テレビのCMなどでネット保険を見かけることも多い現代。
各社手を変え品を変え、ネット保険の素晴らしさをアピールしています。
例えば、チューリッヒは丁寧な電話応対を強調しています。
また、ソニー損保は有名俳優を起用して良い印象付けを行っています。
感じの良いCMに興味を持つのは当然です。
しかし、冷静に考えてみましょう。
あくまでもCMであり、加入意欲を刺激するのが目的です。
ただ、感じが良いからという理由だけで選ぶのは、少々危険かもしれません。
ネット保険は本当に大丈夫なのか、しっかりと検証していきましょう。
1.ネット保険の仕組みとは
ネット保険は、従来の保険契約の仕組みと正反対のシステムです。
従来の保険は、保険会社の社員や代理店の販売員と対面したり電話したりして、対象人物に対して最適な保険ブランを提案するものでした。
ネット保険は、日本では1999年にソニー損保とチューリッヒが始めたので、その歴史はまだ20年足らず。人間でいえばまだ成人もしていません。
それだけに今後どう成長するかが業界の課題といえます。
ネット保険は、保険会社や代理店の営業マンと直接顔を合わせる必要はありません。
見積もりから契約までインターネットで完結します。
忙しい会社員や、対面が苦手な人にはピッタリの契約方法です。
一見、ネット保険は便利そうですが、長所ばかりではないことは明白です。
2.そもそも任意保険とは?
自動車保険は、自動車事故に関わる全ての補償をするものです。
対物事故・対人事故に対する修繕費・治療費などが該当します。
自動車保険には
1.自賠責保険
2.任意保険
の2種類が存在していて、基本的には両方に加入するのが一般的です。
自賠責保険は、法律で加入が義務付けられている。
ほとんどの場合は車検費用に加算されているので、保険料を支払っている感覚はないかもしれません。
しかし、車検の明細を見るとしっかりと自賠責保険という項目が明記されています。
自賠責保険は加入義務がありますが、その反面限度額が低いのが難点です。
•傷害:120万円
•死亡:3,000万円
が上限です。
また、後遺障害も障害の程度により細かく規定されていますが、最高金額は4,000万円と不十分感が否めません。
正直いって、これでは足りないケースはザラにあります。
新聞やテレビのニュースでも時々報道されているように、場合によっては補償額が億単位になることもあるのです。
明らかに自賠責だけでは無理な金額です。
それを自分で支払えるかと聞かれると、ほぼ不可能に近いでしょう。
賠償金が払えないために一家離散、というのも良く聞く話です。
また、補償範囲が対人のみのため、自動車の修理は自腹で賄う必要があります。
オーバーしてしまう対人部分と物損部分をカバーするために任意保険は存在しているのです。
もちろん、自賠責保険だけの加入でも一向に構いません。
しかし、転ばぬ先の杖という言葉もあるように、任意保険は加入している方がより安心感を持ってドライブを楽しむことができるのは明白です。
任意保険の新しい仕組みとしてネット保険が始まっていることを理解しておきましょう。
3.ネット保険と従来の保険との違いは?
先にも述べたように、ネット保険は全てがパソコンやスマホで完結する保険です。
一方、従来の自動車保険は勧誘員が個人宅や企業を訪問したり、アポをとって面談し、綿密に打合せをして最適な保険商品を提案するものです。
始まって20年弱のネット保険には、まだまだメリット・デメリットが混在する形になっています。
4.ネット保険のメリット
なんといってもネット保険のメリットは
1.安い 2.簡単
3.保険の知識がつく