自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」
最近では、グランピングなど新しい形のアウトドアが注目され始めています。 そんなアウトドアをより楽しむために必要なものが、“車”です。
今回は、アウトドアを満喫するための車選びのポイントや、おしゃれキャンプにぴったりの車を紹介していきたいと思います。
アウトドアに最適な車選びの5つのポイント
アウトドアを満喫できる車選びの大事なポイントは次の5つです。
1.乗車スペースと収納力の両立 2.悪路での走行性能 3.シートにこだわる 4.運転支援システムが装備されている
5.車中泊に対応
1.乗車スペースと収納力の両立
アウトドアで重視される車内空間の広さですが、大事なポイントは乗車スペースを確保しながらたくさんの荷物を積めることができるかどうかです。
キャンプを始め、アウトドアでは家族や友人と一緒に楽しむという人が多いと思います。
アウトドアには、たくさんの荷物はつきものですが、人数が増えればそれだけ荷物も増えていきます。
そのためアウトドアに求められる車内空間の広さとは、「大人数が快適に乗車できる」ことと「たくさんの荷物を積める」ことの両立です。
SUVやミニバンのような広い車内空間を確保できる車か、ルーフキャリアを取り付けられる車種だと、乗車スペースと収納力の両立をしやすいのでおすすめです。
2.悪路での走行性能
アウトドアでは、舗装されていない道路や雪道などの悪路を運転しなければいけない機会が増えてきます。
4WDの車種であればオフロードでも安定した走行が可能になるので、アウトドアに行くならぜひ4WDの車を選びたいところです。
3.シートにこだわる
アウトドアに出かける場合、長距離ドライブになるケースが多いです。
長いドライブを快適に過ごすためには、運転席はもちろんのこと、後部座席のシートにもこだわりたいですよね。
シートの座り心地だけでなく、多彩なシートアレンジが可能であれば乗車スペースと収納力の両立もしやすくなります。
また、シートが防水仕様になっていれば、汚れやすいアウトドアでも気にせずに使いやすいのでおすすめです。
4.運転支援システムが装備されている
長距離ドライブを快適に過ごすために大事なもう1つのポイントが運転支援システムです。
先行車に合わせてスピードを自動で制御してくれるクルーズコントロールや、車線を逸脱しないようにハンドルをコントロールしてくれる機能があると、長旅でもストレスなくドライブすることができるはずです。
また、慣れない長距離ドライブは疲れやすく、普段よりも事故のリスクも高くなってしまうので、自動ブレーキシステムなど安全装備も充実していると、さらに安心です。
5.車中泊に対応
手軽にアウトドアを楽しみたいという人には、車中泊がおすすめです。
キャンプのためにテントを準備するのは、お金もかかるし、組み立てるのも一苦労です。
そんなときに、シートをフルフラットにして車中泊もできる車があれば、簡単にアウトドアを楽しめます。
車中泊をしながら、普段なら行かないような遠いところまで車で旅をするのもおすすめです。
時間をかけた分、目的地に到着したときの達成感が倍増すること間違い無しです。
車中泊用のマットや寝袋を利用すれば、より快適に車中泊を楽しむことができるので、ぜひチャレンジしてみてください。
アウトドアを最大限に満喫できる人気国産車5選
ここからはアウトドアに最適な8車種を紹介していきたいと思います。
まずは10車種のうち国産車のおすすめ5車種を紹介していきます。
1:トヨタ ランドクルーザー
世界中で高い人気を誇るランドクルーザーはアウトドアにぴったりの車です。
悪路の走破性に優れ、ラダーフレームによる耐久性の高さから、どのような場面でも走れる日本の正統派SUVの代表的な車種です。
高級車としても人気のランドクルーザーは、車内の快適さも抜群です。
2:日産 エクストレイル
日産の主力車種の1つであるエクストレイルの魅力は、なんといっても自動運転技術「プロパイロット」です。
プロパイロットを搭載したことでロングドライブをより快適に過ごせるようになりました。
