1年間でどれぐらいの額を返済に充てられているのかをチェックされています。
申し込まれた自動車ローンも含めて、年収の40%を超える額が返済に使われる計算になると審査に通ることが困難なケースがほとんどです。

アナタの信用情報は大丈夫?

ローンの審査では、支払い能力とは別に信用情報に問題がないかもチェックされています。
これまでに他の借り入れに対して返済が滞っていたりすると、そういった情報は信用情報として記録が残されています。

特に長期間の延滞や、自己破産を始めようとする債務整理、返済に問題があったために強制的に契約を解除されるといったいわゆる「金融事故」があった場合は、ほとんどのケースで審査に通りません

信用情報には金融事故のような情報だけでなく、たった1日遅れただけだったとしても、しっかりと記録に残っています。
数日程度の延滞は2・3回程度であれば問題ないケースもありますが、度々そういった延滞を繰り返している場合は審査に影響します。

携帯電話の支払いや、クレジットカードの支払い期日を把握していないという人は要注意です。
催促状のようなものが送られてきていなくても、知らず知らずのうちに延滞を繰り返してしまっているケースがあります。

支払い期日に引き落としが確認できなくても、すぐに催促状が送られるわけでなく、数日後に再び引き落としが行われる場合があります。
支払い期日を把握できていないと、引き落としの口座に入金するタイミングがズレていて毎月数日の延滞を繰り返している可能性があります。

このような記録はずっと残っているわけではなく、基本的には5年経つと信用情報から記録が消えるので、過去に延滞や契約の強制解約をされている経験があると必ず審査に通らないわけではありません。

申し込むローンは極力絞り込む

ローンの審査は数を撃てば当たるかといえば、そういうものではありません。
とにかく低い金利でローンを組みたいからと、ダメ元で複数のローンに申し込もうすると、かえって審査に不利になってしまうこともあります。

実はローンの申し込み自体も情報として記録されており、審査に通らなかった場合、それも記録に残ってしまいます

そのため、通る可能性の低いローンに複数申し込んでいると、その後に申し込むローンの審査にまで悪影響を与えてしまう場合があります。
そうなってしまうと、本来通っていた可能性があったローンまで審査に落ちてしまう可能性が出てきてしまいます。

ローンの審査は、申し込んでみないと分からないところもありますが、だからといって安易に複数のローンに申し込んではいけません。
情報を集めて自分に合ったローンを見つけることが、大事です。

もし審査に不安があるなら・・・

ここまでは、主にローンの審査基準について解説してきましたがいかがだったでしょうか?
もしかすると読んでいて不安になってしまった人もいるかもしれません。

しかし、安心してください。

ここからは、あなたに合ったローンの見つけ方や、審査に通りやすくするためのテクニックを紹介していきます。

もしここまで読んで審査に不安がある人は、ここから先も読んでみてください。

事前に審査基準を確認しておく

まずはローンを申し込む前にチェックしておきたいポイントですが、さきほど紹介した審査基準に自分を照らし合わせてみてください。

審査に通りやすくするためには、自分に合ったローンを選ぶことが大事ですが、そのためには自分が審査基準をどれほど満たしているかを把握しておく必要があります。
そうすることで、通る可能性の低いローンに間違えて申し込んでしまう事態を防ぐこともできます。

上記で解説している支払い能力についての説明をよく読んで、自分にどれくらい支払い能力を認めてもらえるのか確認してみましょう。

特に自分が現在どれくらい借り入れをしているかをチェックしておくことが重要です。

借り入れとして見逃しがちなポイントは、奨学金や携帯電話の割賦払い以外にも、クレジットカードで分割やリボ払いにしているものも借り入れとして判断されることがあるので、トータルでどれくらいの借り入れがあるのか確認しておきましょう。

また、申し込む前に自分の信用情報をチェックしておくことも重要です。
これまでの返済でまったく遅延などの問題を起こしていないと思っていても、前編でも紹介したように思わぬところで信用情報に記録が残っていることがあります。

信用情報機関に情報の開示を求めれば1000円程で自分の信用情報を確かめることができます。
無料という訳にはいきませんが、審査情報で問題がある場合は審査に通ることが難しくなってしまうので、念のためにチェックしておくことをおすすめします。

銀行の自動車ローンとディーラーローンの選択は?

自動車を購入するためにローンを組む場合、銀行かディーラーでローンを組むケースが大半だと思います。
銀行でローンを組むメリットは金利の低さですが、審査が厳しいというデメリットがあります。
信用情報に問題がなく、支払い能力が充分であれば銀行での自動車ローンはおすすめです。

一方で、審査基準を確認していく中で、不安がある人ならディーラーローンの方がおすすめです。
ディーラーローンは銀行に比べて審査に通りやすい傾向にあるので、支払い能力にいくつか不安な点があったとしても審査に通る場合があります。
アルバイトや個人事業主といった銀行の審査に通りにくい人でも、ある程度の継続的な収入が認められれば審査に通る可能性は十分にあります。

ただし、ディーラーローンでも信用情報に金融事故のような問題がある場合は、審査に通ることは極めて困難なので注意が必要です。

もし金融事故を起こしていたら?

