BMWは高級輸入車の中でも最も人気があり、日本でも輸入台数はトップです。
その為、新車のみならず好みの中古車を求めるユーザーは少なくありません。
BMWはフル4シーターの4ドアセダンをメインとしていますが、どの車種もスポーティなデザインになっているのが特徴です。
1シリーズからZシリーズまで多種多様な車種を揃えたBMWですが、転売ヤーとしてBMWを高く売るのはどうしたら良いかについて徹底的に分析し解説します。
1.Mシリーズはいつでも固定客を持つ車種
Mシリーズは日本においても多くの固定客を持つ車種で、M2コンペティションからM6カブリオレまでをカバーするラインアップです。
Mシリーズを開発しているのはBMWのレース部門で、モータースポーツ関連研究開発子会社のBMWモータースポーツ社。
記念すべき最初のナンバーM1は、1976年に、当時はポルシェ934や935の独壇場であったシルエットフォーミュラに挑んで搭乗したグループ4規定のミドシップスポーツカーでした。
その後1983年にはM635CSi、1984年にはM535iが発表され世界を始め、日本においてもBMW愛好家を固定客に持つ車種です。
2.Zシリーズは利幅こそ大きいがメンテナンス性に不利
Zシリーズのラインナップは、Z3クーペ・Z3ロードスターからZ8まで8タイプがあります。
これらは転売できれば利幅が大きいのですが、メンテナンスが難しく転売に有利な車種とはいえません。
メカニックとしての腕に自信があるのなら、Zシリーズは良い商材になります。
少しずつ慣れていけば取り扱えるようになる訳ではなく、確実なメンテナンスを施す自信がなければ手を出すべきではないと断言しておきます。
3.ナンバーズシリーズ 転売するならどこから始める
人気車種か、利幅の大きな車種か、はたまたメンテナンスのしやすい車種を選ぶかが思案のしどころです。
ここに最新のBMW人気中古車ランキングを紹介します。
1位:3シリーズ 2位:5シリーズ 3位:1シリーズ 4位:7シリーズ
5位:2シリーズ
1~7シリーズまでが人気という事は、当然世の中に出回っているBMWの流通量にも反映されています。
せっかく中古BMWを購入しても、いつまでも転売できなければ意味がありません。
•3シリーズ •5シリーズ
•7シリーズ
転売はこの人気シリーズから始める事をオススメします。
4.BMWのメンテナンス
転売ヤーは買い取ったBMWのメンテナンスを徹底的に行わなければいけません。
しかし、自動車の事を理解していなければ責任を持てません。
自分自身で乗りこなし、必要に応じてカスタマイズもします。
メンテナンスやカスタムをガソリンスタンドやカーショップに任せてお金をかけていては、転売ヤーとして利益を上げる事が難しくなります。
自分で乗りこなしながら、自動車のコンディションを整え、実際に走らせながら商材となる車を宣伝するのです。
BMWの愛好家はリーズナブルな価格でより性能の良いクルマを探しています。
歴代BMWの愛好家が求めるポイントは2つです。
•リーズナブルな価格
•より性能の良い車体
BMWを含めた外車専門の中古車販売業者が興味を示す事も多々あります。
それは、当然買取価格よりも高く売れるクルマだとの判断をした結果です。
転売ヤーとして成功する為に必要なメンテナンステクニックを覚えるべきです。
5.BMWのオイルメンテの仕方
BMWはオイル交換の時期が来ると自動的に警告灯が点滅して知らせてくれるようになっています。
中古で購入していつオイル交換したら良いかなどと悩む必要はありません。
一般車の場合、オイル交換の時期は約10,000km~15,000km。
BMWの場合、基準設定として20,000kmを目安としています。
オイルはBMW純正のロングライフオイルを使用する事により、他車よりも長い期間に対応します。
欧州車の高級ラインにはよくある事ですが、BMWは警告灯のインジケーターリセットが必要です。
セルフメンテナンスで交換する際には、このリセットを忘れないよう注意してください。
リセットには専用のツールが必要になりますが、OBD2短絡によるリセットも可能です。
転売ヤーの場合、専用ツールを購入するよりもこのテクニックを用いるのが一般的となります。
専用ツールを購入した場合には、詳細は取扱説明書を参照してください。
この際一緒にオイルフィルターの交換もします。
一般車の場合は、オイル交換2回ごとに1回のフィルター交換するのが目安になっています。
