いま「軽トラック」が新しい。その魅力を元プロメカニックが解説! | カーライフマガジン

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自動車業界の経験者が教える、他では聞けない「クルマの基礎知識」

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あなたは自動車にどんな機能を求めますか?

ファミリーカーのような汎用性の高さでしょうか。
それとも、スポーツカーのような楽しみに特化した遊び心でしょうか。

どちらも自動車に対して求めたいけれど、全てを満たしてくれる自動車なんてなかなかないと思ってはいませんか?

実は、その両方を軽トラックが満たしてくれるのです。

そんなバカなと思われるかもしれませんが、軽トラックほど楽しく汎用性のある自動車はなかなかありません。

今回は、軽トラックの魅力についてメカニックの見地からあなたにご紹介したいと思います。

1.軽トラックって理想的

軽トラックといえば商用トラックという認識が強いですが、実際に軽トラックに乗ってみると意外にも使い勝手の良さに驚きます。

そもそも軽自動車なので、乗車定員に関しては期待する部分ではありません。
4人乗りが最大定員に対し、2人乗りへと限定されてしまうだけです。

2人乗りの乗用車の積載能力とはどれほどのものでしょうか。 よくゴルフバッグで言い表されますが、多くても4本が限度でしょう。

しかし、軽トラックは基本的に積載能力の高いトラックなのです。

ゴルフバッグであれば、余裕で20本でも積載することが可能な上に、タフな構造からこれだけの積載量でも走行性能に大きな影響がないのです。

そして、軽トラックの駆動方式にも面白い特徴があります。

FR車 FF車 RR車 MR車のあらゆる駆動方式が集められている希少な自動車です。
これがどういう意味か分かりますか?

軽トラックを選ぶことによって、世界のあらゆるスーパーカーと同じ走りを手に入れることができるということなのです。

純正のまま商用車として使い続けなければならないという限定はないのです。

2.遊びに使える軽トラック

軽トラックは、遊び好きなあなたにの強い味方になってくれる自動車です。

第一に積載力です。 トラックということで、積載能力は乗用車の比ではありません。 最大積載量は350kgと大型バイク以上の重さを運ぶことが可能です。

バーベキューセットや同行者の荷物を積載してもお釣りがくるほどの能力があります。

第二に走破性の良さです。
農道を毎日走行し続けていても、致命的な欠陥というのがなかなか表面化しないのはさすが日本車といえるでしょう。

どんな悪路であっても力強い走りを見せてくれるのは、重量物を積載することを想定してかなりローギヤードなトランスミッションを装備しているからです。
それに伴い、サスペンションやホイールにも耐久度の高いアイテムを選択されています。

遊びに行く先というのは、案外路面状態が良くないことが多いです。
山道を走行したりすることもありますが、ローギヤードが力強い登坂能力を見せつけてくれます。

空車状態でも、RR車やMR車を選択していれば前後の重量比に不満を持つことも少ないですし、当たり前のようにマニュアル車が作られ続けているのも嬉しいところです。

3.オシャレに使える軽トラック

軽トラックといえばホワイトやシルバーのボディーカラーだという固定観念がありませんか?
最近では、女性目線でカラーバリエーションを増やしてきている軽トラックもあるということを知っていただきたい。

ダイハツ社からは、ハイゼットトラックにとても元気なオレンジボディーカラーやピンクや青の鮮やかな新車カラーを採用しています。

化粧直しのためにバニティミラーを選択できたり、日焼け対策にUVカットガラスを選択できたりという女性向けのメーカーオプションがあるという斬新な軽トラックを展開しています。
農業女子が着目されるようになったことで、軽トラックの世界も大きく広がったと感じています。

東京オートサロン2017では、ホンダ社からT880という可愛らしい軽トラックも発表されていました。
基本装備などがホンダ社の軽自動車からの流用のようで、今後の実販売時には排気量がどうなってくるのかが分かりませんが、現状は自然吸気での走行性能が880ccレベルだということだそうです。

私個人としては、軽トラックというよりも日産サニートラックのようだと感じましたが、そのレトロ感が購入意欲を掻き立ててくれる面白い自動車でした。

また、正統派な軽トラックばかりではないということもお伝えしたいです。

軽BOX車の荷室を屋外化させたデッキバンも軽トラックの一種です。 このデッキバンは、軽トラック最大の短所である乗車定員を満たしてくれる自動車になります。

そのため、積載量を犠牲にする必要があるので絶対的な長所が見つからない自動車ともいえます。

2015年のキャンピングカーショーでもホンダ社が面白い自動車を発表しています。
爆発的な販売台数を呼んだホンダN-BOXの荷室を屋外化させたN-TRUCKという斬新な自動車を見せていただきました。

このN-TRUCKは、デッキバンであるにも関わらず2人乗りという使い勝手の悪そうな自動車ですが、同時展開されていたN-CAMPというトレーラーを装着することでキャンピングカーとして使うことができる軽自動車のようです。

乗用車のキャンピングカーでは、ちょっとした買い物や移動などに使うにしても大きすぎるという煩わしさがありますが、この二分割できるN-TRUCKとN-CAMPであれば日常生活とレジャーシーンの可能性を広げてくれる面白い化学反応を生み出してくれそうです。

まだまだ販売段階ではないようですが、こんな面白い軽トラックの可能性もあるということも知っておいてください。

4.まとめ 軽トラックの魅力を見直そう

軽トラックというのは、今も昔も商用車の代表的な自動車でありますが、世の中の流れによって確実に進化を進めている可能性の塊だと私は思っています。

未来を見据える自動車としては、乗用車の方が断然話題性に富んでいますが、日陰になりがちな軽トラックだからこそ、そこに隠れた可能性は乗用車以上のものが隠れている気がしてなりません。

確かに2人乗りの面白味のない商用車かもしれません。
しかし、視点を変えてみればスーパーカーにもなれるほどの自動車です。

今一度、軽トラックのもつ魅力について興味を向けてみてほしいものです。

PS 最近の軽トラックについては、以下の記事でも触れています

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