2017.08.31
一部引用:
国土交通省自動車局は、2018年度予算の概算要求で1億6900万円の無車検車・無保険車対策の強化を盛り込んだ。
バイクの自賠責保険切れや車検切れ車両のユーザーに対してハガキを送付して是正を求める対策や、警察の協力による街頭検査で、可搬式ナンバー読取り装置を導入。沖縄県を含む全国の地方運輸局10か所に装置を配備することを目指す。
可搬式ナンバー読取り装置は来年度に向けた準備段階として、この9月に街頭検査で導入する。
現在、無車検や無保険の車両が全国でも多く存在しているのが現状であり対象者にはハガキを送付して是正を求めたり、警察の協力で街頭検査で可搬式ナンバー読取り装置を導入して取締を行っています。
違反者は「たかが車検切れ」と思うかもしれませんが、大間違いです。
というのは、無車検車の運転手には1度目は注意勧告ですが、故意(わかっていて運転)の場合には道路交通法違反の無車検者運行により減点され、免停になったうえに6ヶ月以下の懲役あるいは30万円以下の罰金が科せられます。
また、車検切れの状態で事故にあってしまった場合には自賠責保険と任意保険に加入していたとしてもどちらの保険も使用することはできません。
自賠責保険は国で定められた保険であり、車検のときに自賠責保険に必ず入るのですが、無車検車であれば、自賠責保険が切れていることもありうるのです。
同じく、無保険(自賠責保険未加入)の場合もかなり罪が重く、道路交通法違反による減点で免停になり、1年以下の懲役あるいは50万円以下の罰金が科せられます。
当然ですが事故を起こしても保険は使用できません。
国土交通省自動車局は2014年~2016年の3年間の実態調査により、全国で約10%(数百台)もの違反者がいることを把握しました。
この実態を受け、自動車局は2018年度予算(1憶6900万円)を無車検車・無保険車対策の強化費用を設定し取締りを強化することになりました。
まず、可搬式ナンバー読取り装置を9月より無車検車が多い路線に実験的に設置して、効果を見ることにしています。
ナンバー読取り装置の導入で、即座に国交省の保有するナンバーデータベースで照合されるので、違反をその場で取り締まることが目的です。
実は車検切れは罪が重いことを認識して、自己所有車の車検満了日を再度確認しましょう。