BMWのオイル交換のインターバルが長いので、フィルターも同時に交換するのがオススメです。
6.その他のメンテナンス
オイルメンテの他に次のメンテも必要とされます。
➢タイヤ交換
輸入車と日本車とでは、タイヤ周りの構造に違いがあるので注意が必要です。
ただ、ちょっとしたコツやノウハウが分かれば素人でも簡単に交換できます。
➢アイドリングバルブの交換・清掃
BMWは古くなったり走行が過度になると、アイドリングが不安定になる場合があります。
これは、アイドリングバルブにカーボンが付着して蓄積するのが原因です。
これを改善する為には、バルブを交換するか清掃するかの対処が必要になります。
➢エンジンマウントの交換
BMWは上記と同じ理由で、アイドリング中にエンジンの振動が室内に伝わってくる事があるのです。
これは、エンジンを支えるエンジンマウントと呼ばれるゴムパーツが劣化しているのが原因なので、交換対処が必要になります。
➢ロアコンブッシュの交換
BMW特有の消耗部品にロアコンブシュと呼ばれるゴム製のパーツです。
このパーツが劣化するとブレーキを踏んだ時に「ガクン」と振動したり、ハンドリングが悪くなったりします。
➢ホイールスペーサーの取付け
ホイールのサイズが合わずにタイヤがホイールハウスの内側に入ってしまう事があります。
ホイールを交換するとなるとかなりの費用がかかってしまいますが、ホイールスペーサーを使えば、安くてしかも簡単にホイールを外側にオフセットできるので重宝です。
➢ボディのツヤ出し
転売目的であれば、ボディはいつもピカピカにしておきたいものです。
これにはプレクサスワックスをオススメします。
どんな環境下でも、水も使わずしかも樹脂を傷つける事なく短時間で洗浄・コーティングできる優れモノです。
➢ブレーキフルードの交換
BMWのブレーキフルードは2年に1度(車検ごと)交換する事が推奨されています。
➢サーモスタットの交換
サーモスタットとは、エンジンの冷却水の温度を適温に保つよう調整するバルブ装置の事。冷却水の流れを自動的に制御するパーツです。
BMWの交換部品は国産車や他の外国車のもとは多少異なっているので、交換の目安は次の通りです。
★ブレーキフルード:2年毎もしくは警告灯点滅時 ★燃料ホース:5年目、それ以降は4年毎 ★エアクリーナーエレメント:3回目のエンジンオイル交換時
★O2センサー:80,000km毎
7.ALPINAの価値を知る
ALPINAは、1983年にドイツ政府自動車局によって自動車製造業者に登録されました。
それ以来、BMWの特定のモデルをベースに、ALPINA独自のモデルを開発・販売しています。
ALPINAはBMWの工場で生産された後、ALPINAの工場に送られます。
そこでボディが補強され、エンジンのチューニングが行われALPINA独自のモデルとなって完成されるのです。
BMWのエンブレムはそのままで販売されていますが、BMW本社から公認を受けている希少なモデルです。
ALPINAの人気の理由は、BMWの持つデザイン性とALPINAの機能性のあるパーツのコラボレーションの秀逸性。
年間の生産台数が限られている為、その希少価値が高いのも人気の理由の1つです。
1979年にB7ターボが初めて日本に輸入されてから、多くのALPINAが輸入されています。
現在でもその希少価値はそのままです。
ALPINAも転売の対象として認識しておくべきです。
ただし、Zシリーズ同様取り扱いには慎重に慎重を重ねた上で作業してください。
せっかくのALPINAブランドを曇らせてしまっては元も子もありません。
まとめ 売れるBMWを理解して転売ヤー勝ち組に食い込め
転売ヤーにとっては、いかに転売できる車種を選ぶかが最初の関門です。
一般ユーザーが見向きもしない、あるいはBMWの中でも不人気な車種を選んでしまうと、いつまでも売れずに在庫コストで破綻してしまう事さえ考えられるのです。
そして、中古で購入したBMWに他には見られないような付加価値を加える事。
これがいかに高く転売できるかの分かれ目になります。
購入したBMWに関する知識を蓄え、メンテナンスにも手抜かりなく全力で臨み、愛車として乗り回しながら走る広告塔として宣伝します。
機が熟した頃、あなたは無事BMWを転売し、次の商材となるBMWを手にするはずです。
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