なんだか近年、マツダの「スカイアクティブテクノロジー(SKYACTIV TECHNOLOGY)」というのがスゴイらしいということをよく耳にします。
スカイアクティブテクノロジーとは、マツダが開発・製造する自動車技術群の総称とのこと(Wikipediaより)。
すごくおおざっぱに言うと、エンジンやミッション、ボディ、シャシーといった車の構成要素それぞれについてバラバラに改善を図るのではなく、これらを同時かつ包括的にリニューアルすることでクルマ全体として最適化を図ろうというものです。
つまり、部分最適ではなく、全体最適を図ることのできる技術ということです。
実際、マツダ車はこのスカイアクティブテクノロジーの導入以来、大幅に燃費性能を向上させました。
たとえばエンジンに関しては、圧縮比を上げて少ない燃料で効果的に走行できるだけでなく、排気ガスの低減を実現。
車体・部品については、大幅な軽量化によって燃費負担を少なくしています。
ミッションは伝達効率を向上してエネルギーの無駄が少ないCVT(無段変速機)を採用したり、信号でエンジンを自動停止するアイドリングストップシステムも導入しています。
モーターがアシストするハイブリッド車でもないのに、ハイブリッド車をしのぐ燃費性能を見せたため、トヨタやホンダといった燃費性能で先行していたはずの大手メーカーが慌ててさらに燃費向上競争に拍車をかけるきっかけとなりました。
ユーザーからの反応も上々で、かつてのマツダは新車購入時の割引は当たり前というのが世間の認識でしたが、スカイアクティブの登場によりマツダ車の人気が一気に高まり、同社のブランドイメージの大幅なアップに貢献しています。