店によって査定額が全然違うという事実があります。
買い替え時の下取りには相場が存在しません。
ちなみにディーラー直営の買い取り店の場合、下取り車もない相手の車を無理して高額で買い取りを行うことはありません。
私も以前付き合いのあるトヨタのディーラーに乗らなくなる予定のセカンドカーを買い取ってもらう相談をしたことがあるのですが、営業マンの口からはっきりそう言われました。
「トヨタ車でもなく、乗り換え予定のないお客さんの場合うちの査定額は弱いです、申し訳ありません」と。
その代わり、付き合いのある買い取り専門の業者さんを仲介してくれてトヨタの査定より高く買い取ってもらいました。
当時(2009年)、7年落ちのホンダライフがT-UPの査定で10万円だったのですが、最終的には15万円の値段をつけてもらえたのです。
単純に買い取ってもらう店が変わるだけで買い取り額が1.5倍になる世界です。
正直驚きを隠せませんでしたね。
この事実を知るだけでも車買い取り金額に相場なんてないということがおわかりいただけたかと思います。
相手に悟られない
次に注意したいことは、買い取り査定時に何気なく口にしてしまいがちな「希望買取額」についてです。
「いくらくらいの金額を希望されますか?」
なんて相手の営業マンも世間話の中で気軽に聞いてきたりしますが、ここを正直に答えてしまってはいけません。
相手も中古車流通の中で商売をしています。
当然安く買い取って高く売ることで利ザヤを稼ぐことが目的です。
ここまで書けばもうお分かりかと思いますが、話してしまった希望額が本当の査定額より安かった場合、その金額よりちょっと上乗せした程度の査定額になってしまう可能性が高いということです。
なので、希望額を聞かれたら「1円でも高い値段付けてほしいです~」と言っておきましょう。
相手の口車に乗せられてしまってはいけません。
アンケートに希望額を書くような項目があった場合も同様です。
こちらの腹の内は探らせない。
会話すべてが腹の探り合いだと思って臨むくらいがちょうどいいと思います。