もし金融事故の記録が残っている場合は、ローンの審査に通ることは限りなく困難です。 ただし、その場合も金融事故をいつ起こしているのかちゃんと確認しておきましょう。

金融事故を起こしても、一定の期間が経てば記録が消えるので、もうすぐ記録が消えるのであれば、ローンの申し込みのタイミングを遅らせることで審査に通る可能性もあります。

注意点は一定の期間が経ったことで、信用情報から金融事故の記録が消えたとしても審査の不利になるケースがあることです。 金融事故の記録がある限り新たな借り入れは難しいので、それ以降の記録は基本的に残りません。 その状態で金融事故の記録が消えると、信用情報には何も記録がない状態になります。

審査のときに信用情報に記録が全くないと、以前に金融事故を起こしたのではないかと予想されるので、審査に不利になってしまうことがあります

このように信用情報から金融事故の記録が消えたからといって審査に通るとは限らないので注意してください。

審査を通りやすくするための4つのテクニック

審査は支払い能力と過去の信用情報を基に判断されるので、車の購入を検討しだしてから対策をとることが難しいのも事実です。
しかし、ちょっとしたポイントを抑えることで、審査を通りやすくすることは可能です。

今回ご紹介するテクニックは以下の4つです。

・借入額を減らす ・返済期間を伸ばす ・借り入れ数を減らす

・早めに申し込みの準備に取り掛かる

借入額を減らす工夫をする

借入額が大きくなるほど審査は厳しくなる傾向にあります。 そのため、少しでも審査を通りやすくするためには借入額を減らす必要があります。

よく使われる方法が頭金を増やすことで借入額を減らす方法です。

下取りがある場合は、下取り価格を上げてもらえないか交渉してみましょう。
下取り価格が上がれば、その分車両本体価格が下がることになるので、借入額を減らすことにつながります。

返済期間を伸ばす

実は返済期間をできるだけ伸ばすことで審査に通りやすくすることができます。
1年間の返済額の合計が年収の35~40%程度になっていると、支払い能力に問題があるとみなされて審査に通りにくくなってしまいます。

もし自動車購入のために5年のローンを組むと、年収の40%近くを返済に充てることになってしまう場合、申し込んでいる金融サービスによっては審査に通らない可能性があります。
そんなときは、返済期間を7年や10年に伸ばすことが可能であれば、年間の返済額を減らすことで審査に通る可能性があります。

ただし、ローンの金利が高い場合は返済期間を伸ばしてしまうと利息が膨れ上がってしまい、最終的な支払い総額が大幅に増えてしまう可能性があります。

そのため、5年以上の長期のローンを組む場合は低金利な銀行の自動車ローンを選ぶか、ディーラーローンの場合はキャンペーンなどで特別な金利で申し込めるチャンスを狙って利息が増えすぎないように工夫をしましょう。

借り入れ数を減らす

すでに複数の借り入れをしている場合、返済能力が不安視されやすいので審査に通りにくくなってしまいます。
キャッシングやカードローンなども借り入れとみなされるので、返済しきれるものは早めに完済してしまいましょう。

キャッシングやカードローンは契約しているだけでも借り入れ数にカウントされてしまうケースもあるようなので、使わないのであれば解約しておくと良いでしょう。

複数のカードローンやキャッシングを利用している人は、審査に落ちてしまうケースが多いです。
少しでも審査に通る確率を上げたいのであれば、借り入れを一本化することをおすすめします。
同じ借入総額であれば、借り入れ数が少ないほうが支払い能力としての評価は高くなるからです。

ただし、一本化の仕方に失敗すると前よりも利息を多く払うはめになってしまうこともあるので、しっかり情報を集めてから行うか、金融事情に詳しく信頼できる人に相談してみると良いでしょう。

早めに申し込みの準備に取り掛かる

商談が進んで車の購入を決心してから、やっとローンの申し込みについて考え出すという人も多いのではないでしょうか?

しかし、そうなってしまうと上で紹介したようなテクニックを使うことができません。 もう車を買う気になっているのに、ローンの審査に通らなかったために購入を諦めてしまうのは非常に残念だと思います。

どうしても新しい車が必要な場合は、再びゼロからプランを考え直さなければいけなくなってしまうかもしれません。

そういった事態を防ぐためにも、車の購入が気になりだしたら、早めにローンの準備に取り掛かるようにしてみてください。
そうすることで、審査に通りやすくするためのテクニックを使いやすく、審査に通る可能性を最大限に上げることが可能です。

まずは自分の信用情報をチェックしてみましょう。
もし問題がある場合は、そもそもローンでの購入が難しいかもしれないので、購入できる車が限られてきてしまいます。

ただし信用情報に問題があったとしても、少し待てば記録が消える場合は、記録がなくなるのを待ってローンを申し込めるようにタイミングを工夫することもできます。

審査に不安があっても諦めないで!

審査に不安があると、一か八かでローンの申し込みをするか、ローン自体を検討しないかのどちらかになりがちです。 一か八かで申し込みをしても、結局審査に落ちてしまったという人は少なくありません。

一度審査に落ちてしまうとローンの申し込みをするのが怖くなってしまい、結局ローンを諦めてしまう人が大勢います。

審査に不安がありながら一か八かでローンを申し込んでしまったり、ローンを諦めてしまう前に、まずは一度自分の支払い能力と信用情報を確認してみてください。 細かい審査基準が分からなくとも、重要なポイントをチェックすることで、ある程度、自分が審査に通りそうかどうかを予測することは可能です。

自分の支払い能力について把握できれば、審査の不利になりそうなポイントを事前に対策することもできます。

ちょっとした工夫でローンの審査が通ることもあるので、何も対策せずに審査を受けるのは非常ににもったいないです。
自動車ローンを検討している人で審査に不安がある場合は、ぜひ今回の記事を参考にしながら自分に合ったローンを探してみてください。

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