エアバックなどが作動するような交通事故において事故前後の車両の映像記録などで保存する装置の事です。
過去、交通事故などが発生した場合、現場検証（ブレーキ痕、車両の破損部品の分布、当事者・目撃者の証言など）で事故状況を推測することしかできなかったが、ドライブレコーダーの登場で、映像記録や速度、ブレーキ状況などを客観的に分析する事が可能になり、事故処理の迅速化に繋がっている。
日本では、バス、タクシー、運送業界など、業務用車両から普及が進んでおり、事故発生率の低下が報告されています。
また、ドライブレコーダーを取り付ける事によって安全運転への心理作用に繋がっている事もあるようです。
事故捜査においても２０００年代後半より、証拠としてドライブレコーダーの映像を取り扱うケースが増えており、警察庁によると『事故状況に争いがある場合、ドライブレコーダーの提出を求めたり、取り押さえる事もある』としています。
また、一般社会へのドライブレコーダーの普及により、交通事故を装った詐欺（保険金詐欺・当り屋など）の犯罪摘発、事故と詐欺の明確化、加害、被害の明確化、証言の不一致の証明、不審者の情報提供など交通事故のみならず、犯罪抑止効果へ繋がるとされています。
社会的には走る監視カメラとして重要な役割を持っています。
監視カメラと言うと印象が悪いかもしれませんが、自分を守る為の記録になったり、悪質な犯罪を記録したりとアナタのドライブレコーダーの記録で解決できる問題がたくさんあるという事です。
ドライブレコーダーの種類
近年は様々な種類のドライブレコダーが販売されていますので簡単に紹介していきます。
常時録画型
常に録画をするタイプで大容量が求められるため高価なものが多かったのですが、近年は大容量メモリーも安くなっているので手に入りやすくなりました。
常時録画なので小さな事故も逃しませんし、目の前で事故があった場合に証拠として使える事もあります。
衝撃感知型（トリガータイプ）
衝撃があったときのみ録画をするタイプで、事故や急発進、急ブレーキなどを感知して録画をします。
衝撃に関係なく撮影できる録画ボタンが付いている機種もあります。
運転中に目の前の景色を写真に収めたい！でも運転中！そんなときに便利な嬉しい機能ですね。
常時録画+衝撃感知タイプ
常時録画をしていながら、衝撃を感知した場合の映像を別フォルダで保存するハイブリッドタイプです。
大事な場面を間違って消去してしまうのを防いだり、場面を検索するときも使いやすいです。
多機能型（オールインワンタイプ）
ドライブレコーダー以外に、カーナビ・ワンセグ・レーダー探知などが一緒になったタイプです。
オールインワンですからダッシュボードもスッキリしますし、別々でそろえるよりもお得になる場合が多いです。
