新車価格帯 | 118万~232万円 | おすすめグレード | U |
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JC08モード燃費 | 34.4km/L(1.5Lハイブリッド) 25.0km/L(1.3L)
21.6~24.0km/L(1.0L) |
エコカー減税 | 免税対象 |
排気量 | 0.996~1.496cc | 車両重量 | 1110kg(1.5Lハイブリッド) 1010kg(1.3L)
970kg(1.0L) |
最高出力 | 54kW(74PS)4,800r.p.m(1.5Lハイブリッド) 73kW(99PS)6,000r.p.m(1.3L)
51kW(69PS)6,000r.p.m(1.0L) |
最大トルク | 111N・m(11.3kgf・m)3,600~4,400r.p.m(1.5Lハイブリッド) 121N・m(12.3kgf・m)4,400r.p.m(1.3L)
92N・m(9.4kgf・m)4,300r.p.m(1.0L) |
月間販売台数 | 6,433台( 2017年9月) | リセールバリュー |
ヴィッツは、トヨタが製造・販売しているコンパクトカーで、一世を風靡したスターレットの後継車として開発されました。
この車の登場は、日本のコンパクトカー市場に大きな影響を与えたうえに、日本の小型車のイメージを変えた存在として有名ですよね。
1997年に東京モーターショーに参考出品され、1999年1月に日本国内で発売されました。
同年中にオーストラリアや欧州でも発売になり、2002年4月には累計販売台数50万台突破記念の特別仕様車「F/U Dパッケージ Bealtifulセレクション」が発売されたのです。
2005年には目標月間販売台数を1万台とし、同年2月に2代目が発売されました。
2代目からは北米でも展開を開始されたのです。
2005年12月一部改良され、ディスチャージヘッドランプが「RS」以外のグレードでもメーカーオプションで装備可能に。
その他にもヘッドライトのマニュアルレベライザー(ディスチャージヘッドランプ搭載車はオートレベリング機能)が追加、1.5「X」には標準装備となり、装備が充実されました。
2007年8月マイナーチェンジされ、全グレードにカーテンシールドおよびサイドエアバッグが標準装備され、フロントフェイス・リアまわりのデザインが変更(RS以外)。
そしてターンランプ付ドアミラーなどが装備され、デザインの変更がより強調されています。
その他、「RS」は1.5L・CVT車に7速シフトモードに加えてパドルシフト機能を採用し、リヤシートの形状変更に加えてオートエアコンを装備されました。
この時のヴィッツは、デザイン変更を期に1.3L車も追加設定されたのです。
また、1.5「X」を廃止し、「U」を1.0L車・1.5L車に拡大設定するとともに、「I’ll」は1.0L車から1.5L車に変更し導入されました。
今までの電波時計を廃止し、車内時計は通常のデジタル時計となり、インテリアなども改良されています。
2008年に「F」グレードをベースとした、スマートエントリー&スタートシステムなどの様々な機能を搭載した、特別仕様車「F Limited」が発売されました。
2008年9月にマイナーチェンジされ、「RS」および他グレードの一部改良を実施。
「RS」ではヘッドランプのレンズ形状を変更し、「U」・「F」のフロント部分が共通となり、バンパーのデザインを変更されたのです。
他グレードでは、樹脂ホイールキャップのデザインが変更となり、「B」にも「F」と共通の樹脂ホイールキャップを採用しました。
また、「U」・「F」・「I’LL」にオプション設定されている15インチアルミホイールのデザインが変更に。
2009年8月に一部改良が行われ、 1.0L車と1.3Lの2WD車でエンジン、トランスミッション、オルタネーターなどの制御を改良し、燃費を向上しました(0.4 – 0.5km/L)。
今回の改良により「平成22年度燃費基準+25%」を達成されたのです。
2010年8月にはグレードの見直しが実施され、インテリジェントパッケージ、1.0U、1.5RSの5MTそれぞれでグレード設定を廃止に。
2010年12月には、世界初のスーパーUVカットガラスを採用した3代目にフルモデルチェンジ。
2011年9月一部改良され、「Toyota Stop & Start System」搭載グレードを拡大し、新たに「U SMART STOP パッケージ」と「Jewela SMART STOP パッケージ」を追加設定されたのです。
また、「Jewela」についてはドアミラーとアウトサイドドアハンドルにシルバー加飾を施した専用オプションの「シルバーデコレーション」が設定されました。
シルバーデコレーション専用ボディカラーは、3色を追加設定されたのです。
2012年5月に一部改良し、「F」を除く全グレードでセンターレジスターノブにメッキ加飾を施されました。
なお、「F」・「Jewela」のメーターにもシルバー加飾が施されています。
また、「Jewela」専用オプションの「シルバーデコレーション」限定ボディカラーを2色追加設定されました。
この一部改良を機に全グレードで車体価格を1万円値上げされたのです。
2013年8月に日本で、GAZOO Racingが開発した販売台数限定チューニングモデル「Vitz GRMN Turbo」を発表されました。
