車を購入するときに、売るときの事を考える人はあまり居ないかもしれません。
しかし、多くの場合、車を購入して何年かで車を下取りまたは売却して新しい車に買い替えます。
車の買い取り価格は、新車の価格に比例するわけではなく、中古車相場によって決まります。
実際に、新車は高かったのに買い取り価格は思ったより高くなかったということや、下手すると、買取り価格が付かない(0円)という事も十分考えられます。
そこで、今年、車の購入を考えている皆さんにどんな車を購入しておけば安心かご紹介していきます。
まず今回は、今年買うべき国産車をご紹介します。
■軽自動車
小回りが利いて、税金などの維持費が安くて済む軽自動車を購入予定なら、2017年は、購入するタイミングを間違えないように注意しましょう。
というのも、2017年は売れ筋軽自動車のフルモデルチェンジが目白押しだからです。
まずスズキでは、アルトのマイナーチェンジとワゴンRとスペーシアがフルモデルチェンジの予定です。
アルトは、燃費改善などの小変更とみられますが、人気車種であるワゴンRとスペーシアのフルモデルチェンジは見逃せません。
ほかにも、ホンダの人気軽自動車のN-BOXがフルモデルチェンジする予定です。
また、ダイハツ・タントも今年フルモデルチェンジされる予定があります。
今年は、この人気のスーパーハイトワゴンクラスの人気車が全てフルモデルチェンジされます。
知らずに旧型を買ってしまって悔しい思いをしないようにしましょう。
■ミニバンクラス
ミニバンは、国産車でも多くのメーカーがしのぎを削るカテゴリーです。
それはもちろん、ミニバンを求めるユーザの需要が高いために他なりません。
ミニバンに必須の人気の条件は、「スライドドア」と「3列シート」と言われます。
子供が居る家庭では、乗り降りの時に隣の車や壁にドアをぶつける心配のあるヒンジドアよりもスライドドアの方が断然人気があります。
また、ミニバンで求められるのは、押し出しの強いフロントマスクと、高級感のあるインテリアです。
・大型ミニバンはアルファード/ヴェルファイアで決まり!
大型のミニバンでは、アルファード/ヴェルファイアがなんと言っても一番の人気です。
押し出しの強いフロントマスクと、高級感のある内装、そしてLEDを使った内装のイルミネーションは、日本国内では人気が高くなっています。
アルファード/ヴェルファイアは、シャーシとエンジン(ハイブリッドシステム)は全く共通でエクステリアデザインとインテリアデザインが異なる兄弟車です。
燃費はハイブリッドなら、18.4km/Lと、このクラスでは驚異的な燃費性能を持っています。
アルファードは、高級感のあるエクステリアデザインとインテリアになっており、ヴェルファイアはアルファードと比べると若者向けのデザインになっていますが、どちらも同程度の販売台数を保っているので、両者の棲み分けがうまく行っているという事でしょう。
ライバルの日産・エルグランドはハイブリッドもラインナップになく、2018年にモデルチェンジも噂されており、すでにモデル末期なので、今年大型のミニバンを購入するならアルファード/ヴェルファイアで決まりでしょう。
・中型ミニバンはやはりエクスクァイア
エクスクァイアは、トヨタの中型のミニバンです。
エクスクァイアは、ノア・ヴォクシーとシャーシやエンジン(ハイブリッドシステム)を共用する兄弟車です。
しかし、フロントマスクにアルファードを連想させるような大型の格子状のメッキグリルを装備し、インテリアはノア・ヴォクシーにないレザーシートやメッキの装飾がなされ、他の2台と比べて高級感を演出します。
価格はノア・ヴォクシーと比べると高価ですが、アルファードは自分で乗るには大きすぎるが、高級感のあるミニバンに乗りたいというユーザーのニーズを見事に捉えています。
ライバルの日産セレナは、自動運転の要素技術である、同一車線内のステアリング操作支援システムをいち早く搭載しましたが、燃費ではハイブリッドがないために、エクスクァイアの23.8km/Lにはかないません。
今後自動運転技術は新しいものが次々に発表されると予測されますので、セレナのアドバンテージはそれほど無いと考えた方が良いでしょう。
そういうわけで総合すると、今年買うべき中型ミニバンはエクスクァイアがおすすめです。
・小型ミニバンはフリードかシエンタの2択
小型サイズのミニバンの人気車種は、ホンダ・フリードとトヨタ・シエンタが、新車でも中古車でも人気があります。
この2台は全長4mとすこしの小型サイズでありながら、車内は広く3列シートと両側スライドドアというミニバンの売れ筋のポイントをしっかりおさえています。
両車種ともにハイブリッドを搭載しており、燃費も27.2km/L(ガソリン車の場合はフリードが19.0km/L シエンタが20km/L)と全く同じとなっています。
この2台はスペックは均衡していますが、どちらも人気でデザインが.両車で全く異なるため、好みによってどちらを選んでも間違いのない車です。
■SUVクラス
SUVは、世界的にも注目を浴びているセグメントで、国産メーカーもSUVに力を入れているメーカーが多くなっています。
とくに今年、2012年から始まったマツダのSKYACTIVテクノロジーと鼓動デザインの第一号として発表されたCX-5が、マツダロードスターを経て一巡してモデルチェンジされると言う事で、デザインも洗練されさらに魅力的なSUVとして人気になる事は間違いないでしょう。
新型CX-5は、2017年2月の販売時には、エンジンは現行のラインナップと変更がなく、燃費性能の劇的な向上はありませんが、マツダが第2世代SKYACTIVテクノロジーの目玉として開発しているという自己着火式のガソリンエンジン(HCCI)が将来的に搭載される事も今後予想されます。
また、CX-5は5人乗りですが、CX-5のボディーを延長して3列シートを実現した、CX-6という新型車の発表も予想されています。 マツダにはCX-9という3列シートの大型のSUVがありますが、日本国内に導入するにはボディサイズが大きすぎると判断され販売に至っていません。
しかし、同クラスのライバル車には3列シートを備える物もあるため、それに対抗するのだと思われます。