ウソ?ホント?トヨタが発表したアルミテープチューニングに迫る | カーライフマガジン

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2016年7月に行われた新型「86」の説明会において、実に怪しげな改良点が発表されました。

空力特性を向上させるために、86のボディにアルミテープを貼ったというのです。

発表を行ったトヨタの説明によると、アルミテープを貼るだけで直進安定性や回頭性能が向上するのだとか。

う?ん…、なんだかオカルトチックな話ですよね。

ボディにアルミテープを貼り付けるだけで、本当に車の走りに変化が起きるのでしょうか。

トヨタの最新技術、「アルミテープチューニング」の真相に迫ってみましょう。

■アルミテープで空力特性が上がる!?

近所のおじさんに「アルミテープを貼ったら車の性能が上がるよ」なんて言われても、絶対に信じないですよね。

しかし、天下のトヨタ自動車が発表した技術と言われれば、ちょっと信じてみようかなと思うはず。

実際にアルミテープチューニングは、信じるに値する技術のようです。

突然ですがここで少し、中学校で習った電気の性質を思い出してみましょう。

科学の授業で、「プラス同士あるいはマイナス同士の電荷は反発しあう」と習った記憶はありませんか?

「クーロンの法則」の授業で出てきましたよね。

実は、トヨタのアルミテープチューニングは、この“電気が反発する性質”に着目したものなのです。

走行中の車のボディは、+の電気が帯電しやすい状態になっています。

一方、空気にも+の電荷が帯電しています。

つまり、ボディと空気は反発し合う状態になっているんですね。

ボディと空気に帯電した電気が反発し合うことで、ボディ表面の気流が乱れてしまいます。

これにより、ボディ形状が本来もっている空力特性が低下。

結果的に走りが不安定になってしまいます。

そこで登場するのが、今回の主役であるアルミテープ。

アルミテープをボディに貼ることで、ボディに溜まった電気が大気中に放出されます。

この作用によってボディと空気間の反発が弱まり、空力特性が向上するというわけです。

オカルトチックに見えるアルミテープチューニングには、きちんとした科学的根拠があったのですね。

ちなみにこの技術、実は以前からヴォクシーやレクサスRXに導入されていました。

ただ、これらモデルの発表当時は技術特許の申請中だったため、正式に発表できなかったのです。

今回晴れて特許を取得したことにより、アルミテープチューニングは日の目を見ることとなりました。

今後のトヨタ車には、標準装備される技術となることが予想されます。

■2千円で実践できます!

前節でご紹介したように、トヨタのアルミテープチューニングは科学的根拠のある技術です。

ただ気になるのは、実際の効果ですよね。

実はこのアルミテープチューニング、自分で簡単に試すことができます。

それも、2千円程度の出費で実践できてしまうのです。

最寄りのホームセンターで、幅5cm、長さ10m程度のアルミテープを探してみてください。

おそらく1,000円?2,000円程度で購入できるはずです。

何が言いたいのか、もうおわかりですね?

そう、こうした市販のアルミテープで、チューニング効果を試すことができるのです。

ただし、購入するアルミテープは、絶縁していないものを選んでください。

電気を通さないテープでは、チューニング効果を得ることができません。

購入したテープの導電性をチェックしたい場合は、電圧テスターを用意するとよいでしょう。

電圧テスターは、安いものであれば数百円で購入できます。

…とここで、「ホントにトヨタの純正アルミテープ以外でも効果は出るの?」という疑問の声が聞こえてきそうですね。

疑問への答えはYESです。

市販のアルミテープでも十分な効果を得られると、トヨタではアナウンスしています。

「効果を試すのに2,000円も出すのはもったいない」と思う方は、100均のアルミテープで実験してみるとよいでしょう。

前述した電圧テスターも、100均で購入できますよ。

・効果的な貼り付け位置

アルミテープを購入したら、実際に愛車への貼付けを行ってみましょう。

チューニング効果を得やすい貼り付け位置は、フロントバンパーやサイドウインドウ、リアバンパーなどです。

ちょっと意外なところだと、ステアリングコラムカバーに貼り付けることでもチューニング効果を得られます。

いきなりボディにテープを貼ることには抵抗があると思うので、最初はコラムカバーで効果を試すとよいでしょう。

ステアリングコラムカバーにアルミテープを貼ると、タイヤハウス周辺に溜まった電気がテープを伝って放出されます。

結果、ステアリングの安定性が向上。

ギャップを乗り越える際に、ハンドルが暴れにくくなります。

コラムカバーへの貼付けで効果を実感したら、バンパーへの貼付けも試してみましょう。

フロントバンパーにアルミテープを貼るだけで、直進安定性の向上を感じられるはずです。

なお、チューニング効果をどれだけ感じられるかは、ドライバーの感覚によって変わってきます。

とはいえ、実際にチューニングを試した多くのドライバーが、その効果を実感していることも事実。

話のネタにでも、ぜひ一度試してみてください。

■目立たないようにチューニングする方法

アルミテープチューニングには、確かな空力特性向上効果があります。

ただ、ボディにテープを貼ったまま走行することに、抵抗を感じる方も多いことでしょう。

オシャレな車のバンパーにアルミテープを貼ると、せっかくのデザインが台無しになりそうですよね。

でもご安心を。

車の外見を変えずに、アルミテープチューニングの効果を得る方法があります。

実践方法はごく簡単。

アルミテープの貼り付け位置を、目立たない場所に変えるだけです。

たとえばバンパーに貼り付ける場合は、貼り付け位置をバンパーの裏側にするとよいでしょう。

要は放電できればいいので、わざわざ外側に貼る必要はないのです。

ステアリングコラムカバーに貼り付ける場合も、カバーを外してその内側に貼ってみてください。

コラムカバーは、ネジ数本を外すだけで簡単に取り外せますよ。

なお、アルミテープは、車の金属部分に貼っても放電効果を発揮しません。

必ず樹脂部分あるいは、ガラス部分に貼り付けてください。

テープからの放電は鋭角な角から行われます。

テープをクシ状にカットすると、放電効率がアップしますよ。

■まとめ

いかがだったでしょうか。

眉唾ものに見えるアルミテープチューニングには、科学的な根拠があったんですね。

トヨタグループのダイハツや関連企業であるスバルでも、今後はアルミテープチューニングが標準化するかもしれません。

本記事の内容を参考にして、その効果を一足先に体感してみてはいかがでしょうか。

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