同年9月下旬にインターネットでの予約注文限定(200台限定)で販売されています。
2014年に日本のみでマイナーチェンジが行われ、ヴィッツ 1.3L・2WD車で、燃費改善を図った1NR-FKE型エンジンを搭載し、アイドリングストップ機構を標準装備としたことで「平成27年度燃費基準」をクリア。
なお、1.0Lエンジンや1.5Lエンジンでも一部部品を新設計するなど燃費改善に取り組みました。
ヴィッツに搭載の1.0Lエンジンや1.5Lエンジンでも一部部品を新設計するなど燃費改善に取り組みました。
また、ボディ剛性を高めるため、スポット溶接を増し打ちしたうえに、床下の補強材を大型化することで乗り心地を考慮した作りにされています。
さらに吸・遮音材や制振材を追加し、車室内への音の侵入を抑えて静粛性を向上させました。
その他にもフロントやリアのデザインが変更するといったイメージチェンジをし、車内にも収納物に応じて3段階に変更できる移動式トレイや収納ボックスなどを装備されています。
そして、スポーツモデルの「RS”G’s”」もマイナーチェンジを実施されたのです。
この変更で「GRMN Turbo」や「G’sアクア」に採用されている同様の装備等を搭載し、軽量化が図られたG’s専用17インチアルミホイールを採用したうえに、操縦安定性とハンドリング性能を高めて、乗り心地を改善されています。
2015年6月に一部改良が行われ、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を搭載されました。
11代目・後期型カローラシリーズに先行で採用されたトヨタのコンパクトカー用予防安全システムは、レーザーレーダーと単眼カメラの2つのセンサーを使い衝突回避支援されています。
また、プリクラッシュセーフティ(PCS)・レーンディパーチャーアラート(LDA)・オートマチックハイビーム(AHB)の3つで構成された運転支援機能も搭載されたのです。
その他にも付帯機能として「先行車発進告知機能」(信号待ちなどで先行車が発進したことに気付かず停止し続けた場合にブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる)を追加されました。
これらの予防安全装置を全グレードに標準装備(「F」系グレードのみメーカーオプション)されています。
2017年1月に日本での2回目のマイナーチェンジおよびハイブリッドが設定されました。
外観デザインが大幅に変更され、フロントマスク全体をデザイン変更し、ヘッドランプにはライン発光のLEDクリアランスランプを備えたBi-Beam LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付・スモークメッキ加飾)を新たにオプション設定されたのです。
また、リアにおいてはデザインを全面刷新し、リアコンビネーションランプに6灯式のLEDストップランプを組み込んだLEDライン発光テールランプをオプション設定されました。
その他には、「Jewela」のホイールは14インチスチールホイール(専用樹脂キャップ付)を除いてデザインを一新されたのです。
2017年9月「G’s」に替わるスポーツカーとして設定された「GR SPORT」と「GR SPORT”GR”」の2モデルを発売されました。
また、「GRMN」を2018年春ごろに発売すると発表されています。
現在発売されているモデルは、ハイブリッドモデル(Safety Edition,Sporty パッケージ,SMART STOP パッケージ)、ベーシックモデルの「F」、上級グレードの「U」、華やかさを重視した「Jewela」、スポーツタイプの「GR」(ハイブリッドを含む)とされています。
ヴィッツに搭載されているエンジンは、1.3Lエンジン1NR-FKE VVT-iE、1.0Lエンジン1KR-FE VVT-i、1.5Lエンジン1NZ-FE VVT-i+ハイブリッドシステムの3種類です。
最小回転半径は4.5mで、コンパクトカーならではの小回りの良さが際立ちますね。
フロントドアは三段階で開くように作られており、狭いスペースでもドアをぶつける心配を気にせずに乗り降りすることが出来ます。
安全面では、急なハンドル操作や路面状況により横滑りが発生した時に、ブレーキとエンジンをコントロールし、車両の安定性を高めるVSC&TRCが搭載されています。
さらに、その他にも、周囲の明るさによってヘッドライトが自動で点灯・消灯するオートライト機能や、後続車に急ブレーキを伝える急ブレーキシグナルなどが搭載されているのです。
「コーナーでの足回りの良さ」「燃費が格段に上がった」「高速道路でも十分に走ってくれる」など好評価を得ています。
現在で3代目となるヴィッツですが、日本のコンパクトカー市場を変えた車として、相変わらずコンパクトカー市場を牽引し続けている存在であると言えるでしょう。
燃費は、1.3Lエンジンの2WDでは25.0km/L、1.0Lエンジンの2WDでは21.6~24.0km/L、1.5Lハイブリッドの2WDでは34.4km/Lとなっています。
4WDではやはりそれぞれ少し燃費が落ちてしまいますが、アイドリングストップ機能が搭載されているので、停車中の余計な排出ガスや消費燃費などを抑えることができます。