また防水仕様のシートや足を近づけるだけで自動でバックドアが開閉する「リモコンオートバックドア」など、使い勝手の良さも魅力です。
3:三菱 デリカD5
大人数で乗れることが魅力のミニバンの中でもアウトドア向きな車が三菱のデリカD5です。 SUVに負けない走行性能の高さは、他のミニバンにはないデリカD5だけの魅力です。
小物の収納スペースも豊富で、家族皆でアウトドアを満喫するのにおすすめの車種です。
4:トヨタ ハイエース
本格的にアウトドアを楽しみたいという人やワンランク上の車中泊を味わいたいという人には、トヨタのハイエースをカスタマイズしてオリジナルのキャンピングカーに仕上げるのもおすすめです。
ハイエースには、改造を前提としたキャンパー専用の特装車があり、改造用のオプションも豊富です。
特装車をベース車両にしてテーブルや2段ベッドを配置するなど、自分好みに車内をデザインすることが可能です。
5:ダイハツ ウェイク
アウトドアを楽しみたいけども、気軽に街乗りでも使いたいという人にはウェイクがおすすめです。
「ドデカク使おう!」がキャッチコピーのダイハツのウェイクは、軽自動車でありながら乗車スペースと収納力を両立させた車です。
アウトドア向けのオプションも豊富で、最大限に荷物を積めるように工夫がされています。
軽自動車最大の車内空間と多彩なシートアレンジを組み合わせることで、街乗りからアウトドアまで幅広いシーンで活躍してくれます。
おしゃれキャンプにおすすめな人気外車3選
最近では、アウトドアもおしゃれに楽しむのがトレンドです。 そこでおすすめなのが国産車とはまた違ったデザインが魅力の外車です。
おすすめ8車種のうち残りの3車種は、おしゃれキャンプをより楽しめる人気の外車を紹介していきたいと思います。
6:フォルクスワーゲン タイプⅡ
フォルクスワーゲンのタイプⅡ、通称ワーゲンバスは、世界中に愛好家のいる車のひとつです。
タイプⅡの中でも第一世代となるT1は、ツートンカラーが特徴のレトロな外観が魅力で、1967年にドイツでの製造が終了しているにもかかわらず、未だに根強い人気があります。
状態の良い中古車を見つけることは大変ですが、オシャレなワーゲンバスでキャンプに行けば、ぐっと雰囲気がアップすること間違いなしです。
7:ルノー カングー
フランスでは商用車としても使われているカングーは実用性抜群でありながらフランス車らしいデザインでおしゃれキャンプにぴったりです。
フランス車の特徴である柔らかいシートや足回りの良さは、快適なロングドライブを実現します。
カングーを運転すればハイトワゴンにありがちな乗り心地の悪さはきっと感じられないでしょう。
ルノーのカングーは、毎年様々な限定車が発売されるので、とにかく個性的な車が好きという人にもおすすめです。
8:ジープ ラングラー
アウトドアの本場アメリカのキャンパーだけでなく日本でも人気の高いジープのラングラー。
アウトドアの代名詞とも言えるジープは圧倒的なパワーが最大の魅力ですが、ラングラーはその中でもオフロードに特化した車です。
「あらゆる自然に挑む、伝説の冒険者」というキャッチコピーに相応しい、まさにアウトドアのためにあるような車です。
ワンタッチでフラットにできる後部座席や、車内に排水栓が付いていて車内を丸ごと水洗いができる「ウォッシュアウトインテリア」など使い勝手も非常に良いです。
ラングラーに乗ってキャンプ場に来れば、きっと他のキャンパーから憧れの眼差しで見られることでしょう。
おすすめ車種でアウトドアをもっと楽しく!
国産車と外車を合わせたアウトドアに最適な8車種を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
今回紹介した車は、自然と休日に外出したくなる魅力たっぷりの車ばかりです。
アウトドアが趣味という人や、これからアウトドアを始めたいという人は、ぜひ今回の記事を参考にしながら自分だけのアウトドアカーを手に入れてみてください。
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