あなたはタイヤに関してどれくらいの関心を持っていますか?
特にエアーチェックは、いつでもガソリンスタンドで補充できるからと言って見落としがちな部分になります。
春から夏、夏から秋へと季節が変わるごとに気を配れば良いというものではありません。
普段からエアーチェックをする習慣が必要なものなのです。
今回は、タイヤのエアーチェックをすることで自動車にどのような影響を及ぼすのかを分かりやすくご説明したいと思います。
あなたが今、もしエアーチェックを甘く見ているようでしたら、これを機にこまめなエアーチェックをするべきだということを知って下さい。
1.タイヤのエアーチェックの必要性
タイヤのエアーは、一度入れればいつまでも適正な空気圧を保っていられるものではありません。
毎日の外気温や湿度がめまぐるしく変わってしまうことで、タイヤ内の圧力変化が起こってしまうからです。
最近の主流として、ホイールサイズが大径化しているためタイヤの扁平率は低扁平化しています。
そのため、多少の空気圧変化はタイヤに現れず気づいた時には規定圧の50%を割ってしまっていることも多くあります。
そんな状態で乗車定員いっぱいに人が乗ってしまうと、ホイールに張り付いているはずのタイヤが外れてしまい、バーストと何ら変わりない状況に陥ってしまいます。
このような最悪の事態にならないように、あなたは日頃からエアーチェックをしておく必要があるのです。
2.タイヤのエアーが多すぎる場合
タイヤのエアーはたくさん入っているだけでは意味がありません。
高速道路走行時には、規定空気圧よりも0,2kPa程度高い空気圧に設定しておくと転がり抵抗が少なくなるため快適な運転につながりますが、市街地などを走行するには路面を確実に捉えることができなくなるため向きません。
過剰にエアー充填をすることで、タイヤ内により多くの水分が封入されることになりますので、温度変化などによる気圧変化の度合いも多くなってしまいます。
すると、4輪あるタイヤの空気圧が不揃いになりやすく、安定した走行ができなくなり事故につながる恐れがあるのです。
それだけでなく、路面を捉える力が減ってしまうので横滑りしやすくなります。
これらはあなた自身だけでなく、周囲の自動車にも多くの危険を及ぼしてしまうことになるため、必ず規定値でエアーチェックしておくことが大切だということを理解しましょう。
3.タイヤのエアーが少なすぎる場合
とっさの積雪や泥道対策にエアーをわざと減らして走破することはあっても、通常時にエアーが少ない場合、自動車には強いストレスを与えることになります。
タイヤがホイールから外れてしまうことは上で書きましたが、エアーが少ないことによる弊害はそれだけではありません。
最初に挙げたいのが、パンクしやすくなるという事実です。
路面との接地面積が増えるのと、摩擦抵抗が増えてしまうことから異物を拾いやすくなるようになります。
それと、タイヤには路面から伝わる衝撃の緩和作用があることをご存知でしょうか。
多くの方がサスペンションによってのみ衝撃緩和をしていると理解していますが、実はタイヤ自体に衝撃緩和作用があります。
エアーチェックを疎かにしていて空気圧が低下していると、タイヤにたわみが発生してしまい自動車は上下動をするようになります。
このことによって、受ける必要のない衝撃が自動車各所に伝達してしまい、ボルトの緩みを発生したり、ボディーの歪みを発生させる原因になってしまいます。
タイヤが古くなっている場合、このたわみの連続によってバーストの原因にもなってしまいます。
実際にどの程度までエアーが減ってしまうと、このような事態になってしまうという線引きはできません。 各タイヤの特性によって個体差があります。
そのため、日常的なエアーチェックが必要なのです。