プロの目は欺けない‼︎元プロ査定士による査定学 | カーライフマガジン

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自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

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アマチュアメカニックがどれほど手を掛けてみてもプロの目は誤魔化せません。 ちょっとした板金、ちょっとしたパテ盛り1つにしてみてもその差は大きく出てしまいます。

ではなぜココでは欺けないと断言できるのかをあなたにお教えしましょう。

1.プロ査定士の目は欺けない

プロの自動車査定士は、実務として毎日様々な状態の中古車と触れ合っています。 ちょっとした小キズしか無い上物であったり、もう廃車寸前の状態であっても査定はされますので、どこに価値を見出してどこをマイナス評価するのかを知り尽くしているのです。 そんなプロを欺こうと思ったら、それこそプロの技を身につける必要があるでしょう。 どんなにあなたの愛車についてのことを誰よりも知っていたとしても、たった一台の自動車の専門家と数多の中古車を見極めてきたプロフェッショナル、どちらの方が自動車のことを理解できているでしょうか。 どちらの方が自動車の粗探しに長けているでしょうか。 自動車査定とはそういうものです。そう、粗探し。

どこを見るべきなのかを毎日続けている自動車査定士とは、その粗探しのプロフェッショナルなのです。

2.プロフェッショナルとアマチュアの差

プロフェッショナルとアマチュアの違いはとても大きく、それでいてハッキリとしていて単純なものです。 例えば、ボルトを締めること一つとっても考え方が違います。 アマチュアメカニックであれば締め付けトルクに気を付ける程度でしょう。 しかし、それがプロメカニックともなると角度法やボルト自体の塑性域などにも気を配るようになります。

ただ締め付ければ良いものではないのです。

そして一番の違いは【感覚】です。 人間の感覚って凄いもので、それはセンスと経験によって培われていくものです。 仕事として自動車に携わっているからと言ってプロフェッショナルを名乗れるわけではありません。 どれだけ機械である自動車に対して誠実でいられるか、どれだけ自分に嘘を付かないでいられるか、そしてどれだけ機械の部品一つ一つと対話が出来るか。

これがアマチュアとプロフェッショナルとの差なんです。

3.プロ査定士の目はメカニックよりもシビア

プロの自動車査定士とプロのメカニックは、大きく見れば同じタイプの人種なのですが、根本的な自動車へのアプローチの角度が違います。 メカニックというものは、自動車の悪くなってきた部分をユーザーへの問診から引き出します。 しかし、自動車査定士というものはいきなり自動車相手です。 ユーザーとしては、自動車のマイナス評価になるようなポイントは隠したいものですから、今までどれだけ手を掛けてきて部品はこれでなどと、プラスになると思われる部分を必死にアピールしてくる中からマイナス評価を付けなければならないのです。 これはとても仕事のしやすい環境ではありません。 ですから、プロになればなるほど査定の目はシビアになっていきます。 自動車に対する姿勢は同じでも、アプローチの仕方一つでこんなにも見え方が変わってくるのです。 自動車ディーラーなどは、待合室でゆったり待たされるので細かい部分までの査定をしていません。 しかし、一括査定サイトなどを通じた場合、その自動車のプラス面マイナス面全ての査定をしてくれるので、当然査定価額も大きくなります。

自動車査定をするなら、できる限りプロフェッショナルと言える自動車査定士のいる店を探しましょう。

4.査定士も人間だ

自動車査定士はとてもシビアに査定を行います。
しかし、やはり自動車査定士も一人の人間なのです。恩情が通じないわけではありません。

例えば、これまでにたくさんの手を掛けてきた上で30万円の査定価額を提示されたとします。 あなたはこれには少し不服で、できることなら50万円程度の査定をしてもらえるものと思っていたと伝えました。

確かに法令で定められた査定方法では30万円なのでしょうが、この後の販売価額が約5倍の150万円だとするなら、店舗利益となる120万円を少し下げても買い取って良いと思ってくれるものです。

しかし、50万円満額とはいきません。 その自動車に付けるであろう販売価額はこの時点では確定していませんので、5万円前後のプラス買い取りが最高ラインでしょう。 30万円と35万円とでは明らかに35万円を選ぶでしょう。あなたは満足とまではいかなくても、このプラス査定を喜べるはずです。 その追加のプラス査定をしてもらうためには、自動車査定士とのコミュニケーションが必要不可欠となります。

人と人とのつながりは、決して無駄なものではないということです。

5.まとめ

プロフェッショナルに徹する自動車査定士になればなるほど、店舗利益の計算をその場で素早く行っています。 そして、自動車売却をしに来たユーザーの気持ちを汲み取る準備をしています。 仕事と徹して法令基準だけで査定を行うのがプロフェッショナルなわけではありません。 如何に気持ち良く帰って頂けるか、出来る範囲でどれだけユーザーに満足して頂けるかということを念頭に置いて仕事をしています。 毎日どれだけ多くの自動車査定をしているか分からなくなるほどの自動車と触れ合っている自動車査定士です。 無理矢理マイナス面を隠しているユーザーよりも、マイナス面をハッキリと開示してくれるようなユーザーとの関係の方が嬉しくなるのが人間というものです。

自動車査定士を欺こうとするよりも、しっかりとした人間関係を築ける努力をしましょう。

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